和徳学区町会連合会主催の、学区ボッチャ大会が開催された。和徳小学校5年生の親子レクも加わって、60人を超す大勢の参加を得ることができた。
ボッチャとは、そもそも障がいを持った人のために考案されたスポーツとのことだ。車いすに乗ったままでもプレイすることができる。

当然、駆引きもある。相手のボールを弾いて、ジャックボールから遠ざける。逆に味方のボールに当てて、ジャックボールにより近づける。あるいは、ジャックボールにぶつけて動かし、味方のボールに近づける等々だ。
早い話が、カーリングを、氷の上ではなく、体育館の床の上でやるようなものに近いと思っていただいても、当たらずとも遠からずだろうと思う。違っていたらごめんなさい。
つまり、競技者は、動作としては、コートの中にボールを投げ入れるだけなのである。俊敏な動きも、持久力も要らない。走ることも飛ぶこともしなくていい。相手と取っ組み合ったりすることもない。運動神経や強靭な筋肉などなくてもできる。強いて挙げれば、微妙なコントロールと集中力が試される競技とでも言えようか。
そんなこともあって、最近では、障がいのあるなしに限らず、老若男女、誰もが一緒になって楽しめるスポーツとして脚光を浴びているようだ。今日も、年齢制限などなく、大人チーム、子どもチーム、混合チームが入り乱れて、ゲームに興じていた。
僕は、学区青少年育成委員会の副委員長として、お手伝いをするつもりで会場に行った。球拾いくらいはできるだろうと思ったからだ。
ところが、突然、居合わせた町会長の3人でチームを作り参戦することになった。僕も、その中に組み込まれてしまった。
間違いなく、群を抜いた最高齢チームである。僕にはまだいないが、孫にも近い子どもたちと対戦するのである。だからと言って、決して手は抜かない。出るからには優勝だ!と、年甲斐もなく熱くなって挑んだ。初戦で破れはしたが、予選リーグ第2位で敗者復活トーナメントに進んだ。が、そこであえなく敗退した。
もとより、勝つことが目的ではない。学区の子どもたちやその保護者との交流が目的だ。童心に帰って、味方や相手の好プレイに声援を送ったりしているうちに、あっと言う間に時は過ぎた。
ボッチャ、なかなか優れた競技である。嵌りそうとまではいかないが、また機会があれば参加してみたい。この歳になっても、”おボッチャま”と揶揄されることのある僕には、ぴったしのスポーツではないかと思う。(4107)
追伸
今日のタイトル、「愛しのボッチャー」は、遠い昔に流行った漫画からいただいた。人気黒人レスラー、アブドーラ・ザ・ブッチャーをパロディー化した漫画だ。
ブッチャーは稀代の悪役として人気を博した。僕も一時期、”阿弥陀羅仏茶”というペンネームを使っていたくらいだ。でも、あの漫画以降、悪役としての凄味が薄くなっていった。アントニオ猪木と闘う頃には、只の反則しかない黒人レスラーと成り下がってしまっていたように思う。