自分でも、決して根性がある方だなんて自惚れてはいなかったが、これほどまでに自堕落な人間だとは 思ってもいなかった。年頭に立てた目標についての、1月の結果のことである。
まずは歩行数。お気づきの方もいるかもしれない。今月は、2000歩台、3000歩台と、極端に少ない日が続いた。最後の最後になって、昨日と今日とで23000歩も歩いたのだが、時既に遅し、月平均では6438歩にしか到達していない。目標は、7100歩だった。
休肝日も同様だ。1月は7回しかなかった。年間目標は150日。月にならすと、12回から13回。遙かに及ばない数字だ。
今日だって、通夜に出て、市民劇場の打ち合わせに出て、呑まずに帰る予定であった。でも、市民劇場で、ちょうど夕食時でもあったし、ピザでも取ろうかということになった。フライドポテトも安くなるというので注文した。いざ、目の前にすると、ビールに合いそうだ。という、絵に描いたようなパターンで、呑んでしまった。
目標として掲げなかったが、もう一つ、毎日計測している数値がある。睡眠時間だ。目安は一日8時間。中学生の頃から、8時間眠らないと、翌朝脳が活発に動かないと信じ続けてきた。
それが、1月は平均6時間49分。どうりで毎日、頭に霧がかかったような状態だった。
言い訳はたくさんある。寒かった、天気が悪かった。忙しかった。新年会が続いた。視察に睡眠導入剤を持って行くのを忘れたetc。だけど、どれも、言い訳にしか過ぎないことはよくわかっている。単に根性がないの一言に尽きる。
どんなに反省しても、後悔しても、今さら始まらない。あと1時間ほどで、月が変わる。かくなる上は、来月から仕切りなおして頑張ろう。今年1年間の目標だ。まだ11ケ月もある。徐々に帳尻を合わせていこう。
というような、切り替えとあきらめの早さには自信がある。
競走馬には、逃げ・先行・差し・追い込みといった脚質がある。スタートと同時に先頭に立って、そのままゴールまで逃げ切るという戦法を得意とする馬も、スタートから後方にいて、最後の直線で、先行する他馬をごぼう抜きにしてゴールする馬もいる。
人間にだって、細分化すればきりがないが、大雑把には少なくとも2種類あると思う。夏休みの宿題を、最初の3日間で仕上げてしまって、その後で遊ぶタイプと、最初は遊びまくって、最後の3日間で、泣きながらやるはめになるタイプだ。
僕は間違いなく後者だ。競走馬で言えば”追込み馬”。思い出すのはミスターシービー。シンザンの次の三冠馬だ。
でも、追込み馬が追い込めず、殿負けを喫することだってある。競馬用語でいう”後方儘”というやつだ。まさしく、今年の僕の目標は、それに当てはまりそうだ。(11760)