弘前出身の偉大な先人の一人に、花田ミキという人がいる。青森県の看護教育の基礎を築き、無保健婦村の解消や、僻地救護看護の確立等に尽力をされた方だ。昭和24年、八戸市でポリオが流行した時も、先頭に立って治療にあたった。謂わば、青森県看護の母と言ってもいいくらいの存在だ。
 その花田ミキの生涯を描いた映画が、このたび完成した。「じょっぱりー看護の人花田ミキ」。
 監督は、弘前高校卒業の五十嵐匠さん。僕の3年後輩にあたる。主演の花田ミキ役は弘前大学卒業の木野花さん。他に今をときめく王林ちゃんもキャストに名を連ねている等、まさに青森県・弘前市に縁の深い映画だ。
 今日、その五十嵐監督と、プロデューサーのKaさんが、弘前読書人倶楽部を訪ねてきた。ちなみにKaさんも弘前出身で、読書人倶楽部の会員でもある。
 実は、制作にかかるまえにも、一度読書人倶楽部でお会いした,その時は制作についての協力依頼であった。短い時間の間に、地元新聞社に同行したり、知り合いの福祉施設を数件だけ、一緒に駆け足で回ったりした。アポ無しだったので、充分な説明も出来なかったように思う。
 そこで、次回監督が来た時には、時間をかけて本格的に回りましょうと約束をしてその日は別れた。ところが、おりしもコロナの蔓延と重なってしまい、監督とお会いするのはその時以来となった。そんなこともあって、資金集めの方にはあまり協力できなかった。  
 今回は、全国に先駆けて行なう完成試写会についての相談だった。ロケ地である佐井村や、八戸市・青森市、それに監督の出身地の藤崎町では、もう既に具体的に動き出しているとのことだ。経済界の大物や政治家などの協力も取り付けている所もあるらしい。  
 が、なんと言っても、花田ミキさんは弘前出身である。弘前高等女学校(現在の弘前中央高校)卒業だ。生粋の地元である弘前でも、是非盛大に行ないたいとのことだった。”文化都市弘前”、”健康都市弘前”の名にかけて、他市町村には負けていられない。
 こうして監督が訪ねて来て下さるのも何かのご縁だ。僕も頼まれた以上は、じょっぱり精神を発揮せざるを得ない。今日のところは、取り敢えず場所と日時を抑えた。さらに具体的なことが決まっていけば、このブログでも逐次お知らせしていきたい。
 今後色々な面で、読者の皆様にもご協力をお願いすることになるかもしれない。その節は是非よろしくお願いします。(4317)