今泉昌一の 私事時事

弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2012年08月

よろず市民生活相談所


 ある人から相談を受けて、隣地との境界の問題で、市役所の担当を訪ねた。一昨日は、やはり依頼されて、生活保護受給者と、担当課へ同行した。
 市議会議員の受ける相談範囲は広い。これまでも、道路や側溝・街灯はよくある話だが、隣の空き家の屋根雪の件や、離婚のこと、近所の野良猫の被害まで、種々雑多な相談を受けた。まるで、よろず市民生活相談所のようなものだ。
 相談を受けたからといって、ラジオのテレフォン人生相談にでてくる弁護士のように、僕がその回答を出せるわけではない。僕にできることは、相談者のかわりに市役所に行ったり、あるいは、同行して一緒に話をし、先方の話を聴くくらいのことだ。議員という立場(なんてものがあるとすれば)を利用して、無理を通すなんてことはできない。それでも、僕が間に入ることで、なにがしら解決への道筋がみえるのであれば、喜んでどこへでも行く。
 今日の境界争いとか生活保護受給のような個人の問題であれば、そうやって、市の担当者に直接話すことで解決できることもある。ただ、相談によっては、たくさんの市民に係わることや、市全体の問題として考えなければならないこともある。そういう問題は、一般質問や予算・決算委員会でで採り上げ、議場内で回答を引き出すようにしている。
 褒められたのか皮肉られたのかは知らないが、「よく、毎回一般質問の題材がありますねぇ」と言われたことがある。そりゃあ、ある。いろんな場所でいろんな人たちと話をし、いろいろな人の相談事を聴いていれば、次から次へと質問しなければならない課題が見えてくる。これまでの僕の一般質問は、ほとんどが、市民の方からの提案なり相談なり疑問なりがベースと言ってもよい。だから、むしろ、一時間という一般質問の時間制限の中で、何をとりあげるか、数ある課題をふるいにかけなければならないような感じだ。
 さて、9月議会のことである。6月議会終了後これまでに、全く異なる業界の二つの地元企業から、入札の公平性について相談があった。今回はこれを採り上げる。
 更に、子どもの交通安全についても、前回に引き続き質問する予定だ。この問題も、実は、小学生の子どもを持つある父親からの相談が発端であった。
 その他にも、手帳には、自分でも読めないような字(実際、読めないものもある)で、いくつもの質問項目が候補として羅列されている。これからそれを精査して絞り込むのだが、9月には決算委員会もある。より実のある議論ができるよう、一般質問で採り上げる事項と、決算委員会で質問する事項に仕分けをしなければならない。とても酔っ払ってできる作業ではない。
 一般質問の通告締め切りは、9月3日(月)の午後5時。今日はもうアルコールが入ってしまったから、明日から頭の中の整理を始めよう。
  「明日ありと思ふ心の仇桜、夜半に嵐の吹かぬものかは」という歌は、よく知っているのだが・・・。

喝采をもう一度


 ちあきなおみを覚えているだろうか? そう、あの、コロッケがよく物真似をしていた歌手である。実は、僕は、隠れちあきなおみファンなのである。
 デビュー当時からというわけではない。むしろ、彼女が、夫との死別を境に、芸能界から消息を絶った後からだったと思う。昭和の歌謡曲を集めたCDを、レンタル店から借りてきた中に、デビュー曲「雨に濡れた慕情」が入っていた。勿論、昭和44年の発売当初からその歌は知っていたが、改めて聴いて、一発でまいってしまった。
 とにかく上手いのである。22歳の新人歌手とは思えない、色気というか、情念というか、心臓まで届きそうな歌の深さを感じたのだ。発売当時は中学生であった僕には、感じ得ない世界であったのだろう。
 その後、別のアルバムで、「紅とんぼ」や「新宿情話」を聴いた。裏町の酒場を舞台にした演歌である。これは、もう、絶品だ。世間では、美空ひばりを別格視しているようだが、歌の上手さだけなら、僕は、ちあきなおみの方が上ではないかと思っている。
 そんな彼女が、ファンの前で歌わなくなってから、今年でちょうど20年になる。その間、テレビでは何度も「ちあきなおみ特集」が組まれ、CDーBOXも2社から発売され、いずれもヒットしたそうだ。
 今でも多くのファンが、いや、ファンばかりではなく、たくさんのミュージシャンも、多方面に渡る文化人と呼ばれる人達も、彼女のカムバックを切望している。きっと、J-POPとアイドルに押されっぱなしの、日本歌謡界の救世主になってくれるに違いない。
 なんて、一方的なジャンル分けが嫌で、カムバックを拒否しているのかもしれない。
ちあきなおみの歌は、ポップスでも、演歌でも、ジャズでも、シャンソンでもない。”ちあきなおみ”そのものなのだから・・・。 
 「ちあきなおみに会いたい」(徳間文庫)を読んで、ますます熱狂的なファンになった。「四つのお願い」「喝采」「夜間飛行」「円舞曲」・・・、高校時代に聴いたヒット曲の数々が、行間から流れてきた。


 今日、「ちあきなおみ ベストコレクション①」をホームセンターで見つけて買った。音楽CDを買ったのは、何年ぶりだったろう。

ダグからキャンターへ 今日の特別委員会から


 議会制度等調査特別委員会が開かれた。今日は、前回も協議した費用弁償について、意見の一致をみなかった「日当」について、まず、各委員の考えを確認した。
 現在、僕ら議員が、本会議や委員会に出席した時に、月々の報酬とは別に、一日1500円の日当が支給されている。僕は、これは、報酬の二重取りにも等しいものだと、議員になる前から不思議に思っていた。だって、議員の報酬は、議員の職務の対価として支払われるもので、当然、議会に出席することは、報酬の中に含まれるべき職務だ。今日も僕は、そのことを主張した。だけど、日当は廃止すべしという委員は、委員長と欠席委員を除く14人中、たったの3人だけだった。
 日当を廃止すべきでない、という理由は、公務だから日当は当然生じるということらしい。逆に言えば、日当が支払わなければ公務として認められず、仮に議場へ向かう途中事故があっても、公務災害が適用されないというのだ。ということは、月々の報酬は、議員の公務に対しての対価ではなく、議員という身分に対するもので、公務(議会)への出席は別途日当が出ていることになる。釈然としない。釈然としないが、結局、意見集約がなされないまま、両論併記という形で、最終日、議会に報告されることになった。
 さて、次回からは、いよいよ議会の中身の協議に入る。一問一答制度の導入等や、議会の広報広聴活動についてだ。こっからが本番という感じだ。
 でも、これまでのやり方では、いろいろな意見が出て、それが一本化されないまま、協議が終わってしまう。「話し合った」という事実だけが残り、議会改革は一歩も進まない。
 今日も、最大会派の委員から、出来るだけ意見を集約することと、この委員会での決定事項が、議運においても承認されるように、といった提案が委員長に対して出された。僕も、意見集約し成果を見せなければならないと、重ねて委員長に訴えた。
 既に半年以上、委員会で協議を重ねてきて、そろそろ、弘前の議会は、ここを改善します、といった具体例が見えてこないと、期待をよせてくれている有権者にも顔向けができない。
 とはいえ、この委員会は、少しずつ、改革を実践していることだけは、イクスキューズしておきたい。まず、傍聴を認めている。それまでは、本会議と予算決算特別委員会くらいは傍聴可能であったが、その他の委員会では、傍聴を認めていなかった。3月の経済文教常任委員会も傍聴者を入れたが、段々とそういう流れになっていくものと思う。
 次に、この特別委員会の報告書は、全て発言者の実名入りである。これまでの委員長報告では、実名を明かしていなかった。このことも、立派が議会改革だと思う。
 その意味では、今までだって進んでいたのだ。ただ、これまでがダグなら、これからはキャンターだ。スピードをアップして、かつ成果を出す。いよいよ正念場に差し掛かるものと認識している。
 次回からの委員会でも、活発で前向きな意見が百出して、誰の目にも、弘前市議会は変わったなぁ、と映るような、そんな成果をだしていきたいものだと思う。
 今日は、この後、自治基本条例の市民検討会を傍聴に行く。少し涼しくなってきたから、歩いて行ってみようか。歩いて行けば、帰り、どっかに寄り道しそうで怖い。

9月議会に向けて


 いよいよ、来週の火曜日から、9月定例議会が始まる。今日は、開会日の一週間前が恒例となっている、議会運営委員会が行われた。
 今日の主な議題は、市長提出議案の概要についてと、会期日程について。今回は、予算案件5件、決算案件8件、条例案2件他、全部で28件の議案が上程された。
 今議会の一番大きな議案は、平成23年度決算認定。分厚い決算資料が渡された。これから、目を皿にして、決算数字を吟味しなければならない。
 決算なんて、終わってしまった数字をあれこれ質問してもどうなるの? という質問をもらったことがある。それは違う。決算審議とは、数字の審議だけではない。数字の基になった、市の各施策の成果や評価を精査し、来年度予算に反映させていくために行うものだと、僕は考えている。あるいは、決算数字から見えてくる、市の財務体質や、財政運営上の課題について問い質していくものでもある。
 去年僕が、例えば扶助費の割合が25%を超えてしまったことや、各種財政指標について質問をしていたら、後ろの方の先輩議員から、「決算審査だべさ・・・」という野次が飛んできた。決算だから、あまり深く突っ込むな、ということだったのかもしれないが、僕は、そういう考えには与しない。問うべきものは問い、糺すべきものは糺す。これが議員の責任だろうと思っている。
 決算以外の争点と言えば、昨日のブログにも書いた、駅前再開発ビルのワンフロアを買い取り、分庁舎として利用するための費用も含む、総額約15億7千万円の補正予算案だ。昨日の全員協議会でも、あのビルに対して多額の税金を投入することに対し、否定的なニュアンスで質問をしていた議員もいた。まぁ、いろんな意見があることと思う。
 要は、反対する議員が、きちんと修正案を出すのかどうかだ。井戸端や居酒屋で「反対、反対」と大きな声で話をすることは誰でもできる。議員である以上、反対の意思を表明するには、議場で、その部分を削除した修正案を出して、審議の俎上に上げることが必要だろうと、僕は考える。実際これまでも、職員の福利厚生会に対する公費助成や、泉野のスポレク施設、岩木川ゴルフ場等、僕は修正案を出して、自分の立場を明らかにしてきた。反対するのであれば、それくらいの覚悟を持って、審議に臨むべきだろうと思う。
 開会は9月4日。一般質問は9月11日から4日間。予算・決算特別委員会は9月19日からと決まった。一般質問に登壇するのは20人。勿論僕も質問をする。
 今議会からインターネット中継が始まるとはいえ、スポーツでも音楽でも、生観戦に勝るものはない。プロレスなんぞ、リングサイドで生を観たなんていったら、そりゃもう、誰しもがその迫力に圧倒されっるに違いない。僕が人生を誤った、第一歩とまでは言わないまでも、その数歩目には、受験のために上京したその日の夜に、後楽園ホールで、アンドレ・ザ・ジャイアントを生で観て(見あげて)しまったことがあると、今でも確信している。
 あっ、脱線した。はたして議会に、一人の人間の人生を過たせるほどの迫力があるかどうかはわからないが、是非一度、傍聴にきてみていただきたいと願うものである。
 それにしても暑い。9月議会が始まるというのに、秋の気配すら感じない。困った。弱った。

買うか 借りるか


 弘前の駅前(正確には大町)にある、駅前再開発ビル。地下1階、地上6階建ての巨大な建物だ。これが、ここ数年間、運営していた三セクの経営破綻により、閉鎖されたままとなっていた。
 2年前の市長選では、ここをどうするかが、争点の一つとなった。前市長は、経営破綻は自分の責任ではないとして、静観する姿勢をとった。現市長は、駅前地区の顔=弘前の表玄関の顔として、民間による再開に向けて積極的に支援すると主張した。結果は、”前”と“現”と書いたことでおわかりだと思う。
 しかし、その時点では、債権を持つ投資ファンドによって、競売に掛けられていた最中だったので、しばらくは動きがなかった。再開に向けて動き始めたのは、昨年から。市の実業界の有力者が会社を興し、債権者から買い取る方針を打ち出し、この春、無事に取得が決定した。
 弘前市は、どのような形で支援できるのかについて、昨年来、庁内プロジェクトチームで検討していた。市民アンケートを実施したりパブリックコメントを募集したりして、市民の声にも耳を傾け、協議を重ねていたとのことだ。
 今日、議員全員協議会が開催され、議会に対して、はじめてその計画が発表になった。
 それによると、市は、ビルの3階フロアー全部の区分所有権を買い取り、「子育て」「交流」「健康」「行政機能」といった目的に絞って活用するのだそうだ。具体的には、子ども図書館や子育て支援センター、健康教室や健康相談、多目的スペースや会議室などを設ける予定だ。取得価格は、約6億1千2百万円。賃借だと、家賃が月約1250万円、年約1億5千万円。爾後の維持管理費を勘案しても、買い取っても、6年で元がとれる、という話だ。
 又、買い取った場合、仮に他のフロアーが営業不能になってしまった場合でも、市の施設として継続できるとのこと。その辺になると、理屈の上ではともかく、現実問題としては、首を傾げざるを得ない。
 今後、この取得にかかる費用や設計費が、補正予算案として9月議会に上程される。取得契約の承認や、取得後の改装費・設備費等の補正予算案等は、12月議会なのだそうだ。
 実際に、補正予算を審議する予算委員会は、9月の17日からの週となる予定。詳しくは明日の議会運営委員会で決まる。
 僕は、基本姿勢は、市長と大差はない。駅前に巨大な廃墟を残しておくわけにはいかない。そのために、市が適切な支援を行うことも必要だろうと思う。
 ただ、今回の支援策が、適切なものなのかどうか? 買い取るのがいいのか借りる方がいいのか? 買い取り価格は適正なものなのか等々、目先の損得勘定だけではなく長期のスパンで熟考してみたい。
 思い起こせば、土手町で商売をしていた頃、駅前の再開発ビルにダイエーがキーテナントで入ることに、商店街として異論を唱えていた。今や、土手町だ駅前だと言っている時代ではない。中心部全体の商業の再生を図っていかなければならない、と僕が思うのだから、時は明らかに流れている。   
 
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