今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2011年12月

寝年越し


 寝正月という言葉があるなら、寝年越しって言い方があってもいいはずだ。今日は、まさしくそんな日であった。
 前の晩の天気予報を見て安心していて、いつもより少し遅く目を覚ました。犬の様子を見に外へ出て驚いた。青空駐車をしている車の屋根をみれば、ほんの数センチしか雪は降っていなかったのに、門の前には、除雪車によって削り取られ押し寄せられた氷の塊が、ごっそりと置き去りにされていた。いやがらせとしか思えない、という声も周囲から聞こえてきた。
 前にもブログに書いたように、今年から、読書人倶楽部の前も雪かきをしなければならない。それがけっこう堪えるのだ。疲れがどっと出た。そんな訳で、今日の午前中は、雪かきの後、本を読みながら寝て過ごした。

 午後は、雑用があって街に出た。昨日宣言したように、「地元の商店街で購買しよう!」運動を実践した。いやぁ、やってみるものである。早速、いいことがあった。下土手町にある古本屋で、雑誌「相撲」の、横綱大鵬引退特別記念号を見つけたのだ。それも、別冊付録の”手形”付で1000円以下だという。僕が上京の度による神田の古本屋だと、数千円は下らない。店の若主人の気が変わらないうちに即座に購入した。ものすごく、得した気分になった。
 ところで、今、茶の間のテレビで「紅白歌合戦」をかけながら、このブログを書いている。AKB,マルモリと見せられて、改めて歳をとったことを感じてしまう。スポーツ新聞の出演歌手と歌唱曲の一覧を見て驚いた。なんと知らない歌や歌詞カードを見ても歌えそうにない歌が7割以上もある。これでは、充分に楽しめそうにない。
 格闘技界では、石井VSヒョ―ドルというビッグマッチがあるのに、地上波放送は無い。井岡のボクシングも、あっという間に終わってしまった。今夜は、一体どうやって過ごしたらいいんだろう?
 
 やっぱり、寝年越しだ。明日に備えて、ブログを書き終わったら、早めに寝よう。皆さんも、よいお年を。今年1年間、お世話になりました。来年も、ご愛読のほど、よろしくお願いします。
 
 

師走の商店街


 師走の商店街を歩いた。一番長角の田中屋さんを出て坂を下り、下土手から中土手と上って行った。午後4時前後にもかかわあらず、めったに人とすれ違うことはなかった。
 かつては・・・僕が商売をしていた頃は・・・、暮れの30日と言えば、もっと人通りが多かったように思う。ピークとはいわないが、年末はかきいれどきの一つであったはずだ。
 昨日のブログの「10大ニュース」には書かなかったが、僕が心を痛めたことは、土手町に関する暗い出来事が続いたことだ。パリ亭・丸幸あかいしなど、馴染みのお店が姿を消した。中でも中三の民事再生法申請は大きな衝撃であった。その後、スポンサーが決定し、経営継続の目途もついて、今も頑張って営業をしている。喜ばしい限りだ。
 僕に出来ることは、議員としては中心商店街活性化政策の推進を、繰り返し繰り返し訴えること。個人としてはせっせと買物をすることだ。と言っても、僕が買うのは、せいぜいスーツくらいだ。それも半額セールの時だけだが・・・。
 昨日、商店街の事務局長とお話しをする時間を持つことができた。僕が12月議会で質問した、市がこれから行おうとしている「買物弱者対策」にも、話は及んだ。単なる宅配サービスでは、商店街に人は集まらない。買物弱者といわれている人たちにも、町に出てきてもらい、商店街を愉しんでもらえるような施策を考えたい、と言っていた。その他にも、店舗リニューアル助成や、販売促進事業助成に対する強い期待も述べていた。
 このように、若い人たちが、意欲を持って商店街再生に取り組んでいることは心強い。市の様々な施策を上手く利用して、前向きなチャレンジを是非続けてもらいたいと思う。
 僕に出来ることは、議員としては、商店街の声を市政に伝え、市の情報を商店街にフィードバックすること。個人としては、せっせと買物することだ。そもそも物欲に乏しく、あんまり大きな買物をすることは少ないが、小さな買物でも、出来るだけ地元の商店街を使おうと思う。
 そうか、皆がそんなことを心がけることが、商店街再生の第一歩だ。積極的に声をかけて、「地元商店で買おう!」運動を広めていこう。よーし、来年の目標は一つできた。
 
 

2011年 僕の10大ニュース


 年の瀬なのである。今日を入れて、あと3日で今年も終る。月並みな企画だが、1年間を振り返って、僕の10大ニュースを選んでみたい。あくまで”僕個人の”である。世間の評価や価値観とは、全く関係がないことを、最初にお断りしておかなければならない。

第1位 女房との死別
 大方の日本人にとって、2011年は、3・11という数字と共に、永遠に記憶に残るのだろうが、僕にとっては3・3だ。今までで、最も悲しく辛い日であった。

第2位 統一地方選挙で、二度目の市議当選
 女房は、亡くなる直前まで、僕の選挙のことを心配してくれていた。亡くなった後、机の下から出てきたエンディングノートの「私の願い」というページにも、僕が当選しますようにと記してあった。女房に後押しされて、勇気を貰って闘った選挙戦であった。
 
第3位 娘が帰って来た
 女房の最後の入院に合わせるかのように、一人娘が横浜から帰ってきた。向うでの勤めもアパートも引き払っての、覚悟の帰郷だったようだ。わずか半月ではあったが、女房と母娘の時間を持つことができた。何よりの親孝行だったと思う。

第4位 東日本大震災
 それは、女房の葬式から、わずか3日後の出来ごとだった。弘前市内も1日以上に渡って停電した。でも、葬式に使った太く長い蝋燭があったので、茶の間の灯りはそれでとることが出来た。祭壇にあがったカステラやそばがあったので、食料にも困らなかった。ここでも女房に助けられた。

第5位 読書人倶楽部設立
 昨年からの懸案だった読書人倶楽部を、今年6月スタートさせることができた。準備の段階から今日に至るまで、倶楽部を通じて、多くの方々との新しい交流が始まった。来年も、倶楽部をベースに、楽しい交流の輪を広げていきたい。

第6位 被災地に行ってきた
 石巻の動物愛護センターのお手伝いをした。飼い主を失った(?)犬や猫の眼差しが、今も脳裏から離れない。気仙沼にいる友達のところも訪ねた。津波でお父さんが行方不明になったという。かける言葉も無かった。“無”と化した志津川の町の光景も忘れることはできない。

第7位 ブログを始めた
 いうまでもなく、このブログのことである。究極の3日坊主の僕が、日記を始めただけでも、僕の中ではビッグニュースなのだが、今日まで約9ケ月間、まがりなりに続いているなんて、今年でなければ、ベスト3入りしていてもおかしくない。

第8位 初めての新幹線
 先日、初めて新青森から新幹線に乗ったことは、このブログでも紹介した。乗ってみれば、大したことは無い。今までの新幹線と変わりはない。乗ってすぐ、本を読み始めたから、景色も印象に残っていない。でも、弘前の我が家を出てから、約5時間で東京に着くのだから、やっぱり早くなっていることは実感する。

第9位 冷蔵庫を購入した
 ある日突然、冷蔵庫が壊れた。扉を開けても灯りはつかず、製氷機の氷は融け始めた。もう寿命だったのだろう。まだ暑い季節だったので、修理が来るまで何日も待つわけにもいかなかった。思わぬ出費であった。

第10位 東北連合三田会
 東北にすむ母校の卒業生が、年に1回各県持ち回りで、大規模な同窓会を行っている。今年は、青森県が開催県となり、弘前三田会が当番となった。震災や原発事故の影響で、開催そのものすら危ぶまれたが、多くの方の協力で、盛大に終えることができた。僕も実行委員の一人として、少しはお役に立てたかな、と思っている。

 


 
 

私的読書事情


 市立図書館から、予約していた本が貸出可能になったと電話が入った。受取りに行ったついでに、新刊のワゴンにのっていた面白そうな本も借りてきた。自分で身体を動かすのは億劫だが、よろずスポーツを観ることは大好きなので、こんな本にも興味がある。
 
ジョン ブレンカス
河出書房新社
発売日:2011-11-30

 図書館から、1週間前に借りていて、まだ読みかけの本もある。加えて今日は、定期購読をしているコミックスが2点入荷した。週刊誌の年末年始特大号も買ってしまった。
 読む本が一杯あるのは嬉しい限りである。枕元に1冊もなければ(そんなことはめったにないが)、安心してゆっくり眠れない。どんなに酔っ払って帰ってきても、必ず何かページをめくらないと眠りにつけない性分なのだ。
 ただ、読む本はたくさんあっても、読む時間がなかなかないのが、目下の悩みだ。30日までは、何やらかにやらと予定が入っている。31日に寝っ転がって本を読んでいれば、さすがに家族から文句が出そうだ。
 元日から3日までは、消防団の町会廻りに参加する。4日からは、又、公務やら政務やらがぼちぼち始まってしまう。
 思えば、正月休みを3日なら3日、しっかりととったのは、社会に出てから、たった1年しかない。書店時代は、正月2日から営業を始めていた。ある年からは、元日も店を開けるようになった。
 2000年の11月に会社を倒産させたあと、初めて迎えた正月、本当に初めて、三が日をゆっくりと休むことができた。「あー、これが世間並みの正月なんだなぁ」と、不思議な感慨におそわれたことを憶えている。
 翌年から、友人の経営する書店で働くことになって、まとまった正月休みはなくなった。政治に係るようになったら、正月休みどころか、土日も無くなってしまった。
 まぁ、忙しいうちが花なのであろう。逆に、時間が充分あるからといって、読書がはかどるとは限らない。なまじ時間があれば、録りだめていたテレビ番組をまとめて見たり、映画を観に行ったり、ただボケーっと過ごしたり、却って本と向き合う時間が少なくなってしまうことも、考えられる。忙しい中やりくりして、活字を追う時間を創りだすところに、読書の愉しみがあるのかもしれない。
 などと偉そうなことを言っているが、今日の夜は、取り敢えずコミックスの新刊、それが終われば週刊誌を読んで、活字の本は、一番後回しになりそうだ。図書館への返却期限に、間に合うかしらん?
 
 

幻のマニフェスト大賞


 葛西市長が、第6回マニフェスト大賞グランプリを受賞した事は、弘前市にとって、今年最も明るい、そして誇らしいビッグニュースの一つであった(なんて、翻訳チックな文章なんだろう)。本人は、まだPDCAサイクルが完全に廻りきる前だからと謙遜しているが、就任早々、選挙時の公約を具体化したアクションプラン2010を策定し、その進捗状況について、自己評価、アンケートによる市民評価等の検証を重ね、それを公表している姿勢は、まさしく大賞にふさわしいものと思う。
 今日は、その、市長のグランプリ受賞を祝う会が開催された。司会者は、築城400年祭にかけて、400名の参加者と言っていたが、実際にはもっと多かったように見えた。会場にあふれんばかりの出席者の数は、そのまま今の市長に対する評価の勢いを現しているといってもいいだろう。
 ところで、実は、僕のこのブログも、今回のマニフェスト大賞にエントリーされていたのかもしれないのだ。”いたのかもしれない・・・”と、曖昧な書き方をしたのは、自分でエントリーしたわけではないからだ。
 ある日・・・9月の下旬だったと思うが・・・、突然、マニフェスト大賞の実行委員会事務局を名乗る女性から、我が家に電話がきた。青森県の地方議会部門でのエントリーがないので、僕のブログをエントリーしていいか、と言うのだ。
 いやぁ、びっくりした。大体にして、このブログを書くことは、別に選挙時に公約したものではない。毎日更新することは、今だってきちんと約束はできていない。出来るだけ毎日更新しようと、自分で心がけているだけだ。だから、マニフェスト(契約?)と、いわれてもピンとこないのが実際にところだ。
 そもそも、このブログを、すーっと読んでいただければわかると思うが、特段、地方自治や議会のことばかりを書いているわけではない。趣味のこと、本のこと、当たらない競馬の予想等も、好き勝手に書いているだけだ。
 そんな訳で、その時の電話では、「最初から落選するとわかっていてエントリーするのも、寂しいものがありますねぇ」と言って断りたかったのだが、、最終的には「お任せします」ということになった。でも、その後、エントリーしたのかどうか、エントリーしたのであれば、惜しくも落選したのか、あるいは、箸にも棒にもひっからなかったのか(多分そうだろう)さえ、何の連絡もこない。どうなっているのか、さっぱりわからないままになっている。
 まぁ、そんなことはどうでもいい。僕は僕で、自分に出来ることをしっかりとやるだけだ。受賞を目的に議員活動をやっている訳でもない。僕のやっていることの是非は、有権者の皆さんが判断してくれる。全国的な賞よりも、市民の皆さんから評価していただけるよう、コツコツと活動していきたい。
 と、言いながらも、生来の目立ちただりやだから、正直言って、今日の市長を見て、羨ましいとも感じた。自分からエントリーすることはないが、皆様からエントリーしてみないかと言われるような、そんな議員になりたいと思う。
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