今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2015年08月

黒い雨


 弘前市民劇場創立50周年記念事業、奈良岡朋子朗読会「黒い雨」が、弘前文化センターで開催された。約550ある客席は、満杯になった。凄い凄い。さすがは、弘前とも縁が深い奈良岡朋子さんである。
 実は、2年半前、弘前市民劇場例会で、奈良岡さん主演の「カミサマの恋」というお芝居の公演を行った。僕らは、「生きている奈良岡朋子を観られるのは、もうこれが最後かもしれない!?」「奈良岡朋子最後の弘前公演か!?」と吹いてまわって、会員の拡大を図った。今思えば、奈良岡さんには大変失礼な話だった(失礼どころの話ではない!)とは思うが、でも、お蔭様で、たくさんの新入会があって、弘前市民劇場は、息を吹き返した感もあった。
 何せ、これまでもこのブログで紹介してきたように、弘前市民劇場は、会員制で、会員からの会費のみで運営されている。会員数が一定のラインを割ると、一気に採算が合わなくなってしまう。「カミサマの恋」の頃は、そのボーダーの付近を彷徨っていた。だから、奈良岡さんには、感謝してもしきれない。
 そして、また、今回である。550人ということは、会員以外の方も、大勢いらして下さったということだ。そういう方々が、生の舞台を観て、映像とは違う魅力を感じていただいて、市民劇場に入会となれば、言うことなしなのである。
 さて、今日は、スタッフは午後1時集合だった。大ホール2回ホワイエで行うポスター展の準備などを行なった。
 僕にとっては、久しぶりの肉体労働であった。たかだか、パネルを運んで、ポスターの4隅を画鋲で留めただけなのだが、喉の調子が万全ではないせいか、それなりにしんどかった。なんというひ弱な人間になってしまったんだ?
 ポスター展は、でも、観ていれば面白い。今は超ベテランと言われるような俳優さんの、若かりし頃のご尊顔を拝見できた。
 肝心の朗読は?って言うと、残念ながら僕は、奈良岡さんの朗読を聞くことはできなかった。場内整理をして、「前の方からお座り下さい」「はい、こちら、3人分空いてまーす」と声の限りに叫んでいるうちに、喉が完全にショートしてしまったのだ。
 しかたがない。後で、ゆっくり原作でも再読してみようか。

レターコンプレックス


 百石町展示館で行われている書道展に行ってきた。高校時代の同級生Oさんが出品している。そしてそのOさんが、11時から、揮毫を行うと聞いたからだ。
 078Oさんは、1年生の時に、僕と一緒にクラス委員をやっていたとばかり記憶していた。ところが、本人は身におぼえがないという。僕の勘違いか。それとも、彼女にとっては、僕と一緒に仕事をしていたという過去を消してしまいたいのか、それは定かではない。
 正直言って、僕には、書の見方がよくわからない。5年ほど前だったろうか。一度だけ、ある書道展の展覧会評を頼まれて、その時に、簡単なレクチュアを受けたことがある。話を聞いた時は、なるほどと得心したのだが、今となっては、さっぱり忘れてしまった。
 ただ、今日の書道展は、素人目ながら迫力があった。展示されている作品も、彼女の揮毫も、太い字で勢いよく書かれている。文字というよりよりも、動いている動物の絵を観ているような感さえあった。
 観覧途中で、主催者の人から呼び止められた。受付で、来場者芳名録に名前を書いてくれという。
 冗談じゃぁない。書道展の関係者の前で、そして書道展を鑑賞しにくるような方々の前で、僕の字を人目に晒すなんて、大腸の内視鏡検査をうけるくらい恥ずかしい。自慢じゃないが、僕は、自分より字の下手な人をみたことがない。同等の人は何人かいるが・・・。
 大学時代に東京に住んでいた頃、今のようにパソコンとかメールなどなかった時代だ。僕は、弘前にいる友人に手紙を書いた。宛名だけでも、郵便配達員に読めるようにと、それなりに丁寧に書いたつもりだ。
 でも、後から聞いたら、それを受け取った友人の父親は、自分の息子に、小学生から手紙が来たと不思議に思っていたそうだ。それくらい、字の下手なことには自信がある。
 こんな僕でも、小学生の頃は、書道教室に通っていた。親戚が書道会の主宰をしていて、親同士の付き合いもあって、仕方なく行かされていた。
 同時期に始めた子供が、6級、5級、4級と、どんどん昇級していくのに、一年ほど通ったが、僕は7級から上がらなかった。さすがに親も、我が子の才能に見切りをつけたのか、習字に行けと尻を叩かなくなり、そのうちごく自然に教室から遠ざかっていった。そんな幼年期の体験が、今でもトラウマとなって、尾を引きずっている。
 今日一緒に行ったMさんからは、「職業柄、通夜・葬式等で記帳する機会も多いのだろうから、せめて名前と住所くらいは練習すればいいのに」と言われた。もっともである。
 実は、10数年前に、密かに、ペン習字を練習をしたことがある。いや、これが、嫌になるくらいまったく上達しない。諦めやすく飽きやすいことでは人後に落ちない僕は、わずか数週間で、買って来た練習帳を放り投げてしまった。
 嗚呼、これもまたトラウマ。僕は、字に関しては、コンプレックスの塊なのだ。
 

ひと夏の経験


 この夏は、初体験が続く。
 先日、市役所隣のスタバに初めて入ったことは、このブログでも紹介した。今日は、弘前のセブンイレブンに、初めて入った。
 どうってことはない。一見して、他のコンビニとどこが違うのか、さっぱりわからなかった。あるいは、全国で展開しているセブンイレブンとどこが違うのかも・・・。
 コンビニっていうのは、僕が学生時代、東京で暮らしていた頃が、多分走りではなかっただろうか。♪セブン イレブン いい気分♪ というCMをしょっちゅう見聞きしていた記憶がある。その名の通り、当時は、夜の11時まで営業することが、利便性の最たるものであった。それが、いつの間にか、24時間営業が当たり前になり、全国に伝播した。
 僕は、頭からコンビニを否定するものではない。けっこう頻繁に利用している。何を?って、スポーツ新聞を買ったり、飲料水を買ったりする程度ではあるが、それだけで某コンビニのポイントカードには、千数百点溜まっている。
 実名を出すことはできないが、会社を倒産させて以来、初めてクレジットカードを作らせてもらったのも、そのコンビニのポイントカードだ。だから、個人的には感謝もしている。
 ただしかし、危惧をしている面もある。このままでいくと、いや、もう既に、同じような店構えの、同じような品揃えの店舗に、日本中が席巻されてしまう。日本全国総金太郎飴化だ。
 特に”味”の問題は深刻だ。たまにコンビニの店頭で、全国旨いもの祭りのようなポスターを見れば、首をかしげざるを得ない。こんな全国均一の、しかも効率よく売ることだけを目的に作られた物を食べて育った子供たちは、将来どうなるんだろう? 「旨い」「美味しい」という感覚が、どこへ行っても同じなんてことは、本来ありえないはずだ。地方には地方なりの、家には家なりの、「旨さ」「美味しさ」があるはずなのに、それを破壊してしまうコンビニの力には、恐怖すら感じるのである。
 と言いつつ、今日は、昼食に、セブンイレブンで、明太子高菜ビーフンとやらを買った。これはローソンやファミマではお目にかかったことのない代物だった。
 いやしかし、こいつの油濃かったこと、油濃かったこと。持っただけで、手が油だらけになる。口の周りもぎとぎとだ。
 これだったら、他のコンビニで売っている、普通の(?)焼きビーフンの方がまだいい。いや、それ以前に、そんな食生活をしていれば、血糖値が下がるはずがない。一昨日のブログの反省は、いったいどこへ行ったのだろう?

 今日のタイトルは、ご存じの山口百恵のヒット曲である。いつもならここで、「僕の好きな歌ベスト3山口百恵編」を発表するのだが、これがなかなか難しい。先週も、読書人倶楽部で雑談していた時に、誰かが、百恵の歌は前期と後期に分けて考えなければならないと言っていた。確かにその通りだと思う。
 そこで今日は、前期の歌ベスト3。
 ① 春風のいたずら
 ② ちっぽけな感傷
 ③ 冬の色
 とでも、取り敢えずしておこう。

書き手の問題


 「弘前市議会平成27年第3回定例会が始まった」と、だいたい開会日には、こんな書き出しになる。続いて、「初日の今日は、会期の決定、議案の説明等が行われた」と、これまたいつも同じような文章になることが多い。
 さて、これもいつもの通り、会議終了後、一般質問の順番の抽選が行われた。以下にその結果を記す。

9月 8日 尾崎寿一 今泉昌一 鳴海毅 外崎勝康 加藤とし子
9月 9日 佐藤哲 工藤光志 千葉浩規 石田久 越昭男
9月10日 石岡千鶴子 松橋武史 伏見秀人 栗形昭一
9月11日 一戸兼一 野村太郎 木村隆洋 蒔苗博英

 以上18名が登壇する。僕の出番は、初日の2番目。時刻にすれば午前11時くらいである。お時間があれば是非傍聴にお越しいただきたい。
 運命のいたずらとでも言おうか、6月議会も、僕と外崎議員は初日であった。K産党の3人は、2日目に続けて登壇した。石岡議員と栗形議員は3日目、そして4日目の大とりは、前回も今回も蒔苗議員である。基本的には厳正なる抽選の結果なので、偶然とはつくづく面白いものだと思う。
 抽選も終わり、控室に引き上げてくると、市の職員が待ち構えていて、通告した質問の趣旨や内容の聴き取りが始まる。これも、何度も、このブログで紹介した。
 僕は、以前は、このやり方を敬遠していた。でも、最近は、随分と時間をかけて対応するようになった、と自分では思っている。今日だって、4つの質問項目について、それぞれの担当課の職員と話し込んでいたら、1時間はかかってしまった。
 あまり打ち合わせし過ぎるのも考えものだとは、今だって思ってはいる。しかし、それなりに丁寧に受け答えするようになったのは、歳とともに議会に慣れてきたせいだろうか? いかん、いかん。慣れてもいいが、染まってはいけない。
 それにしても、繰り返しになるが、議会の初日は、書くことが決まっている。そもそもブログを始めた目的の一つには、議会の内容をお知らせしたいということがあったから、それはそれでいいとしても、書いていて面白みがない。
 それは書き手の力の問題だろと言われないように、もっともっと文章修業をしなくっちゃ。それには本を読むことが一番なんだけど、そう言えば、最近、まともに本を読んでいないなぁ。

 

執行猶予


 月に一度の糖尿病検査の日、僕は、ちょっぴり自信を持って、大学病院に行った。最近は、酒の席も早めに切り上げるようにしているし、市役所までは基本的に歩くようになった。血糖値を極端に下げるのは無理でも 、前回より悪くなっていることは、間違ってもないだろうと。
 しかし、その自信は、無残にも打ち砕かれた。 血糖値は悪化し、体重は、ここ30年間での、自己最高記録を更新していた。
 いったい、何が悪かったんだろう。前回からの1ヶ月強を振り返ってみた。
 一つは、 やっぱり運動不足だろう。市役所まで歩くといったって、まぁ、歩数にすれば2000歩弱くらいだ。かつて万歩計を腰に付けて、毎日記録を手帳につけながら歩いていた時には遠く及ばない。
 それに、喉を痛めているせいで、呼吸が普段通りとはいかない。だから歩くのが極めて遅い。ゆっくりと、見ようによっては、とぼとぼと歩いている 。テレビの健康番組によれば、一定以上の速度で、すたすたと歩かなくては、運動効果は得られないそうだ。
 食べる方では、昼食ざる蕎麦作戦が失敗だったのかもしれない。油っ気もなく、ダイエットにはよさそうに見えるが、やはり蕎麦も糖質に変わりはない。以前のように、糖質制限を徹底し、定食のライス抜きに戻してみようか。
 いやいや、ここまで慣れ親しんだ蕎麦を悪者扱いしてはいけない。蕎麦の名誉のために、思い切って告白しよう。実は、時々(?)、天ざるを頼んでいたのだ。ざる一枚だけでは、どうしても空腹を覚えることが多くなり、かといって大盛りにしても栄養のバランスが悪そうだし、ある時期から、天ざるが増えた。 その報いが現れたのだ、きっと。
 医者からは、とにかく、「毎朝、体重を測れ」と きつく言われた。毎日体重を気にかけるだけで、増加を防ぐことはできるのだそうだ。
 そして、冷めた目で、「さて、どうしますか?」と問われた。「さて、どうしますか?」ってことは、薬の量を増やすことくらいであれば構わないのだが、再度入院して教育のやり直しだとか、もっと過酷な制限を加えられるとかにでもなったら大変だ。僕は、両手を擦り合わせながら(まさかっ?)、次こそは血糖が下がるよう、心を入れ替えて頑張りますので、今回はお見逃しを」と頼み込んだ。
 医者は、あきれながらも、僕の願いを聞き届けてくれた。しばらく、今のままで状態を見ましょうということになった。とてもいい先生だ。仏の顔も7度か8度目くらい、いや10度は超えたかもしれない。
 何とか晴れて執行猶予を勝ち取った僕は、昼食時に蕎麦屋に飛び込み、天ざるを注文した。我ながら、まったく懲りない人間だと思う。
 
 
  
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