自慢じゃないが、僕は決して頭が悪い方だとは思っていない。
小学校にあがるまでは、親戚うち(だけ)では”神童”と呼ばれていた。「口から先に生まれてきた子」とはよく言われたものだ。当時は誉め言葉だと思っていた。
学校の成績だって、中学校までは、そんなに悪くない。予習復習はしない。宿題も忘れる。それでいてそこそこの成績はとれていた。が、そんなことは高校では通用しない。みるみる下降していったが、それは今日の本題ではない。
今だって、クイズ番組が好きでよく視る。「東大王」とか「Qさま」とかを視て、密かに高学歴芸人より正解数が多かったなんて喜んだりしている。
なのに、自分でもつくづく「馬〇だなぁ」と思う時がある。それも頻繁に。
くだらないことであれば、古いことでもよく記憶しているのに(例えば歌謡曲の歌詞とか、プロレスラーの名前とか、ダービー馬の名前とか・・・)、すぐ数分前のことを忘れてしまう。家を出て100歩ほど歩いて忘れ物に気が付く。慌てて家に戻り、その忘えれ物を持って再度出発する。そしてまたしばらく歩くと、今度は別の忘れものに気が付きまた戻る・・・そんなことが何度もあった。
歩いているうちに気が付けばまだいい。
今日は、読書人俱楽部でデスクワークをしようと、その資料として使うノートを、黒い鞄から別のやはり黒い鞄に移した。ところが、車で読書人俱楽部について鞄を開けても、そのノートがみつからない。考えられることは、移したはずが移ってなくて、もう一つの鞄に入ってるということだ。すぐに、家まで車を飛ばした。
家に帰ってみると、やっぱり思った通りだ。家に置いてきた鞄の中にノートはあった。やれやれ。ノートを出して机の上に置いて、水を一杯飲みに行った。さぁ、出発だ。
再び、読書人俱楽部の駐車場に到着。そこではっと気が付いた。ノートを取りに行ったのに、手ぶらで帰ってきた。机の上に置いたことをすっかり忘れていた。
またまた、トンボ返りだ。読書人俱楽部でも自宅でも、近所の人が見ていたなら、なんて思われるんだろう?
家の机の上には、間違いなくノートがあった。今度は忘れないように、しっかりと小脇に抱え、水も飲まずトイレにも行かないで、三度読書人戻ってきた。
結局、なんだかんだで30分近く、時間をロスしてしまった。それよりも勿体ないのがガソリンである。「時は金なり」とはいうが、今は、リッター180円以上するガソリンの方が、まさしく”金”そのものに思える。(7420)
追伸
今日のタイトル「心のこり」は、細川たかしのデビュー曲である。♪わたしバカよね、おバカさんよね…♪が、まさに今の僕の心境にピッタリなのだ。