今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2013年11月

もったいない?


 我が家では、地方紙しかとっていない。全国紙は、何か大きなニュースがあった翌日か、あるいは、コンビニで興味深そうな見出しが眼に飛び込んできた時だけ、都度購入する。
 配達されてくる地方紙はまだ、朝食の前後に、眼を通す時間がある。だけど、コンビニで買ってきた全国紙ときたら、目的とした記事を読んでしまえば、他のページにはほとんど眼もくれずに、部屋の隅に積まれていくだけだ。いや、正確に言えば、部屋のあちこちに投げ捨てられていくだけだ。読んだ活字の数だけを考えれば、全体のほんの数パーセントにすぎないだろう。うーん、もったいない。
 週刊誌もそうだ。母が「週刊文春」を定期購読していて、僕は、新しい号が入ると、お下がり(1週前の号)をもらって読んでいる。他に、週刊ポストや現代を、やはり見出し(グラビア?)に魅かれて、たまに買う。
 こちらも、全ページを読むわけではない。就寝前に、お気に入りの連載や、興味のある記事を斜め読みして、雑然と枕元に積まれていく。時に、トイレに持ち込んだりもするものだから、そこにも何冊か放置されている。これもまた、読んだページは、全体の50%くらいかもしれない。うーん、もったいない。
 そろそろ、町会の、資源ごみの回収が近づいたので、今日は、夕刻のひと時を、古新聞・古新聞の整理にあてた。
 新聞はいい。無条件に束ねて縛りあげた。
 問題は週刊誌だ。いざ捨てるとなると、急に中を確かめたくなる。パラパラとページをめくると、面白そうな見出しが飛び込んでくる。毎週読んでいるはずの連載記事も、初めて見るような錯覚に襲われる。つい読み返してしまいたくなる誘惑を、可能な限り封じ込めるのに、多大なる努力を要した。
 実際は可能でない場合の方が多かった。特に、各週刊誌に必ず掲載されている書評(ブックガイド)の記事。これは、一通り再読した。そのページの前後に掲載されている出版広告にも眼を通した。
 眼を通しただけでなく、紹介されている中から、面白そうな本のタイトルと出版社名を手帳に書き留めた。20数冊の週刊誌を束ね終わった時は、手元に、15冊の、「これから読みたい本リスト」が出来上がった。
 たかが、その程度の週刊誌を束ねるのに、1時間強もかかってしまったが、このリストが出来上がったおかげで、さきほど言った”もったいない”感が、だいぶ薄れていった。何となく、今日は、充実した時間を過ごしたような気分だ。 

議会初日


 弘前市議会平成25年第4回定例会が開会した。開会と言っても、初日の今日は、会期日程の決定と特別委員会の報告、それに上程された議案の提案理由の説明がなされたくらいで、ものの40分で終わった。
 その後、一般質問の順番を決めるくじ引きが行なわれた。僕は一般質問2日目(11日・水)の午後一番からの登壇することになった。
 以下、今回質問する全議員の順番を記す。(敬称略)

10日 清野一榮 尾崎寿一 石岡千鶴子 鳴海毅 畑山聡
11日 越明男 今薫 今泉昌一 蒔苗博英 加藤とし子
12日 外崎勝康 石田久 工藤光志 小田桐慶二 野村太郎
13日 小西勇一 菊池勲 伏見秀人 栗形昭一

 毎回書いているようだが、どの議員の時でもいいので、是非一度は傍聴してみていただきたい。今は、インターネットで中継もしているし、後日その画像を視ることもできるが、何といっても、生の迫力にはかなわない。・・・かな?
 新聞等でも既報の通り、今議会の一般質問で、与党議員の質問(要請?)に答える形で、葛西市長が、来春の市長選挙への出馬を表明する段取りになっているらしい。もしそれが事実なら、そのこと自体、形式的と言えば、あまりにも形式的だ。何も、そんな段取りを踏襲しなくたって、自分の意思が固まった段階で、出馬宣言をしてもよさそうなものだ。
 僕は、現市長は、過去の前例にとらわれない突破力を持った人だとばかり思っていただけに、今回の、これまでに何度も繰り返されてきた儀式的なやり方を、少し残念に思う。
 しかしまぁ、どのような表明になるのかは楽しみにしていよう。
 与党代表として、市長の出馬宣言を引き出す大役を担うのが、一般質問トップバッターの清野議員のようだ。さっきも書いたように、質問の順番はくじで決まる。清野議員は、その目論見通り、一番くじを引き当てた。僕も含め、何人かの議員が注視する中、自力で”1”と記したくじを引いたのだ。一切、八百長や細工など無かったことは、僕も証言する。
 何と、くじ運の強い人だろう。あやかりたいものだ。
 あっ、思い出した。数日前、気まぐれにナンバーズ4を買って、まだ当選番号を確認していなかった。
 7億円の年末ジャンボ宝くじなど、当たる気はこれっぽっちもしないが、ナンバーズ4なら、1000円で5通り買えば、確率は2千分の1だ。当たっても不思議ではない。が、当たったことがない。
 名刺入れにしまったままになっている数日前のくじが、どうか当たっていますように・・・。


慣れてはいけない


 警察署の近くを運転していたら、胸ポケットのスマホが振動した。何せ署の近くである。あわてて車を停めた。通話ボタンを押したら、昨日の報告会に来て下さった方からであった。質疑応答のコーナーで、いくつか質問をしてくれた人だ。
 その方は、電話で、昨日の自分の質問を耳障りと感じなかったか? と尋ねられた。最初はその意味がよくわからなかった。
 だって、質問や意見を聞かせていただけることに感謝こそすれ、それを耳障りに感じるだなんて、絶対にありえない。第一、昨日のその方の発言や質問は、全てもっともなものばかりだったし、僕も、限られた時間で精一杯お答えしたつもりだ。
 逆に、僕の話を聞く態度、答える口調等から、その方が、今泉は耳障りに感じているのではないかといった心配を抱かれたのだとすれば、それは大変申し訳ないと思うし、大いに反省しなければならない。
 そういった話を数分した。最後にその方は、「(議員という仕事に)慣れなくてはならないが、慣れ過ぎてもいけない」とおっしゃって下さった。
 そう、それは、議員になってから、いつも僕も肝に銘じてきたことだ。まだ1期目の頃は、街で会う人の多くが、挨拶代わりに、「今泉さん、慣れましたか?」と声をかけてくれた。その度に僕は、「いいえ、慣れないようにしています」と返事をしていた。
 7年目を迎えた今でも、それは変っていない。視線・立ち位置は、あくまで一有権者、一弘前市民だ。そこから乖離した政治の世界独特の習慣や価値観に染まってしまってはいけないと、いつも自分を戒めてきたつもりだった。
 でも、人間って、自分ではそのつもりでも、知らず知らずのうちに、そうではない方向へ流されて行っていることだってある。自分では気づかないちょっとした変化を、周囲の人の方がよくわかってる、といったことだって、よくある話だ。
 だから、今日の電話のように、もし僕の態度や言動が、ちょっとでも不遜であったり傲慢だと感じられたなら、いつでも直接指摘していただきたい。おだてられれば木にでも登るが、叱られれば反省もする。間違っても。耳にシャッターを降ろすようなことはしないつもりだ。・・・あっ、また”つもり”だ。

一息つく間もなく


 第26回目となった議会報告会を終えて、帰って来た。勿論、1時間喋り放しで乾き切った喉を潤してからだ。
 今日も、冷たい雨が降りしきる中、約60人の方々にご出席いただいた。55用意した椅子が足りなくなって追加した。とは言うものの、前の方には空席もある。そんなこんなを換算した見込み数だ。
 ご参加いただけなかった中には、今日はどうしても都合がつかないので資料だけでも送ってほしいと、事前に封筒を届けてくださった方もいる。ご丁寧な欠席のお葉書も、何通か頂戴した。ご来場して下さった皆様は勿論だが、そうやってお気にかけて下さっている皆様にも、ただただ感謝申し上げるのみだ。
 毎回のことではあるが、何度やっても、これは緊張するものなのである。原稿も無く、適当に喋っているように見えるかもしれないが、話の筋道は頭の中で組み立てている。それは、数日前から、何度も何度も推敲を重ねる。あの話題も付け加えよう、これはカットしよう、順番を入れ替えてみよう・・・などなど、頭の中は時として報告内容のことで一杯になる。
 だから、正直言えば、終わればホッとする。しばらく、何もしないで、休んでいたい気分にもなる。
 でも、現実は、休めるはずはない。次の日から、しっかりと仕事が待っている。
 特に今回は、報告会の開催が遅くなったため、次の議会が、もう明後日には開会となる。明日は、正午までに、一般質問の通告書を提出しなければならない。ホッと一息ついている間もないというのが現状だ。
 その他にも、読書人倶楽部の12月のイベントの告知をするタイミングだし、遅れに遅れている提出書類の作成も急がなければならない。
 まぁ、今晩だけは、充分飲んだことだし、安堵感に浸って、ゆっくりと眠りたいものだと思う。

笑うが一番


 午前中、議会制度等調査特別委員会が開催された。主な議題は、予算決算特別委員会のことである。これまでも、このブログで懸念を表してはきたが、大方の(?)合意のもとに、質問時間が、一人30分と制限されてしまうようになってしまった。
 今日は、それを前提に、質問の順番や、質問の形式・回数など、具体的な手法について討議された。
 僕は、前々から書いてきたように、質問の時間制限には、そもそも反対である。しかしながら、民主主義というのかどうか、やはり多数の意見には勝てない。
 今日も、言うべきところは発言したが、全体の流れの中で、譲歩を続けてきた。だから、今日は、ちょっと、落ち込んでいるのだ。
 そんなアンニュイな気持ちを吹き飛ばしてくれたのが、午後6時からの田中屋寄席であった。003
 津軽塗の田中屋さんの2階には、ン十万円もする。鏡台や茶箪笥や硯箱等が展示さてたれている。そんな中で、柳家小きん師匠の落語を聞いたのだ。
 まず、雰囲気がいい。津軽塗と落語というコラボレーション(?)が情緒をかもしだしている。
 勿論、噺がいい。今では演ずる人も少ないという、滑稽噺でもない、人情噺でもない、サスペンス噺を演じていただいた。
 聴衆の反応も良かった。聴き入るところはしっかり聞いて、笑うところは大爆笑」していた。
 何より、平日の夜という時間帯で、しかも有料というのに、こちらの想定以上のお客様に集まっていただいた。それが嬉しくて、ついつい遅くまで飲み過ぎてしまった。それで、ブログの更新がしまった。ごめんなさい。
 でも、今日の成功で、随分と強気にもなった。もう一度やってみよう。田中屋以外でも、もっといろんな場所でもやれるんでもないか・・・と。
 という訳で、来年以降も、突如として企画をし、皆さんに案内するかもしれない。その時はよろしく。
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