ある人から相談を受けて、隣地との境界の問題で、市役所の担当を訪ねた。一昨日は、やはり依頼されて、生活保護受給者と、担当課へ同行した。
市議会議員の受ける相談範囲は広い。これまでも、道路や側溝・街灯はよくある話だが、隣の空き家の屋根雪の件や、離婚のこと、近所の野良猫の被害まで、種々雑多な相談を受けた。まるで、よろず市民生活相談所のようなものだ。
相談を受けたからといって、ラジオのテレフォン人生相談にでてくる弁護士のように、僕がその回答を出せるわけではない。僕にできることは、相談者のかわりに市役所に行ったり、あるいは、同行して一緒に話をし、先方の話を聴くくらいのことだ。議員という立場(なんてものがあるとすれば)を利用して、無理を通すなんてことはできない。それでも、僕が間に入ることで、なにがしら解決への道筋がみえるのであれば、喜んでどこへでも行く。
今日の境界争いとか生活保護受給のような個人の問題であれば、そうやって、市の担当者に直接話すことで解決できることもある。ただ、相談によっては、たくさんの市民に係わることや、市全体の問題として考えなければならないこともある。そういう問題は、一般質問や予算・決算委員会でで採り上げ、議場内で回答を引き出すようにしている。
褒められたのか皮肉られたのかは知らないが、「よく、毎回一般質問の題材がありますねぇ」と言われたことがある。そりゃあ、ある。いろんな場所でいろんな人たちと話をし、いろいろな人の相談事を聴いていれば、次から次へと質問しなければならない課題が見えてくる。これまでの僕の一般質問は、ほとんどが、市民の方からの提案なり相談なり疑問なりがベースと言ってもよい。だから、むしろ、一時間という一般質問の時間制限の中で、何をとりあげるか、数ある課題をふるいにかけなければならないような感じだ。
さて、9月議会のことである。6月議会終了後これまでに、全く異なる業界の二つの地元企業から、入札の公平性について相談があった。今回はこれを採り上げる。
更に、子どもの交通安全についても、前回に引き続き質問する予定だ。この問題も、実は、小学生の子どもを持つある父親からの相談が発端であった。
その他にも、手帳には、自分でも読めないような字(実際、読めないものもある)で、いくつもの質問項目が候補として羅列されている。これからそれを精査して絞り込むのだが、9月には決算委員会もある。より実のある議論ができるよう、一般質問で採り上げる事項と、決算委員会で質問する事項に仕分けをしなければならない。とても酔っ払ってできる作業ではない。
一般質問の通告締め切りは、9月3日(月)の午後5時。今日はもうアルコールが入ってしまったから、明日から頭の中の整理を始めよう。
「明日ありと思ふ心の仇桜、夜半に嵐の吹かぬものかは」という歌は、よく知っているのだが・・・。