今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2011年03月

中三百貨店について

中心商店街活性化に向けた、一般質問の内容がひと段落したとおもった矢先、地元の百貨店 中三 民事再生法を申請して臨時休業をしたというショッキングなニュースが飛び込んできた。

僕自身、かつて中三弘前店と同じ商店街で書店を経営しており、自らの決断で倒産させた経験があるので、経営者そして従業員の心中を慮ると、決して他人ごととは思えない。

集客はもとより、各種イベントなどへの資金的、人的協力という面でも、中三が地元商店街で果たしてきた役割は、計り知れないものがある。
公共交通機関以外に移動の手段を持たない高齢者等にとって、バス通りに面した中三は、日用品、食料品を買い求める最も身近な店舗の一つであった。
物販だけではない。
ギャラリーや、多目的ホールを使った様々なイベントは、まさしく弘前の文化・情報の発信拠点でもあった。
弘前市も平成23年度予算に、中心商店街への新たな事業を数多く盛り込んでいる。
中心商店街活性化は、いよいよ正念場を迎えるのだ。

一日でも早い営業再開、そして再生を心から願うとともに、議員として、消費者として、かつての商店街の同朋として、お手伝いできることを真剣に探したいと思う。


■土手町(中土手方面)から見た中三弘前店■
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議会でのやりとり -中心商店街の活性化について その4-

議会でのやりとり -中心商店街の活性化について その3-からの続き、市側からの回答編となります。

(市長からの回答)
私から、中心商店街活性化に絡んでの幾つかのご質問にお答えをいたします。
まず最初に、空き店舗についてでありますけれど、貸す側、借りる側のギャップがあるのだと。
そこにその現場の声がある。
これをどう取り組んでいけばいいかというふうな質問でありますけれども。
現場の声、確かにそうだというふうに私も理解しております。
ただ、これは乗り越えていく知恵が必要だと私は思っています。
そういう意味で、私はマニフェストの中に空き店舗のシェアリングによる若者のチャレンジと、若者ということに限定したわけではありませんが、そういうチャレンジをすることができないかということについて、マニフェストにきちんと書いてあります。
それは、やはり空き店舗の家賃が1万円だとすれば、20坪の店舗であれば20万円、これを一人で払っていく、これはなかなか至難のわざであります。
ここを、例えば面積がシェアリングできることで4人、5人といった参加者が集まることによって、空き店舗のシャッターを上げていくというような、ハードルの高さを乗り越えていく知恵が私は必要だと思っております。
このことにつきましては、一つに今ルネス街で行われている楽市座があります。
これは、一軒当たり3万5000円ぐらいの家賃でしょうか。
それぐらいのハードルであります。
こういった形で、8店舗がもう既に出店されているというふうに聞いております。
私の公約を先取りした形で実施していただいているという意味で、非常に評価できる対応ではないかというふうに思っております。

それから、歩行者専用道路などについての名前をつけたほうがいいのではないかなと。
全く賛成であります。
ぜひこれから取り組んでいきたいと思っております。
それから、軽トラde夕市とか、あるいは産直マルシェ、こういったものを例えば大きな街路でやる。
片側を、例えば3車線をつぶしてやれというようなお考えかと思いますが、これはなかなか警察との関係、交通量の関係がありますので、そういうようなさまざまな視点での評価が先になければこの問題はクリアできませんけれども、そういったこともひとつ幅広に考えてこれから取り組んでいくべき課題であるというふうに考えてあります。
以上であります。


(総務部長からの回答)
先ほどの不均一課税の件でございますけれども、確かに、公益上その他の事由により不均一課税ができるという風なことになっておりますけれども、公益上その他の事由というのはちょっと資料がなくて御答弁できませんので、後ほど調べてお知らせいたします。


(商工観光部長からの回答)
販売促進のことでございます。
2期目の募集になると、審査に当たっては、基準とかきちんと設けておりまして、それと審査会というのも設けております。
内容については審査していただきますが、要するに多分、予算枠の話とか、数の話につながっていく話だと思いますが、きちんと内容を見まして、本当に効果があるというイベント、販売促進の事業であれば、それは我々としても柔軟に考えていきたいというふうに考えております。
それから、蓬莱広場等の活用ということで、もっと自由な発想で使いたい、もっと使いやすい仕組みにできないかということでございますが。
市長も公共空間、駅から土手町、さまざまな公共空間を有効に活用してにぎわいにつなげていこうということをおっしゃっておりますので、どういう仕組みがやりやすい形になるのか、これから検討していきたいと思っております。


以上で、平成22年の第2回定例会で質問した中心商店街活性化についての質疑は終了です。

こんな質問や提案を、一般質問だけではなく、予算決算委員会でも、何度となく繰り返してきました。
その結果(?)、平成23年度の予算には、中心商店街に対する新規支援事業がいくつか盛り込まれました。
市長の心強い後押しも受け、中心商店街の再生はさあこれからだ!という矢先、ショッキングなニュースが飛び込んできました。

その話は、次回アップします。

議会でのやりとり -中心商店街の活性化について その3-

間が空いてしまいましたが、議会でのやりとり -中心商店街の活性化について その2- の続きを載せます。
市側の回答についての、僕からの再質問です。

(市側への再質問)
再質問させていただきます。
まず、市長の基本的な考え方、中心市街地、中心商店街は弘前の顔であり、単に物を売る場所と言うだけではなくて、文化、情報の発信地だと。
非常に心強い言葉を聞いて安心いたしました。
その上で、やはり具体的な施策と言うことについては、やはりこれから、それこそ今議会の流行語みたいになっていますけれども、スピード感を持って取り組んでいただきたいというふうに思います。
その中で、空き店舗について、空き店舗の数とか、先ほど聞いたのですが、お答えなかったので、これは後で、私、資料をちょうだいしに伺いたいと思いますが。
空き店舗について、さまざま、先ほど融資ですとか、いわゆるPR、広告予算の補助ですとか、お話がありました。それらの利用状況も後で資料を下さい。

ただ、現実に空き店舗に関しましては、現場の声を聞いていますと、借りる側はやはり家賃が高いのだと。
だから、できれば融資とか利子補給ではなくて、直接補助をもらえないものかという声があります。借りる側はそう言いますね。
それから、貸す側は、実際通行量は減っているのに固定資産税が前とあまり変わっていないのだと、高いままなのだと。
だから、家賃下げたくても下げられないのだと。
これが貸す側の理論なのですよ。
だから、家賃が下げられないから、なかなか借り手が見つからないと。
これは、それこそ現場の声なのです。
そういった声をどのようにお考えになるでしょうか。

それから、これは私、税法については門外漢なので、本当に全くお恥ずかしい質問かもしれませんが、地方税法第6条で、地方団体は、公益上その他の理由で非課税、あるいは不均一課税をすることができるというふうに書いていますが、例えば、一定期間でもその中心街地の、いわゆる空き地。空き店舗の有効活用を図るために、この地方税法6条というのは適用できないものなのでしょうか。
それから、販売促進特別活動支援事業につきましては、恐らく商売する側からすれば今の時期というよりは年末年始、そして新幹線開業を迎えた第2回目のほうに申込みが殺到するのではないかと思います。
その殺到した際の審査の基準、何をもって審査をするのかというところのアウトライン、そういうものがわかれば教えていただきたいと思います。

それから、イベントをする、いわゆる道路や広場の有効活用ということです。
これから産直マルシェなど市のほうも率先して行いたいというふうなことでございました。
先般、経済文教委員会で行政視察に参りまして、富山市に行ってまいりました。
富山市は御承知のとおり、青森市と並んで中心市街地活性化基本計画第1号に認定されたまちでございます。
そこで見てきましたのが、再開発ビルの商業施設と再開発の立体駐車場の間のスペース、これはもちろんすごいお金をかけて設備しているのですけれども、そこを使って、例えばボクシングの興業をやってみたり、外車の展示会をやってみたり、コンサートをやってみたり、いろいろな使い方をする、そういうスペースをつくったわけです。そしたら、その総曲輪商店街というのですけれども、そこの通行量が飛躍的に伸びたというのですね。

総曲輪商店街への行政視察時の写真
施設と立体駐車場の間のスペースは、このように整備されています。

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明るくて、綺麗です。
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それで、どうしてそういう使い方ができるのかと聞いたら、そこの管理を市ではなくて民間のまちづくり会社に指定管理しているとのこと。
実際、土手町の場合でもそこの商店街の人に聞いてみますと、やはり蓬莱広場を使いたくても、あるいは公園緑地課管轄ですか、そこに行って手続が必要だとのことで、自分たちでもっと自由な発想が自由に使えるような形にはならないかと、このような声を聞いているわけなのです。
いっそのこと、そういう中心市街地の中の幾つかの場所を商店街振興組合なり、あるいは商店街連合会なり民間の団体に指定管理する、そういうことは答えられないものなのでしょうか。
それと、先ほど私もちょっと言いよどみながら駅前から土手町に通じる歩行者専用道路という言い方をいたしました。
これから、イベントであそこを活用していくのであれば、例えば何月何日どんなイベントがありますと。
場所、「 歩行者専用道路 」といったってだれもわかりませんよ、"どこのことだべ?"と。
やはり、あそこにもちゃんと名前をつけてあげることが必要なのではないかと。
ほとんどあそこを歩いている人は少ないのですが、あそこがもっと市民に親しまれて、いろいろな形で活用されるためにも、私は歩行者専用道路なんていう無機質な呼び方ではなくて、もっと市民が親しめるような名前をつけるべきではないかと考えますが、いかがでございましょうか。

それと、あわせて「 軽トラde夕市 」( リンクをクリックすると、pdfファイルが開きます )というイベントをやっております。
先日も行われて、私、見に行ってまいりました。
非常に、にぎわっておりました。
あれも、農村と都市の交流とか、そういうことを目的としてやっているのだと思いますが、ああいう旧一大小学校の校庭と言うふうな閉ざされた場所ではなくて、例えば3・3・2号線、一定時間車をとめて、ああいう路上でやるとかすればもっともっと広く市民の人の目にも触れますし、にぎわいができるのではないかと。
そしてまた、商店街にもお客様が還流していくのではないかと考えますが、そういう取り組みはいかがなものでございましょうか。
商店街につきましては、以上、再質問でございます。



この再質問についての市側からの回答は、また次の記事としてアップします。

議会報告会のお礼

昨日、議会報告会を開催いたしました。
来場いただいた方の人数は約70名でした。悪天候にもかかわらず、多数の方に来場していただきました。

みなさま、大変ありがとうございます!

議会で何が話し合われているか、自分がどういうスタンスで市政の課題に向き合っているか、などということを市民の皆さんに報告することは、
議員の当然の責務だと思い、これまで4年間、定例議会が終了する毎に、この議会報告会を開催してまいりました。
支持者や後援者だけではなく、新聞に広告を出してまで、毎回開催してきたのは、34人いる市議の中でも、僕一人だと思います。
僕は、何よりも、このことを誇りに思いますし、参加してくれた皆様には、心から感謝を申し上げたい気持でいっぱいです。


報告会の様子です

雪が吹き付ける中の開場でした。
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ですが、たくさんの方にお集まりいただけました。
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このように皆様の前で報告するこの会も、16回目です。
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今回を含め、これまでの報告会に来場してくださった方に、改めてお礼を申し上げます。
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ありがとうございました!

議会報告会のお知らせ

突然ですが、議会報告会 のお知らせです。
僕は、過去4年間、定例議会が終了するごとに議会報告会を開催してきました。
それも、後援会とか支持者だけではなく、全市民を対象とした形で実施してきました。
新聞で告知して報告会を開いてきたのは、僕一人だと自負しています。
4年間の任期中最後の (一生で最後となりませんように・・・
お近くの方でお時間のある方は、是非聞きに来てみてください。



■第16回 今泉昌一 議会報告会■

日時: 2011年3月26日(土曜日) 午後3時より午後5時まで
場所: 弘安閣 ( 弘前市百石町47-1 )

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