昨日の夜のことであった。コンビニで近所の方から声をかけられた。「今泉さん、あんた、議員だから言うけど、自動車の速度取り締まりについて・・・」と話は始まった。
何でも、市の南方の高速道路のインターチェンジを出て、弘前に向かい始めたあたりで、最近、頻繁に速度取り締まり(通称 鼠とり)が行なわれているのだそうだ。車を運転される方ならおわかりいただけるかと思うが、高速道路を出てすぐのあたりは、まだ、スピード感覚は元にもどっていない。そんなに出しているつもりはなくても、メーターを見れば、制限速度を遥かに超えてしまっているという経験をお持ちの方は多いはずだ。
しかも、そこでよく取り締まりをしていることは、地元の人は知っているという。だから、地元の人はつかまらない。今、つかまって、速度違反の切符を切られているのは、遠方から弘前の桜を観に来られた観光客がほとんどなのだそうだ。
「これでは、せっかく弘前に来た人に、弘前の悪い思い出を与えるだけじゃあないか」と、その人は憤って話をされていた。
まったくその通りだ。スピード違反を規制したいなら、何も観光客から罰金をとらなくたって、道路脇ににパトカーを置いて、ランプを点滅させておくだけだって充分ではないか。
今日、早速、調査に行った。大鰐弘前インターの少し向こう側から、弘前に向かってバイパスを走った。前方をあまり見ず、左側にだけ注意をして運転した。これでは、かえって危ないではないか。
結局見つけることはできなかった。でも、そのような声があることは、伝えておいた方がいい。
郊外の交番によって、警察の旧知の人に、その話をした。そうしたら、鼠とりはバイパスではやらない。主に旧道でやるのだと教えていただいた。
そこで、時間を改めて、また同じ地点から、旧道を走った。遥か前方をミニパトが走っているのは見えたが、とうとう速度取り締まりには遭遇しなかった。少なくとも僕はつかまらなかった。左手に見えた、大仏公園の桜が鮮やかであった。
そんなことをしているうちに、4月の晦日も終わる。一年の3分の1が、もう過ぎ去ったのだ。速い。あまりに速い。誰か時間のスピード違反を取り締まってはくれないだろうか。