今日は「ひこばえ塾」の日。いつものように、弘前読書人倶楽部で開催された。
これまでも何度か紹介してきているように、もともとは中学の恩師を囲んでの、教え子達の勉強会であった。塾生が持ち回りでチューターとなって、その人の専門分野の話をするというのを基本パターンにスタートした。最初の頃の参加者は、せいぜい10人弱といったところで、Sa先生の自宅で行なわれていた。
そのうち、外部からもチューターを招くようになった。段々と参加人数も増えていった。一度チューターをしてくれた人も継続して参加したりして、もはや教え子の会とは言えない様相だ。
前回などは25人を超す参加者だったし、今日も複数のチューターを含めれば20という大盛況。しかも、今日は、プロジェクターを使って画像を映して話をするという。そうなれば、いつもの読書人倶楽部の椅子テーブルの配置だと入りきれない。

30人だとギリギリだが、25人くらいだと比較的余裕もあるので、ちょっとしたセミナーやミニ講演会などには充分に対応することができる。このブログの読者の皆様も、何かの機会に、是非、読書人倶楽部をご利用いただければと思う。
さて、今日のひこばえ塾だが、豪華2本立てであった。
第一部は、I君の、アートとコミュニティーの話。I君は、子どもの頃からピアノやチェロを習い、現在は大阪芸術大学で音楽を研究する傍ら、音楽イベントを企画する一般財団法人や合同会社を立ち上げているというスーパー大学生だ。コミュニティー形成にはアートが欠かせないという持論を、実践例を挙げながら展開した。
第二部は、弘前高校の女子生徒達による「土手町リバイバル」という話。弘前大学の消費者セミナーというイベントに参加した彼女たちが、自分たちで考え調査し立案した”土手町活性化策”を発表した。
事業自体は、さほど大がかりなものではないが、商店街に人を呼びたいという”土手町愛”に溢れた好感のもてる話であった。現在市の1%システムに申請をしているとのこと。市の担当者には、高校生の思いを是非汲み取ってもたいたいものだと思う。
ひこばえ塾のオリジナルメンバーは、小中高全般にわたり、圧倒的に元教員が多い。中には校長経験者も複数いる。そのかつての先生方からの質問は、大学生のI君には厳しく、女子高校生には優しかった。
I君はいい勉強になっただろうし、女子高校生達には励みになったであろう。いずれにしても、充実したひこばえ塾であった。(9775)