議員だった頃は、呑みに行くと言えば、18:00からというのが多かった。特に議員仲間との場合は、例えば一般質問は16:30頃までには終わるし、予算決算診査だって17:00までには大概が終わる。その後、打ち合わせをしたり、一旦家に帰ったりして、自然と18:00集合となっていたようにも思える。
議員に限らず、高校時代の友人達と呑む場合もそうだ。ほとんどが定年を迎えた年代だ。体力も落ちている。遅い時間に集って夜中まで飲み続けるより、 18:00頃から飲み始めて、早く家に帰る方が性に合ってきているのかもしれない。
それが、今週は、19:00集合の会合が3日続いた。火曜日は、以前にブログにも書いた下土手町の街づくり委員会。水曜日は小さなロータリークラブの例会、そして今日は、火曜日の会合とは別に、僕が書店経営をしながら商店街活動をしていた時代の先輩方からのお誘いだった。火曜日と水曜日の会合に冠しては、実際に商店や委員を経営している人もメンバーなので、さすがに18:00というわけにはいかないという理由だ。

いや、暗いのは、”日”のせいばかりではない。シャッターを降ろしてしまっている店が多いせいでもある。この辺りは、飲食店を除けば、大抵が19:00閉店だ。商店街の核であるNデパートに倣っていりという面もある。
一方で、駅前の大型店辺りは20:00,21:00まで営業しているようだし、ロードサイドに行けば、もっと遅くまで開けている店もあるという。これでは、益々、中心市街地の空洞化に拍車がかかるのではないかと危惧をせざるを得ない。
もう25年近くも前の話だが、経営していた書店で、一頃20:00まで店を開けていたことがある。競合していたK國屋書店が19:00までだったので、せめて1時間だけでもお客様を引っ張り込みたいと考えたからだ。
でも、正直言って、思ったほど売上は芳しくなかった。営業時間だけの問題ではなかったということなんだろう。
おそらく今、僕が、地元商店街に、もっと遅くまで開けたらどうだと意見しても、それを受け入れてく店は皆無に近いかもしれない。「開けたって、どうせお客様は来ないよ」「「開けてる分、光熱費や人間費が勿体ないよ」といった答えが返ってくることは容易に想像がつく。
そうなのだ。店を開けているだけではだめなのだ。20:00まででも21:00まででも・・・勿論、昼だけの話ではなく、朝から晩まで、とにかく街にお客様が集ってくる仕組みを考えなければならないのだ。それがハード(建物・施設)でもかまわない。ソフト(イベント・催事)でもいい。いまこそ商店街を挙げて、その仕組み造りに取り組むべき時なのではないか。
と、一昨日のまちづくり会議のことを思い出した。そのことを、今日の先輩方の前でも臆面もなく語ってきた。
店を閉めてもう23年になろうとしている。でも、今でも、ここが故郷であることに変りは無い。読書推進と商店街再生とは、僕が最初に議員に立候補した時からの、いわばライフワークと言ってもいい。(5071)
追伸
今日のタイトルも歌謡曲のタイトルから。野口五郎の「19:00の街」である。若い頃はカラオケでよく歌ったものだった。