今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2011年04月

選挙を終えて② -違法行為と脱法行為-

(注記)
この記事は弘前市議会選挙戦直後に書いたのだが、「下書き」のままにしてしまった記事です。
公開が遅れたことを、お詫び申し上げます。

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違法行為とは法に違反すること。
脱法行為とは法に触れないよう悪事を働くこと。
法の不備について、法の目をかいくぐって行う行為のことである。
違法行為であれば、法で裁かれる。脱法行為は法で裁かれないかわり、道義上、社会上の制裁を受ける。
かつて江川卓が、プロ野球協約の不備(空白の一日)をついてドラフト破りを行い、強引に読売ジャイアンツに入団した。
勿論すんなりと入団できたわけではない。
ジャイアンファンのコミッショナーの強権発動や、小林繁とのトレードなどスッタモンダを経たのだが、結果として江川の希望通りとなった。
僕は、この時から大のジャイアンツ嫌いになった。
おそらく、そういう人間はたくさんいた。ジャイアンツの人気の凋落は、ここに源を発しているのだろうと思う。
これが読売軍が受けた社会的制裁である。
江川卓も又、同義的社会的制裁を受けた。あれほどの素質と実績をもちながら、常にダーティーなイメージが付きまとい、いまだにコーチ監督等の指導者になることができないでいる。

今回の選挙でも、期間中にブログを更新する。しかも個人演説会の案内を行うなどという脱法行為を行った候補者がいる。
確かに現行の公職選挙法が、今日的事情にそぐわないことが問題だ。
ウグイス嬢による名前の連呼や無用に多いポスターの支持等より、ホームページやブログによって自分の考えを訴えることの方が有権者にとってもよっぽど有益だとは思う。
でも残念ながら、今は、認められていない。
選挙期間中に使用できる文書図画は明確に定められている。
そもそも今の公選法はインターネットのこと等、全く想定していないのだ。
しかし、僕等は、立法府である議会の議員である。
あるいは、議員になろうとしている者である。
如何に法が不備だからといって、法そのものの改正や新しい法の制定をまたないで、目をかいくぐり抜け駆けするような行いは、いかがなものだろう?
僕もそうだが、他の多くの候補を、現行法の規定や選管の指導を守り、この一週間ブログの更新を控えてきた。
ネット選挙の実現を訴えることと脱法行為を故意に行うことは、別なのだと思う。


選挙を終えて① -お礼、候補者の声は届いたか-

まずは、皆様、有難うございました。
一番難しいと言われる2期目の選挙を無事乗り切ることができました。
それも、前回と比べ投票率が大幅に落ち込んだ中で、600票以上の上積みを果たせました。
これも偏に、応援してくれた皆様のお陰です。皆様のご期待に背かぬよう、一生懸命がんばります。
僕のこれからの4年間を、どうぞ見ていて下さい。

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今回の選挙も相変わらず、ウグイス嬢の声ばかりが、街中に騒々しくこだました。
すれ違う選挙カーのほとんどに候補者の姿はなく、スタッフの方たちの白手袋だけがひたすら振られていた。

候補者は一体どこで何を訴えていたのだろう?
僕は選挙期間中、朝から晩まで選挙カーに乗り込み、名前を連呼しない代わりに街頭演説を行った。
市内を隈なく走り回ったのだが、期間中、他の候補が街頭に立って自分の公約や思いを熱く訴えていた現場を目撃したのは、7人だけだった。
直接は目撃しなかったが、後で話を聞いたり、他の人の情報によるとその他2~3人は街頭演説をしていたらしい。
でも36人中、せいぜい10人前後だ。

僕は自らの演説の中で、「自分の考えを自分の言葉で訴えられなければ議員としての資質に欠ける」と、
ウグイス嬢の連呼だけに頼る候補者をはっきりと批判した。
でも、結局、自転車に乗り、ハンドマイクだけでこまめに辻立ちを重ねていた二人が落選し、
派手に名前を連呼していた候補は全員当選した。

有権者が本当に聞きたいのは、候補者の声なのだろうか?
それともウグイス嬢の声なのだろうか?
考えさせられる結果となった。

選挙戦を終えて、御挨拶

陳腐な表現をすれば、「長いようで短い、短いようで長い」選挙戦であった。
告示日を振り返れば「あっという間の一週間」であったが、それ以前にまで記憶をたどろうとすると、全てのことが、果てしなく遠い日の出来事のようにも思える。
ともあれ、僕には2度目の選挙戦は、昨日で幕を閉じた。

前回は、ただただ、がむしゃらに突き進んだ。
「最低でも200万円は用意しないと出られないよ」とか、「最低でも600人の支持者の顔を思い浮かべられないと当選できないよ」とか、
有難い(?)迷助言を先輩議員からいただいたり、某地元紙の元編集者から「金も組織もなく立候補するのは選挙に対する冒瀆だ」とのお叱りを受けながらも、
何もわからなかった分、蛇に怖じずに、「まあ、なんとかなるだろう」と、あまり不安を抱くことなく選挙に臨むことができた。
44人が立候補し10人が落選するという大乱戦だったことも、落ちても何となく面目が立つような気さえしていた。

今回は違う。
34人の定数に対して36人の立候補だ。2人しか落選しない。
これは凄いプレッシャーだった。

何よりも、僕のこれまでの4年間が評価・判断される選挙なのだ。
議会終了ごとに報告会も開き、一般質問もこなし、修正案・条例案も提出し、いくつかは採択までこぎつけた議員としての僕の仕事に、有権者の皆さんの審判が下されるのだ。

不安で不安でたまらなかった。
土曜の夜は、1週間の選挙運動を終え、くたくたになって布団にはいったものの、夜明け前には目を覚ましてしまい、そのあとはずーっと眠られなかった。
4年に一度、このような不安な日々を過ごさなければならないなんて、これほど過酷な仕事は他にあるだろうか?
(いやいや、毎月資金繰りに追われた本屋の経営もそれはそれは過酷であった・・・)

そして今、その結果が明らかになった。
僕の4年間に対して、市民の皆さんがはっきりと判断を示して下さったのだ。
このことは、しっかりと胸に刻んでいかなければならない。
何はともあれ、これまで応援して下さった皆様一人一人に、心から「有難うございました」と伝えたい。
明日から、僕の新しいステップがはじまる。いつでもどこでも一生懸命頑張って、皆様に必ず恩返しをしたい。

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尊敬する作家の一人である泡坂妻夫氏が、直木賞か何かの候補となったときに、選考されてもされなくてもどちらでもいいようなあいさつ文を発表の前日に予め書いておいた、という氏のエッセイを以前読んだことがある。
上の文章は、それを真似て、日曜日の午後にしたためてみたのだが、なかなかプロの作家のようにはいかなかった。
選挙結果についての詳細は、明日以降、ちゃんと書きます。

弘前市議会選挙、告示前日

明日から、いよいよ選挙戦突入だ。このブログも、しばらくお休みとなる。

本当は、街頭演説への有権者の反応や、選挙運動中に起きたハプニング等、随時お知らせしたいのだが、現行の法律では禁止されている。
選挙管理委員会に確認したところ、ツイッターやFacebookも違反なのだそうだ。勘違いしている候補者もいるようだが、悪法でもまた法である以上、遵守しなければならないことを自覚してもらいたい。

結局、選挙運動期間中、自分の考えを訴えることができるのは、掲示板に貼るポスターと、定められた枚数(2000枚)の葉書きと、ほんのわずかなスペースの選挙公報以外は、街頭で行う演説しかない、ということになる。

だったら徹底して演説を行おう。聴衆の数はかまわない。
4年前、初めて蓬莱橋の上で街頭演説を行ったときは、わずかな関係者以外は、欄干にとまった鳩だけだった。
それでも、めげずに、2ヶ月以上、毎日同時刻に同じ場所で演説を続けた。
今回は、私的な事情もあってそれはできなかった。

その分、明日から頑張ろう。喉が続く限り、できるだけ多くの場所で街頭に立とうと、今は考えている。


25日以降再開するこのブログの一行目で、お礼を言うことになるのか、それともお詫びを言うことになるのか はたなた愚痴を言うことなるのか…?
結果が出るまでのお愉しみ(・・・?)

それでは皆さん、しばしの間、ごきげんよう。

辻立ち日記 ①

4月14日に、辻立ちをした。
場所は、弘前市内 松ヶ枝と宮園の県営住宅前の2か所だ。

街頭演説では、有権者の方々に、投票にぜひ行ってほしいと呼びかけた。


4月14日① 松ヶ枝にて
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4月14日② 宮園 県営住宅前にて
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写真を見ると、随分と姿勢が悪いような気がする。反省しよう。
でも、市政に対する是々非々の姿勢には、確固たる自信がある。
これからも、姿勢を正して、市政を正すよう、演説を続けていこう。
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