今日は、弘前ペンクラブ指定管理施設合同実行委員会の日。毎月、前月の実績やこれからの事業計画などの情報共有を行なっている。
その会議に先だって、今月は、太宰治まなびの家の消防訓練を実施した。来館者の命と,市指定文化財でもある建物を守るため、年に一度行なっている。
訓練は次の3つだ。
1,通報訓練。火事を発見したら、即座に119番に通報する。その際に気をつけなければならないのは、最初に”訓練”と言わなければならない。それを忘れて「太宰治まなびの家で火災発生」などと電話をすれば、実際に消防車が出動してきてしまう。逆に、本当の火災の時に訓練時通りに”訓練”と言ってしまえば、もっと大変なことになる。
2,非難誘導訓練。これにはいくつか難題もある。太宰治が実際に下宿していた部屋は2階にあるのだが、実は2階から直接外に逃げるには、窓から飛び降りるしかない。あとは、以前のブログでも紹介した、狭く急な階段を降りてこなければならない。これはかなり心配だ。
もう一つは1階の縁側にある雨戸である。当然ながら冬期間は締め切っている。だから避難経路としては使えない。仮に非難のために1枚2枚外したとして、外には雪の壁が立ち塞がっている。となれば、避難は表玄関か裏木戸を使うしかない。裏木戸から外に出ても、表通りに出てくることは、やはり雪が邪魔をしてかなり困難だ。

などなど考えれば、いざとなった時に本当に訓練が役に立つのだろうかいささか不安にもなる。
いやいや、考えすぎはよくない。必ず役に立つと信じて、色々バリエーションを考えながら、来年以降も行なっていこう。(3541)