今日は、月に一度の弘前読書人倶楽部の例会・ブックトークの日 。とんでもないハプニングが起こった。
 今回は、先月のうちから、川柳家のSさんにお願いをしていた。Sさんからも「2月は承りました」というLineをいただいていたので、すっかり安心をしていた。
 ブックトークは16時スタートなのだが、普通、講師は20分くらい前には倶楽部においでになっている。ところが、その時点でまだお見えでなかったので、念のため電話を入れてみた。そうしたら、今、二ツ井にいるという。日にちを勘違いしていたらしい。
 困った。黒石市や平川市からならいざしらず、秋田県からだととても間に合わない。今さら中止するわけにもいかず、かといって今から代りの講師を頼むこともできない。
 そこで、急遽、倶楽部代表たる僕が責任をとって、ピンチヒッターを務めることにした。とは言え、余りに急な出番だ。ウォーミングアップ無しにマウンドに上がるようなものだ。
 僕は、議会でも、一切原稿を持たずに檀上から質問をしてきた。あれだって、その場で即席で行なっているのではない。予め質問したい要点をまとめ、前の晩から、頭の中で論旨を組み立ててから檀上に立っている。準備時間20分弱で1時間の講話だなんて、勿論、初めての経験だ。
 となると、得意な分野の話をするしかない。アントニオ猪木のことなら1時間でも2時間でも喋られそうな気がするが、まさか読書人倶楽部でそんな話をするわけにもいかない。
 そこでふと思いついたのが、先月、にわかに僕の周りに巻き起こった”ジュンク堂”騒動だ。複数のマスコミから取材を受け、このブログにも「月刊弘前」にも書き連ねてきたことであれば、即興でもなんとかなりそうだと思い、話しはじめた。
 が、やはり世の中はそうは甘くない。とてもそれだけで1時間はもたない。  
 それではと、次に、紀伊国屋さんが弘前に出店したときの顛末をお話した。市内の書店が一致団結して反対運動を行なったこと。紀伊国屋の本社を訪ねたり、地元選出の国会議員に頼んでまで、出店を阻止しようとしたことだ。
 その紀伊国屋も撤退し、今またジュンク堂が閉店する。その意味と、大型書店が消えることによる弘前市への影響などにも触れた。
 さすがに読書人倶楽部の会員さんたちである。”本屋”のことは関心があるのだろう。僕の即席講話にも、途中で席を立つ人もなく付き合ってくれた。いくつかの質問や意見が出され、それに僕が答えていっているうちに、いつの間にか、時計の針は、予定の17時を回っていた。何とか、拙いながらも、代役を果たせたような気がする。  
 来月のブックトークは、小中高と同級生だったF君を予定している。高校時代は、脚本・演出・酒宴を務めた演劇で、高校日本一に輝いたこともある鬼才だ。中央の出版社からも本を何冊も上梓している。きっと話は面白いと思う。
 また、今日みたいにならないように、事前に、しつこいくらい連絡をしよう。2ヶ月続けての代役なんてことになったら、今度こそ読書人倶楽部でアントニオ猪木の話をしなければならなくなってしまう。(7299)