明日から、消費税率が5%から8%に上がる。新聞・テレビ等では、デパートや量販店が、掛け込み需要で賑わっている様子が、繰り返し繰り返し報道されていた。
本当だろうか? 持ち前の野次馬根性も手伝って、スケジュールの合間をみて、郊外のホームセンターを除いてみた。平日の日中にしては混んではいたが、”ごった返す”というほどでもなかった。それでも、いろいろな売り場で、棚が空いているスペースが目立った。ひょっとしたら、一昨日・昨日は相当混雑して、商品が売り切れてしまったのだろう。
僕も、世間の流れに釣られたわけではないが、ペットシーツとドッグフードを買った。といっても、ほんの少々だ。この先、税率がアップすることを考え、長い目でみれば、もっとたくさん買っといた方がよかったのかもしれない。でも、将来の負担増より、今現在の財布の中身の方が重要だ。・・・なんて考えてしまうから、お金が貯まらないんだろう。
前回、消費税が3%から5%にアップした時は、まだ、書店を経営していた。3月31日のちょうど今時分は、レジの税率変更に取り組んでいた。
今でこそ、小売店のレジは、本店でも支店でもコンピュータで一元管理が出来るようになっているらしいが、当時、わが社のレジは、全てスタンドアローン式であった。しかも、計画性もなく、故障した順番に取り替えてきていたので、メーカーも型式もバラバラだった。だから、一台一台、説明書を見ながら、3%から5%へ設定を変えていった。けっこうな時間がかかったように覚えている。
ちょうど翌日から、家族で、東京ディズニーランドに行く計画を立てていたので、女房と娘は、一足早く、夜行寝台特急「あけぼの」で出発させた。僕は、その数時間後、全てのレジの税率変更を終えてから、夜行高速バスに飛び乗った。それでも、上野駅へは、僕の方は早く着いた。ちょっとした”西村京太郎”気分であった。
その「あけぼの」も、今は姿を消した。