またまたニャンゲル係数のことを書く。
 家計に占める食費の割合がエンゲル係数で、それが高ければ高いほど、貧困の度合いが大きいと言われるのだが、ニャンゲル係数とは、猫の飼育にかかる費用が家計に占める割合のことだ。犬の飼育だとワンゲル係数という。これらも、貧しければ高くなる。
 我が家も、現在5匹の猫を保護している。餌代、トイレの砂代、ペットシーツ代、おやつ代、時折取り換える爪とぎ板代、医療費・・・、我が家の家計はいつも逼迫している。
 さらに今日、それに追い打ちをかけるような事態に直面した。
 毎週金曜日の朝は、ヤクルトレディーさんと洗濯屋さんが訪ねてくる。ヤクルトさんからは、血糖値を抑える蕃爽麗茶と睡眠の質を高めるヤクルト1000を買っている。
 洗濯屋さんには、スーツやワイシャツなどを主に出していた。が、議員を辞めてからというもの、それらを身につける機会はめったになくなった。いきおい出す洗濯物も激減した。それでも毎週来ていただいているので、無理をしてでも一つ二つは出すようにしている。  
 今日は、先週出したセーターを2着と一緒に、1枚の紙を持ってきた.「ペットの毛が付いた商品等のお願い」と書かれてある。
 読めば、保健所の指導により、ペットの毛のついた衣類は、洗濯屋さんでは取り扱いできないことになっているらしい。ただ、この会社では、指定選択物取扱施設で、他の物とは別にして洗濯することができる。その場合は、料金についてはルートスタッフに相談してくださいと書いてあった。金額は書いていないが、要は別途いくらか加算されるということなんだろう。  
 気になって、今日上がってきたセーターの伝票に目をやった。ん? 通常のクリーニング料の他に、「毛取料」というのが、1枚につき200円記載されている。これのことか? それとも、これに加えて更に高くなるのか?  
 いずれにしても困ったことだ。安易に猫を抱き上げられなくなる。いや、抱き上げなくたって、猫と暮らしていれば、どうしたって衣服に毛は付いてしまう。
 これもまた猫に関する出費と計算すれば、我が家のニャンゲル係数はますます高くなる。暑い季節、家の中にいる時は、裸に近い格好でいればいいが、寒くなっても、セーターも着ないで寒さに耐えるしかない。(6646)