僕らの学年の高校同期会には「四駆会」という名前が付けられている。昭和49年卒だからという単純な理由なのだが、もう一つには、四輪駆動車のように、力強く人生という荒野を走り抜いていこうという願いが込められていたようにも思う。
 その 四駆会の仲間が今年古希を迎える。そこで、同期会を開催することになった。今日は、各HRの代表からなる第2回実行委員会が開催された。
 何年振りだろう? 僕らの学年は、そんなに熱心なほうほうではない。卒業後50年以上経っているというのに、今年の同期会が7回目なのだそうだ。随分と間隔をおいて開催しているのがわかる。
 かといって、決して仲が悪いわけではない。むしろ、同期会を開かなくても、それぞれが連絡を取り合っているし、顔を合せる機会が多いということかもしれない。
 さて、今日の実行委員会、最初に同期生の消息について報告があった。卒業生369名中、70歳を前に亡くなられた人が25名もいる。その中には、昨年12月に逝去した親友も含まれている。
 消息不明の人は67名。決して少ない数ではない。中には、同期会の連絡を不要としている人もいる。何か事情でもあるのだろう。いずれにしても、元気な姿で会える時に会っておかなくてはの思いを強くした。
 会議は予算の件に進んだ。前回・前々回は、1人会費7000円で行なっていた。その中には、飲食費の他に、記念の集合写真代も含まれていた。
 ところが、昨今の物価高騰である。会費を8000円に上げても賄えるかどうか覚束ない。そこで、これまで欠かさず行なってきた記念写真を止めることになった。
 確かに、集合写真を必要としない人も多いだろう。かくいう僕も、過去6回の記念写真は1枚もとっておいていない。それに今は、スマホで簡単に写真を撮ることができる時代だ。その性能もアップしている。銘々撮りたい人が撮って、それをSNSで交換すればいいのではという意見も出た。
 物価高の影響は、2次会にも及ぶ。繰り返すが前回までは会費が7000円。それに2次会を3000円と設定して、一晩で1万円で旧交をじっくりと温めることをやってきた。
 ところが、今年は8000円。それに2次会だって、3000円で飲み放題のところを探すのは難しい。さすがに一晩で1万円を超す出費は、年金生活者としてはきつい。
 そんな理由だけとは限らないが、今年は実行委員会としては、2次会を設定しないこととなった。行きたい人は各自ご自由にどうぞといった感じだ。
 えっ、僕? 散々物価高騰に文句をたれて、きついきついと言いながらも、きっと何人かの仲間と馴染みの店で飲み直すことになるだろう。酒飲みの悲しい性だ。
 ・・・ん? 同期会は8月14日。年金支給日の前の日だ。うーん、それは困った。(4054)