月刊「弘前」の来月(7月)号は、村上善男先生の特集なのだそうだ。先日のブログで紹介した村上善男を主催したTa君から、「読書人倶楽部で編集長と打ち合わせをするから」と誘われたので、厚かましくも同席させていただいた。
 そのブログにも書いておいたが、僕自身は、かつて経営していた書店のお得意様だったということ以外は、村上先生とは特段のお付き合いはない。にもかかわらず、のこのこと出掛けて行ったのには、実は2つの下心があったからだ。彼らの打ち合わせが終わった頃を見計らって、おずおずと僕も会話に加わった。
 一つは、その次の号の特集だ。先日来、何度も紹介している”高照神社”のことを採り上げてもらえないかということだ。高照神社の歴史的価値、今置かれている状況、運営検討委員会が立ち上がってこと、これから募金活動も予定されていること等々、書くネタには困らない。
 そうしたら、以前に、一度特集したことがあるという。よくよく話を聞いたら、もう10数年も前のことのようだ。だったら、その後、隣接地には「高岡の森 弘前歴史館」も建ったし、境内を挟んだ反対側には馬場も整備された。そういったことも記事に出来るのではないかと食い下がった。
 「でも、これだけだったら特集を組めないかも」と、最後に言われた。
 それでも駄目なら、保護猫活動についての特集はどうかと提案した。捨て猫の実態や、実際に取り組んでいる人の紹介・猫カフェのことなど、こちらも記事はすぐに集りそうだ。いざとなったら、大半を僕が取材して執筆してもいい。
 編集長は、高照神社よりは興味を示してくれた。と、僕には感じられた。
 さて、もう一つの下心である。こちらの方が重要だ。何せ、暇になったので、連載を受け持たせてもらえないかと頼み込んだのだ。
 月刊「弘前」に連載を持つことは、長年の夢だった。何より、そんなに高くないことは重々承知しているが、その原稿料は、無職の僕にとっては、喉から手が出るくらい欲しい。取り敢えず、今日のところは、その意思表示をしただけに留めたが、編集長の頭の片隅にでも引っかかっていてくれれば幸甚である。
 でも、一体、僕に何が書けるのだろう? プロレスのこと、競馬のこと、昭和歌謡のこと、弘前政界ウォッチング、漫画のこと・・・。
 あーあ、書く内容について一言も触れなくて良かった。「プロレスあるいは競馬について毎号書きます」なんて言ってたら、その場で拒絶されていただろう、きっと。(5935)