総会弘前市町会連合会の令和7年度の総会が開催された。
 今年度は、各町会からの負担金値上げという、大きな議題があったにもかかわらず、出席人数はさほどでもなかった。出席町会は148とのことだが、檀上の理事者を除くと、どう見ても100町会にも及ばない。あまり連合会に関心のない町会が3分の2はあるということか。 
 さて、その負担金値上げの話だが、昨年までは、単位町会では、1世帯あたり20円を納めていた。それが今年度の予算案では60円に上がることになる。いきなり3倍だ。
 理由は、連合会の財政だ。これまで、通常の活動とは別に、収益事業としてゴミ袋の斡旋を行ない、その上がりの中から、けっこうの額が一般会計に繰り入れられてきた。それが、年々売上が落ちていることに加え、税金がかかるようになったため、今年度から利益を求めないことになった。すると、従来の繰入金が入ってこなくなる。
 その結果、連合会の財政は非常に厳しくなることが予想される。例えば、平成6年度の決算剰余金から、収益事業からの繰入金を引くと、わずか20万円強しか残らない。言うまでもなく、会費や負担金で賄われている組織では、新年度の会費が集まるまでの1~2ヶ月分は、繰り越しておかなければならないのだが、20万円では総会開催費も捻出することができない。
 実は、このことは、昨年の秋から説明を受けていた。10月の学区町会長会議では紛糾し、翌月の町会長会議には、市町会連の会長自らが出てきて、僕らの質問や意見に丁寧に答えていただいた。  
 僕は、その時、2つのことを言った。  
 一つは、単位町会は市連合会の下部組織ではない。だから、財政難だからと言ってすぐ単位町会に負担を求めるのはおかしいということ。  
 二つ目は、市連合会は、単位町会にとってよりも、むしろ弘前市役所にとって必要な組織であること。実際に、市の付属機関や、たくさんの会議に連合会の代表が選ばれているし、市のイベントや施策にも多大な協力をしている。だから、まずは市役所に対して補助金の増額を求めるべきだと主張した。  
 今日の予算書を見ると、市も、一世帯あたり40円、補助金を上げてくれていた。であれば、僕が反対する理由はない。
 それに、今回の負担金増額は、和徳学区にそうしてくれたように、連合会会長や役員が、各地区町会に、丁寧に説明をして、理解を得た上で提出したに違いない。総会の場で反対するのは、徒に会議を紛糾させるだけだと思い、一部では反対の意見も出されたが、採決の時は賛成した。
 こうして、負担金値上げという難しい議案を抱えた総会は無事終了した。同慶のいたりである。
 この先、僕が深く係わっている会の総会が、まだいくつか残っている。どうか今日のように、多少意見は出ても、最後にはシャンシャンとまとまりますように。今から身を清め、日頃の行いに気をつけなければ。(3849)