昨夜の宣言通り、今日は議会に出た。エッヘン。・・・って、議員だから当たり前か。威張ることでもない。
出勤(?)簿に押印するために、事務局へ寄った。そしたらすぐに呼び止められた。「大丈夫ですか?」「無理しないで下さい」「何なら、登壇の時だけ出てくるだけでもいいですよ」etc。
有り難いお話しだが、覚悟を決めて家を出てきた以上、今さら帰って出直すのも気がひけた。♬勝って来るぞと 勇ましく 誓つて故郷を 出たからは 手柄たてずに 死なれよか♬と、気分は軍歌の世界だ。
議場に入った。たった1日休んだだけなのに、随分と久しく来ていないようにも思った。懐かしかった。
同僚議員は暖かく(?)、笑顔(嘲笑?)で迎えてくれた。理事者席に眼をやると、教育委員長も副市長も笑っている。ん? ひょっとして、僕って人気者? いやいや、ただの道化者だ。
でも、舞台に姿を現すだけで笑いをとれるなんて、芸人としてはなかなかのものだ。いやいや、僕は議員だ。芸人ではなかった。
僕の出番は、本日のラスト、5番目だ。午前10時から、ずーっと、他の議員の質問を聴いていた。周囲にうつしてもいけないので、マスクを二重にし、なおかつ出来るだけ口を開かないように努めた。
ただ、ある議員の質問で、あまりにもトンチンカンな答弁が理事者から返って来た時には、思わず「答弁になっていないじゃないか」と声を出してしまった。すかさず、一人置いた隣の議員から、「あまり喋んない方がいいよ」とチェックが入った。
もう一つ、我慢していたことがある。咳だ。何度も何度も出そうになるのを、ぐーっと喉の奥に呑み込んで堪えていた。どうしても我慢出来ずに咳き込んだら、斜め前方に座っているN議員が、しかめっ面でこちらを睨んでいた。やっぱり僕は、皆さんにご迷惑と思われていたのだろうか。
それにしても不思議である。その咳も、自分の出番になったらぴったりと治まった。ジャスト1時間、一度も咳をせず、我慢することも無く、質問をし続けることが出来た。
どんなに体調が悪くても、舞台に上がればその素振りを欠片も見せない。まるで芸人の鑑である。いやいや、僕は議員だ。芸人ではなかった。
だけど、出来は? 自分では本調子とは思えなかった。時間の配分も狂った。
取り敢えずインフルエンザのせいにでもしておこうか。なんて言い訳するところなんざぁ、芸人(議員)失格だね、まったく。(580)