走れメロス音楽祭という企画が、秘かに(?)進行している。世の中にたくさんある、しかもあまり知られていない、「走れメロス」というタイトルの曲を一堂に集めて、一大音楽イベントを開催しようというものだ。
既に、実行委員会を立ち上げた。市の音楽界のトップリーダーの方や、ペンクラブの会長、全国に名を知られたエッセイスト等、錚々たるメンバーが名を連ねている。事務局長は、弘前を代表するマルチ文化人のKa先生だ。僕も、ペンクラブの一員として、末席を汚している。
プログラムもほぼ決まった。コーラスグループ、吹奏楽団等には出演依頼を終えており、内諾を頂戴している。このように、着々と準備は進行している。
ところが、肝心の、事業予算の財源が不確定だ。そこで、今日、青森市にある「むつ小川原財団」を訪ね、産業振興プロジェクト助成支援金の申請をしてきた。
先月来、あーでもない、こーでもないと議論しながら作成した申請書類は、無事受理していただいた。その場で、ヒアリングの日程を決めましょうということになり、係りの方がスケジュール表を持ってきた。いやぁ、驚いたのなんのって。ものすごい数の申し込みがあるのである。
ヒアリングは、午前9時から午後5時まで、 1時間刻みで行われる。つまり、昼休み1時間を除いて、1日に7コマあるのだが、それが、もう2週間先まで、ほぼ一杯なのだ。週5日として、1週間35団体、2週間で70団体近くが、既に申し込んでいるということだ。係りの方は、「今日が締切日だから、このあとも駆け込み申請があるでしょう」と言っていた。
なんとか隙間を見つけて、 そこに僕らのヒアリングを組み込んでもらったが、あまりの競争相手の多さに、すっかりおじょんでしまった。あっ、”おじょむ”は津軽弁か。標準語だと、おじけづいてしまった。
しかし、立場を変えれば、それだけ数多くの団体が、自主財源が少ない中でも、独自に様々な事業を企画し、助成を申請してきているということは、喜ばしいことでもある。地域に活力がある証左とも言えよう。
そしてまた、調べてみると、これまた様々な助成制度があるようだ。弘前市の「市民参加型まちづくり1%システム」もその一つであるが、大きいものでは、文化庁の文化芸術振興費補助金というものも見つけた。もっとも、こちらは、対象が地方公共団体等ということなので、僕らは使えない。
まぁ、こうした助成制度の中で、使えるものをうまく選択して、積極的に活用することには、大いに賛成である。ただ、先日の弘前市議会では、特定の営利事業者に市からの補助が偏っているのでは、という疑念が示された。その事実関係は不明だが、そこに不公正感をいだかせるようなことがあっては、絶対に良くないと思う。
さて、問題は、僕の存在かもしれない。書類を届けに行った際、当面の連絡先をということで、議員の名刺を渡してしまった。それがプラスになろうはずもないが、逆にそのことがマイナスに働く心配がある。
ご承知のように、僕は、脱原発映画祭の呼び掛け人の一人でもである。このブログでも、原発に対する考え方は以前書いたことがある。そんな僕がいることが、審査になにか影響が出るものなのだろうか。影響が出るとすれば、それもまた。おかしな話ではあるが・・・。
夜は、「No Nuke Cafe」に参加してきた。(5043)