今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2014年04月

鼠とりを探して


 昨日の夜のことであった。コンビニで近所の方から声をかけられた。「今泉さん、あんた、議員だから言うけど、自動車の速度取り締まりについて・・・」と話は始まった。
 何でも、市の南方の高速道路のインターチェンジを出て、弘前に向かい始めたあたりで、最近、頻繁に速度取り締まり(通称 鼠とり)が行なわれているのだそうだ。車を運転される方ならおわかりいただけるかと思うが、高速道路を出てすぐのあたりは、まだ、スピード感覚は元にもどっていない。そんなに出しているつもりはなくても、メーターを見れば、制限速度を遥かに超えてしまっているという経験をお持ちの方は多いはずだ。
 しかも、そこでよく取り締まりをしていることは、地元の人は知っているという。だから、地元の人はつかまらない。今、つかまって、速度違反の切符を切られているのは、遠方から弘前の桜を観に来られた観光客がほとんどなのだそうだ。
 「これでは、せっかく弘前に来た人に、弘前の悪い思い出を与えるだけじゃあないか」と、その人は憤って話をされていた。
 まったくその通りだ。スピード違反を規制したいなら、何も観光客から罰金をとらなくたって、道路脇ににパトカーを置いて、ランプを点滅させておくだけだって充分ではないか。
 今日、早速、調査に行った。大鰐弘前インターの少し向こう側から、弘前に向かってバイパスを走った。前方をあまり見ず、左側にだけ注意をして運転した。これでは、かえって危ないではないか。
 結局見つけることはできなかった。でも、そのような声があることは、伝えておいた方がいい。
 郊外の交番によって、警察の旧知の人に、その話をした。そうしたら、鼠とりはバイパスではやらない。主に旧道でやるのだと教えていただいた。
 そこで、時間を改めて、また同じ地点から、旧道を走った。遥か前方をミニパトが走っているのは見えたが、とうとう速度取り締まりには遭遇しなかった。少なくとも僕はつかまらなかった。左手に見えた、大仏公園の桜が鮮やかであった。
 そんなことをしているうちに、4月の晦日も終わる。一年の3分の1が、もう過ぎ去ったのだ。速い。あまりに速い。誰か時間のスピード違反を取り締まってはくれないだろうか。

5月のブックトーク


 穏やかなゴールデンウィークが続いている。祝日の今日も、公園の周囲は大渋滞であった。午前中に土手町を車で通ったが、例年より歩行者数も多いように感じた。何にせよ、地元にお金が落ちてくれれば、言うことはない。
 さて、弘前読書人倶楽部の常駐スタッフのNさんは、今日は、卓球の試合に出場するためお休みである。代わりに僕が、正午から午後6時まで留守番をすることになった。
 折角、読書人倶楽部にいるのだから、読書人倶楽部の情報を書こう。って、このフレーズは、ここのところ癖にして使っているような気もする。
 去る27日、4月のブックトークが終わったばかりだというのに、もう既に、5月のブックトークも決まっている。次は、5月11日。佐藤きむ先生に、本についてのお話をいただくことになった。
 佐藤先生は、僕の恩師である。中学校の時、3年間、国語を教わった。特に、作文については、厳しくご指導をいただいた。
 お陰で、上手下手はともかく、文章を書くことを厭わなくなった。僕が、今、こうして、酔っぱらって誤変換だらけであっても、あるいは文脈がどんなに乱れてしまおうとも、まがりなりにも、毎日[のように]ブログを更新することができるのも、中学校の時の先生のご指導の賜物だと思う。と(、こんなことで礼を言われても、先生にはご迷惑かもしれない)
 先生は、数多くの著書も出版されている。ご自身の教員としての体験を綴ったエッセイや、国語の授業の専門書、それに「学問のすすめ」や「福翁百話」の現代語訳などだ。
 僕は、本来であれば「学問のすすめ」などを座右の書にしなければいけない大学を終わっていながら、恥ずかしながら、先生の現代語訳がでるまで、それらを読んだことがなかった。しかしながら、僕に限らず、最近のK大生の中には、そういった人も多いだろう。福沢諭吉の名著を、今の若者でも読めるように訳した先生の功績は大きいものだと考える。
 そのような先生のブックトークだから、これも楽しみである。国語の先生だけに、読んだ本の数は数多にも上るだろうが、授業の教材としてではなく、ご自身の人生の中で出会った想い出の本などについて、お話ししていただければと思っている。
 5月11日、午後4時から。場所は、弘前読書人倶楽部。会費は2000円である。講話もそうだが、そのあとの、講師を囲んでの懇親会も楽しい。会員以外でも、興味のある方は、事前にご一報の上、是非ご参加いただきたい。
 

Pの悲劇


 昨日ほどではないが、今日も、弘前公園の回りの道路は、渋滞が続いている。他県ナンバーの車を、何台も見掛けた。
 渋滞がひどいからといって、車で外出しないわけにもいかない。裏道・小道を選んで、市内を回った。
 この時期、特に公園の周辺で、よく目にするアルファベットがある。駐車場をあらわす”P”の字だ。普段は開放していない、家の前庭や事業所の駐車場の前などに、大きく”P”と書いた看板を置いて、車で桜祭りに訪れる人に、有料で使わせているところが目立つ。駐車料金は、公園に近い場所だと、一台1000円、ちょっと離れると700円から800円が相場のようだ。
 これを、旺盛なサービス精神ととるか、逞しい商魂ととるかは、意見がわかれるようだが、どこも一杯のところを見れば、需要と供給のバランスはとれているらしい。
 弘前読書人倶楽部も、公園の東門までだと、徒歩10分以内の場所に位置している。すぐ真迎えの会社でも、桜祭り期間中だけ、工場の横の駐車場を、花見客用に貸し出している。一台800円と書いてあった。
 読書人倶楽部でもやってみようかと、昨日、酒席の話題になった。俱楽部の前に三台分の駐車スペースがあり、その内二台分を僕らは借りている。一台800円でまた貸しして、1日5回転するとすれば、8000円の収益だ。10日だと8万円だ・・・なんて、昨日、とらぬ狸の皮算用もしてみたが、やっぱり僕らは営利団体ではない。文化施設と胸を張っていえるものでもないが、少なくとも、会員の交流施設であることは間違いない。僅か(?)な金に目がくらんで、訪れてくれた会員の利便性を損なうようなことはできない。第一、大家さんが許可をするはずがない。ということで、話は立ち消えになった。
 ところが、今日は、俱楽部が定休日だったのだが、10時半頃、デスクワークのために寄ったら、既に一台、白い軽自動車が停まっていた。3時間ほど、俱楽部の中にいたのだが、まだ停まっている。どうやら、大家さんに来たお客様の車でもないようだ。
 ひょっとして、桜祭りに来た人だろうか? しまった! 800円、儲け損ねてしまった!! ・・・って、我ながら随分とせこい話だなぁ。 

白い嘘


 まさしく”春爛漫”というのにふさわしい陽気の今日、弘前読書人倶楽部4月例会、第9回ブックトークが行われた。
 今回の講師は、超大物である。ロータリークラブの次期ガバナーであり、商工会議所副会頭のKさんだ。
 Kさんは、僕らと飲んでいる時は、いろいろなことを話してくれるのだが、普段はそれほど雄弁というタイプではない。むしろ、つきあいの薄い人には、寡黙な人と映っているかもしれない。
 そんなKさんが、本の話を小一時間もするというのだから、今日のブックトークには、いつもに増して大勢の会員が集まってくれた。今年一番の大入りを記録した。
 Kさんの話は、期待に違わず面白かった。何日か前にも、ブログに書いたが、Kさんは、意外と言っては失礼かもしれないが、かなりの読書家なのである。読んでいる本のジャンルも、相当幅が広い。今日も、哲学書の本、マンガ本、皇室についての本etc、やっぱり、一口ではくくれないくらい、いろんなジャンル/の本の話が出た。
 本人は、話を始める前に、「真っ赤な嘘は言わない」と、強調されていた。講話の途中でも、そのフレーズを使った。何故か不自然な気がした。
 ようやく、その意味がわかったのは、ラストのほうになってからだ。話も大団円にさしかかって、おもむろに、和田誠の「白い嘘」という本を、鞄の中から取り出して紹介した。
 英語に,、”White Lie”とか、そういう表現があるんだそうだ。酔っ払った頭と指で英和辞典をくくったが、見つけられなかったので、上記のスペルが正しいかどうかはわからない。ただ、その本の後書きを見ると、「他愛のない嘘」という意味らしい。日本語の”真っ赤な嘘”という言葉に込められているような、否定的なニュアンスは、そこにはない。
 今日の講話を聞いた、読書人俱楽部顧問のSさんは、Kさんの話を評して、エルキュール・ポアロばりの”灰色の脳細胞”と言っておられたが、僕はすぐに違うと直感した。だって、”真っ赤”と”白”を混ぜれば、”桃色“=”ピンク”になるではないか。
 だからと言って、決してKさんを卑下するものではない。灰色より、桃色の方が鮮やかで美しいと、僕は思う。
 まぁ、しかし、”桃色”というと、艶っぽいイメージも伴う。”桃色議員”と呼ばれるのと、”灰色議員”と呼ばれるのでは、どっちが望ましいか、悩むところではある。
 異性スキャンダルか、金銭スキャンダルか・・・? 幸か不幸かは知らないが、どちらも、今のところ、縁は全く無い。

わたしの首領(ドン)


 今日、ももひきを脱いだ。ブログを読み返してみると。昨年は4月25日に脱いでいるようだ。ほぼ同時期に、僕に春が訪れている。
 ついでに、寝具も取り替えた。冬用の厚手のシーツや毛布をしまい、薄手の物を押し入れの奥から取り出してきた。
 さらについでに、寝床の回りに山と積まれている本に手を付けた。山と積まれているといっても、ほとんどが雑誌や漫画だ。自慢にもならない。 
 とりあえず、それらをどかしてみたら、もの凄い綿ぼこりであった。4月初頭からの、僕の咳がとまらないのは、風邪でもアレルギーでもなく、これが原因だったのかもしれない。
 掃除機をかけ、崩した本の山を再度積み上げる段になって、はたと考えた。この際、処分するものは処分しなければ、元のもくあみだと。
 だけど古い雑誌は捨てられない。特にプロレス雑誌のバックナンバーの中には、神田の古本屋街をめぐって買い集めた物もある。
 漫画本や推理小説だって簡単には処分できない。僕には、同じ本を何度読んでも楽しめるという特技がある。犯人や結末がわかっていても、毎回、新鮮な感覚で読むことができる(単に記憶力が欠如しているというだけかもしれないが)。枕元に積み重ねられているものは、そんな、何度でも再読にたえられる(たえてきた)本ばかりなのだ。
 思い悩んだあげく、数ある漫画の中から、「静かなるドン」のシリーズを処分することにした。コミックスにして100巻を超える大長編である。やくざが主人公の漫画だが、決して暴力や裏社会を礼讃するものではない。むしろ根底に流れるものは、純粋な人間愛だと思い、何度も読み返してきた。
 実は、この漫画は、亡くなった女房の愛読書でもあった。断腸の思いで、段ボール箱に詰めた。
 それにしても、本の整理はやっかいなものである。懐かしい本、買ったまま一度も開いていない本などが出てくると、そこで手が止まってしまう。中を読まずにはいられなくなる。
 そんなこんなで、思わぬ時間がかかってしまい、まだ途中半端なのである。ブログの更新が終わったら、とりあえず寝場所だけは確保しなければならない。

 今日のタイトルは、石野真子のヒット曲かた拝借した。そこで、恒例の、僕の好きな歌ベスト3石野真子編」を思い浮かべてみよう。
 第1位 狼なんか怖くない
 第2位 わたしの首領(ドン)
 第3位 春 ラ!ラ!ラ!
 第3位のう歌い出しが面白い。♪春という字は、三人の日と書くの♪・・・って、言われてみれば、その通りだ。
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