今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2012年02月

一般質問 予告編


 昨日は、プロレスのことに力が入りすぎて、肝心なことを書くのを忘れてしまった。僕のう一般質問の内容のことだ。
 今回は、
 ①岩木川市民ゴルフ場について ②東部給食センター調理等事業委託について ③災害の避難態勢について ④自治基本条例について ⑤雪対策について の5項目を通達した。
 ①のことは、これまでも何度か、このブログでも採り上げてきた。このゴルフ場に係わる指定管理料について、3月13日から始まる予算委員会で、誤りのない判断をするためにも、しっかりと追求していきたい。
 ②も、先日、ブログにも書いた。弘前の児童が毎日食べる給食を、地元以外の業者に委託するような事態を憂慮すればこその質問だ。
 ③では、昨年、青森県が主催する「地域防災マエストロ育成研修会」に参加した際、一緒に学んだ皆さんから出された様々な意見や質問について、弘前市の対応を確認してみる。住民に適切な情報が提供されているかどうか、実際に地域の代表として参加された方々から聞いた声だ。
 ④については、今議会に、自治基本条例市民検討委員会条例案が提出された。僕は、平成22年の議会で、自治基本条例の制定を急いで欲しいという願いを込めて質問したことがある。ただ、その時の市長の答弁は、あまり前向きのようには聞こえなかった。今回、その制定に向けて、一歩前に踏み出すことにした、その背景や理由について、是非市長の思いを聞き出したいと思う。
 ⑤は、今、市民の一番の関心事だろう。現在も進行中のことなので、総論的なことは次回に譲るとして、今回は、実際に市民の皆さんから寄せられた切実な要望を中心に、いくつか具体例をあげて質問しようと思う。
 いずれの項目も、どうやら、複数の議員が採り上げているようだ。それだけ市民の関心の高いという証なのかもしれない。
 何人もの議員が同じ項目について質問しても、それぞれの視点は皆違うはずだ。それなのに、理事者側の答弁は、往々にしてそっくり同じ文章を読み上げることが多い。そんなのが見透かされれば、傍聴している市民の、政治不信・議会不信にもつながりかねない。来年度からインターネット中継が始まるとなれば尚更だ。
 理事者側にも一考を促すとともに、議会制度改革の中で、一問一答制の実現を目指していきたい。昨日のプロレスの話ではないが、一問一答制になれば、レスラーの、いや議員の本当の実力が見えるはずだ。
 なんてことを書いておいて、いざとなれば、真っ先に馬脚を露すかもしれない。一生懸命勉強しなくっちゃ・・・。 

議会とプロレス


 弘前市議会平成24年第1回定例会が開会した。
 今日は、市長から、平成24年度の市政方針及び予算大綱の発表があり、45におよび提出議案の説明があった。その中の、除排雪に必要な2.9億円の補正予算案を先議し、全会一致で承認した。
 来週からは、一般質問が始まる。今日決まった順番は、次のとおりである。(敬称 略)
  6日(火) 栗形昭一 石田久 今泉昌一 小山内司 石岡千鶴子
  7日(水) 外崎勝康 小田桐慶二 伏見秀人 佐藤哲 越明男
  8日(木) 尾崎寿一 今薫 蒔苗博英 畑山聡 菊池勲
  9日(金) 野村太郎 小西勇一 鶴ケ谷慶市 加藤とし子
 議場から控室のある4階に帰ってくると、廊下は、市の担当職員であふれかえっていた。通告した一般質問の詳しい内容について、聞き取り調査に来ているのだ。「何を聞きたいのか」「どんな観点で答えればいいのか」等々、議員ごと、質問の項目ごとに細かく尋ねてくる。議員によっては、再質問や再々質問と、それに対する答弁内容まで、詳細に打ち合わせをしている人もいると聞く。
 僕は以前、このブログで、こうした入念な打ち合わせを経て行われる一般質問を、プロレスに例えたことがある。でも、断っておくが、決してプロレスを揶揄しているのではない。何しろ僕は、知る人ぞ知る、大のプロレスファンなのだ。
 世間では、プロレスは最初から勝敗が決まっていると思われている。僕はそれを必ずしも肯定するものではないが、仮に、一挙手一投足までシナリオがあったとしても、目を凝らして見れば、そのシナリオを超える一瞬に出会うことがある。故意かアクシデントかは別にして、レスラーの真の実力を垣間見るその瞬間こそが、プロレスのたまらなく面白いところだ。
 勝った方が強いとは限らない。レスラーのチョットした表情や、腕や足の筋肉の動きから、僕らは、レスラーの実力を判定する。自分だけの最強レスラーを見つけ応援する。柔道とだろうが空手とだろうガスボクシングとだろうが、本気(?)でやれば、プロレスが一番強いと信じて疑わない。それが昭和のプロレスファンだったのだ。
 ん? 何の話だったっけ・・・? そうそう、議会の一般質問の話であった。打ち合わせ済みの一般質問だって、打ち合わせ通りいくとは限らない。よりよい答弁を引き出すため、自分の思いをより強く訴えるため、打ち合わせの枠から逸脱することだって無いわけではない。原稿を読み合うだけでは生まれない、心の通った議論は、そこから始まる。それを是非たくさんの人に見にきてもらいたい。
 来年度から、漸く、議会のインターネット中継が始まることになったが、それだけじゃあ物足りないはずだ。プロレスだって、テレビの画面に映らない部分での攻防に、真実が隠されていることがある。レスラーの肉の厚さ、醸し出す雰囲気を実感するには、会場に足を運ぶに勝るものはない。プロレスも、(昨日書いた)演劇も、議会も、やっぱり”生”が一番だ。

頑張れ!! 市民劇場


 弘前市民劇場の運営委員になることになった。正確には、今度の総会で承認されればの話しなのだと思う。
 弘前市民劇場とは、会員制の観劇サークルだ。会員が会費を出し合うことで、一流の劇団の公演を、弘前に居ながらにして観ることができる。僕も、3~4年前から、会員になっている。
 これまでも、スケジュールが合えば、出来るだけ、舞台の撤収だけだが、お手伝いを続けてきた。それが結構面白いのだ。撤収だけでも面白いのだから、全体に係ればもっと面白いに違いない。だから、先日、運営委員募集のチラシを見て、会長に申し入れた。酒の席だったので、きちんと伝わったのか不安であったが、このたび正式に声がかかった。
 今日は、初めて、委員会の打ち合わせに出させていただいた。そしたら、いきなり人事の話しや、会費値上げの話になった。何せ、これまでの経緯や、積み重ねられてきた議論の内容がわからない。会費の話だって、会の財政状態や細かな支出状況等、その場で資料を見せてもらったり、質問して教えてもらったような有様だ。値上げの可否、額の妥当性などの判断材料が、新米委員(の卵?)にはわからない。
 だから、発言を求められても、困った。一般論や、他の団体での事例を述べてはみたものの、それが適切であったか、甚だ心配だ。正直言って、初参加の僕には、荷の重い会議であった。
 ただ、一つ、確実にわかったことがある。それは、会員の減少が深刻な問題となっていることだ。昨年12月の例会時からですら、もう約40名が退会している。このような状況が長く続けば、会の運営そのものに、黄信号が灯ってしまいかねないとのことだ。
 映画ともテレビとも違う、演劇には演劇独特の魅力ががある。観る側の視点が固定される分、想像力が刺激させられるという面もある。舞台という限られた空間の中で、どのように場面や時代を表現していくのか、様々な工夫が凝らされているのも面白い。カメラワークやCGなどに頼ることが出来ないことが、かえって俳優の個性や演技力を際立たせている、と素人の僕が言ってしまえばあんまりだろうか?
 そんな生の演劇を、月に2千数百円の会費で、年に6回、定期的に愉しむことができる。決して高い買い物ではない。
 いや、高い安いの話ではない。この会の主体はあくまで会員なのだ。事前の準備も、当日の諸事運営も、会員が順番に、手分けして行っている。こういった活動(今日の会議では”運動”といっていた)を続けていく中で、会員同士のつながり、会員と地域とのつながりなどが、醸成されていく。”絆”という言葉が、ごくごく身近な所で実践されている、そんなサークルだと思う。
 これは、絶対に無くすることはできない。このブログを読んでいる方にも、是非、入会を呼びかけたい。
 それにしても、減少したとはいえ、六百人を超す会員がいる。年齢も、職業も、立場も、熱の入れ具合も、それぞれに違う、これだけの人数をまとめあげていくのは、大変な激務だと思う。今日の会議に出て実感した。
 会長、事務局、これまでの運営委員の方々には、心から敬意を表したい。僕も、一日も早く戦力になれるよう、頑張ろう。
 
 

 
 

新しい友達


 今日、読書人倶楽部には、たくさんのお客様がいらっしゃった。いつものメンバーに加え、弘前文学学校の事務局長、弘前市民劇場の関係者、福島からお子様と避難してこられているSさん等々、入れ替わり立ち替わり、遊びに来てくれた。
 その中でも、一番のニュースは、ケニアからの留学生、エドワード君が初めて訪ねて来てくれたことだ。エドワード君は、弘前大学の大学院で医学を学んでいる。今日は、彼に日本語を教えているMさんと同伴でやって来た。
 たまたま、ケニアにいったことのある、倶楽部の副代表がいたので、いきなり話は盛り上がった。弘前での暮らしのこと、食べ物のこと、将来の希望等、津軽弁混じりの僕らの質問に、流暢とはいえないまでも、しっかりとした日本語で返答する彼の態度に、同席した仲間は、皆一様に好感を抱いた。
 ケニアの公用語は英語だと聞いて、読書人倶楽部の洋書のコーナーにご案内した。大変興味を示して貰えたようだ。これで、開館以来はじめて、洋書のコーナーに光が当たりそうだ。洋書の蔵書に関して言えば、そこいらの町の図書館にも負けないものがあると自負していた。特に、日本や日本人等について英語で書かれた書物も結構ある。ところが実際には、今までは、洋書に手を伸ばすメンバーはほとんどいなかった。エドワード君には、是非、毎週でも来ていただいて、倶楽部で日本の歴史や文化を学んでいって貰いたい。
 エドワード君は、今は医学を勉強しているが、将来は、国に帰って、政治の世界にも身をおきたいと考えているようだ。その理由を問うたら、「医学は、一人一人の病を治す。でも、国家の病を治療するのは誠治だから」と言っていた。うーん、素晴しい。日本の政治家にも聞かせたい言葉だ。あっ、僕も一応その中の一人だ・・・。いずれゆっくりと、政治談議をしたいとのことであった。 
 ワインが好きだという彼のために、新しいボトルのコルクを抜いた。1本、2本、3本と、あっという間に空瓶が並んでいった。いつでも誰とでも、飲みながら語り合うのは楽しい。僕らは皆、エドワード君が大好きになったが、彼は僕らのことをどう思ったろう。「日本人は勤勉だ」という通説が間違いだということはわかってもらえたと思う。そればかりか、日本人はただの酔っ払いばかりだと誤解されてしまったかもしれない。
 読書人倶楽部を閉めたあと、彼が推薦するラーメン屋さんに連れて行ってもらった。弘前では他には無いような濃厚な味がした。食後、降り続く雪の中を、途中まで一緒に歩いて帰って来た。頬にあたる風は冷たいはずだったのだが、なぜかとても暖かい夜道であった。
 
 

斜里の思い出


 「弘前市・斜里町友好交流の会」設立総会が行われた。弘前市と斜里町との交流の歴史は、もう30年にもわたる今頃何で?、という感がなきしにもあらずであった。
 でも今回、総会に出てわかった。30年来続いてきた交流を、記念碑という形で残したいというために、寄付集めようという集りなのだそうだ。そのような発想は、今まで形として現れることは無かった。
 そのこと自体にに異論は無い。ただ、公職選挙法上、議員が寄付を出来るかどうかは、きちんと調べなければならない。
 それにしても斜里には、格別の思い出がある。
 そもそも、斜里と弘前の関係は、1800年代初頭、露寇事件勃発に対して、津軽藩士が、オホーツク沿岸に北方警備の任にについた時から始まる。悲しいことに、その時派遣された大半の藩士が、極寒と飢えのため、冬を乗り越えることができず、命を落とした。
 そんな津軽藩士に対し、斜里の町の人々が、長い間、慰霊の行事を続けてきてくれていた。そのような史実に基づき、弘前市と斜里町は、昭和58年以来、友好都市として交流を続けてきた。
 毎年7月には、斜里町で、津軽藩士に対する合同慰霊祭が行われている。この日は、弘前市からも、市長はじめ、政財界のお歴々が出席している。弘前青年会議所理事長も、その正式参列者の一人だ。少なくともここ30年は、理事長たるもの、必ず慰霊祭には参列しているはずだ。たった一人を除いては・・・。
 その、たった一人が、僕なのだ。決して斜里町に行かなかったわけではない。慰霊祭の前の日には、斜里町に着いて、ねぷた運行に参加している。ただ、その前後は飲めるだけ飲んだ。だって、際限も無く接待してくれるんだもの。先方の誠意に応えるためには、ひたすら飲み続ける他は無かった。
 お陰で、専務理剤と二人ツインルームに泊まったのだが、二人とも、爆睡していた。どちらからともなく目を覚ましたら、もう慰霊祭の始まっている時刻であった。あわてて着替えをし、会場にかけつけた頃には、もう慰霊祭は終わっていた。これでは、何のために行ったかわからない。おそらく、こんな理事長は空前絶後であったろう。・・・っていうか、絶後でなければならない。
 それでも、斜里町の青年会議所の皆さんは、怒らずあきれず、その後、斜里から網走市周辺にかけての観光に案内してくれた。有難かったのだけれど、なにせ二日酔だ。意識も記憶も朦朧としている。斜里の思い出といっても、前の晩のものすごい接待と、当日遅刻したことと、そして翌日札幌で、ビールをかたむけながら専務理事と語り合ったことが、あまりに強烈過ぎて、他の出来事がかすんでしまっている。
 まぁ、恥ずかしいなら恥ずかしい、曖昧なら曖昧なりに、そんなことも、今となっては良き思い出だ。出来ることなら、もう一度、斜里を訪れてみたい。その時は、酒を押さえて、頭も身体もすっきりとした状態で、周辺の風景を愉しみたいと思う。










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