我が町会では毎年7、事業の柱の一つとして、資源ゴミリサイクル活動を行なっている。古新聞、雑誌、その他の紙、空き缶(アルミとスチールは分けて)、ペットボトル、一升瓶、段ボール等、各家庭から出たゴミを集めて業者に引き取ってもらい、その収益を、町会予算に組み込んでいるのである。
と言っても、そんなに大した金額ではない。何せ、わずか51世帯の小さな町会だ。年間で数万円にしかならない。
原則として偶数月に行なっている。が、2月は寒いし雪も多いので行なわない。だから一年に5回だ。
さて今日は、今年度最初のリサイクルの日だった。4月は、12月上旬に行なって以来、約4ケ月分の新聞紙や空き缶が集るので、例年だと、他の月の倍ほどの資源ゴミが集っていた月だった。
が、今年は妙に少ない。特に空き缶が異常に少ない。
寒かったから缶ビールの消費が減ったからではないか、といった理由も一瞬頭を過ぎった。が、ペットボトルはそれなりに集ってきているので、どうも寒さのせいではないらしい。
そもそも酒を飲まなくなってきているんじゃないかと言った人もいた。そう言われれば、僕も以前に比べれば減ってはいる。空き缶はせいぜい一日に一缶しか出していない。
あるいは、世帯数は横ばいでも、亡くなられたり、独り立ちして家を出る人がいたりして、住んでいる人の数が減ってきているせいかもしれない、なんてことも考えたりもした。
そうしたら、ある人が「皆、普通に市の回収日に出しているわよ」と教えてくれた。我が町会であれば、原則として第一金曜日と第三金曜日が缶の回収日だ。その日に家の前に出しているのをよく見るというのである。
一瞬、「何で町会に協力しないんだろう」とカチンときた。が、よく考えてみれば、4ヶ月間も町会のために空き缶を家の中に溜めておくというのも、これはまた大変な話なのである。物置や車庫等、スペースに余裕があるのならまだしも、まさか台所や居間の隅に積んでおくわけにもいかない。
我が家は、勝手口の土間に積み上げておいた。お陰で勝手口からは出入りができない状態になり、それでも足りない分は、外に野ざらしにしておいた。
そんな訳で、酒量の多い家庭ほど、空き缶の置き場に困るので、いきおい2週間に1度の市の回収日に合わせて出すということになっているらしい。
「やり方を考えなければならないね」と同じ人は言った。確かに、年々ゴミの量も、町会への実入りも減ってきている。ここらで考え直す絶好のチャンスなのかもしれない。5月8日に開催予定の総会のテーマが出来た。(4357)