これまでも、何度も書いてきているように、糖尿病を患っている。患っているなんてたいして自覚はしていないが、そう診断されている。
一昨年の四月に、所謂、教育入院をさせられて、食事療法や運動療法について、しっかりと(?)学んできた。学ぶだけなら、けっこう何でも得意なのだ。
でも、実践するとなると難しい。特に、食事療法は、カロリーを計算しながら、というのが、現実には容易ではなかった。だって、食材に、いちいち総カロリーは記載されていない。食品交換表を見て、計量器を使いながら、調整するしかなかった。
そこへ、最近、にわかに注目されてきたのが、糖質制限という考え方である。一ヶ月前に、NHKの番組で視た。つまり、ご飯やパン等、炭水化物を摂らない代わりに、肉でも魚でも何でも食べて良い、という方法だ。実に聴きやすい話だ。
一昨日、行きつけの寿司屋に行って、その話をし、当分寿司は食えないと伝えた。
そしたら、その寿司屋の主人が、カウンター内から引っ張り出してきた本がこれだ。
食べていいもの、悪いものが、はっきりと二分され記載されている。量についての記載は個別にはない。天ぷらだろうが唐揚げがろうが、食べてもよいということだ。実際に、その本を監修したドクターの、三食のメニューも写真とともに記載されている。食卓の写真には豪華な肉や魚料理の他、焼酎やワインのボトルも映っていた。実に読みやすい本だ。
さっそく、今日、その本を買ってきた。よく読んでみると、ウィスキーや焼酎は可で、日本酒やワイン・ビール等は要注意とのこと。だったら、これからは、ビールを止めて一人寂しく、スコッチの水割りでも舐めるようにしよう。
とにかく、糖尿病患者には、夢のようなメニューが並んでいる。これなら、やすやすと実行できそうだ。本格的に取り組んでみようと思う。
なーんて話を、寿司屋のカウンターに椅子を並べ、ビールを飲みながら、ご主人と話し合った。今日は今日とて、読書人倶楽部にて、そんな講釈をたれながら、ワインのボトルを2本と、3リットル箱入りワインの半分以上を、4人で飲みほしてしまった。
うーーん。糖質制限よりも先に取り組まなければならない課題があることは、よく分かっている。分かっているつもりだ。でも、「♪わかっちゃいるけど、やめられない♪」。