今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2018年03月

桜の散る道を


 昨年7月に亡くなった、大学時代  O君の墓参りに行った。彼が暮らしていた深谷市にあるお寺である。
   深谷駅深谷は遠かった。宿泊先の茅場町から、電車を乗り継いで、1時間半もかかった。ちょっとした小旅行であった。
 でも、こんな素敵な駅舎が、僕を出迎えてくれた。これだけでも、遠路、来たかいがあるというものだ。
   同じサークルの同期の仲間が8人集まった。結局、墓参りとはいいながら、愚にもつかないような近況報告に花が咲く。それを、O君の奥様やご子息も、楽しそうに聞いてくださる。一瞬、彼もそこにいるような気がした。
    昨年の10月には、偲ぶ会が行われた。その時は10数名集まった。卒業以来久々に顔を合わせたという友人もいた。
    僕は、一番遠いところから参加したという理由で、献杯の挨拶という大役を仰せつかった。
    「こうして懐かしい仲間と会えたのも、O君のお導きなのかもしれない。お前ら、もっと頻繁に集まれよ! というO君の声が聞こえてきそうだ」などと、柄にもなくしんみりしたことを言った。
    実際に、ここのところ、高校、大学、青年会議所を問わず、同年代の仲間の訃報に接することが多い。誰かそれが大病を患っているという話も、しょっちゅう聞こえてくる。還暦を超すということは、そういうことなのかもしれない。
   だから、集まれるときに集まっておいたほうがいい。会えるチャンスにはできるだけ顔を出すようにしたい。そう思って、年度末で、財政難・時間難にもかかわらず上京した次第だ。
    お墓の前で傾けたワインが格別だった。場所を移して、今度は料理屋で、地酒を味わいながら、また思い出話を語りあった。「卍の城物語2」の宣伝もさせてもらった。
    帰りの新幹線の時刻の関係もあって、僕は、一足早く、料理屋を出た。酔いを冷ましながら、一人で、深谷駅まで唐沢川の桜堤を歩いた。桜は散り始めの頃だった。風に舞う花びらが、もののあはれを感じさせるようだった。(14133)

ミッドタウンに行ってきた


   今、東京にいる。今朝の8時半に家を出て、午後1時過ぎに東京駅に着いた。4時間足らずの旅である。
    着いた足で、昨日オープンしたばかりという、ミッドタウン日比谷に行った。いやはや、物凄い人である。エスカレーターに乗るのにも、ショップの前にも、開店前の蕎麦屋の前にも、館内至る所に長蛇の列が出来ていた。弘前の桜祭りにだって、こんなには人がいないだろうというくらいの混みようであった。
    買い物好きでもない、新しい物好きでもない僕が、足を運んだのには理由がある。有隣堂という横浜に本店のある書店が、全く新しい業態で出店したと、業界紙のWEB版で読んだからだ。
   なるほど不思議な空間であった。書籍はコの字の壁面に陳列されているだけ。その天井まである書架を囲むように、眼鏡屋、床屋、ファッション店、雑貨屋、コーヒースタンドが並んでいる(スタンドの前には、申し訳程度に雑誌も置かれていた)。
    圧巻は、その一番奥にある居酒屋。4〜50席はありそうな広い空間だ。それら全てを、書店が運営するのだそうだ。
   従来、書店の複合化といえば、せいぜい、DVDレンタルとか、雑貨とか、カフェ程度のものが主体で合った。居酒屋や床屋まで併設というのは、多分、本邦初ではないかと思う。
   そういった他業種を組み合わせることで、粗利益率は60%が見込まれるという。書籍だけだと25%弱の粗利しかないことを考えれば、雲泥の差だ。今後、同様の複合店舗が、ありこちに現れそうだ。
    肝心の、居酒屋の味は、残念ながら試してこなかった。軽く一杯くらいと、心は動いたのだが、なにせまだ午後2時前だ。日が傾く前から飲むという習慣は、今のところ、僕にはない。
    それに、重い荷物を持ったままだ。たとえ一杯だけでも、酔いが回れば、歩くのが面倒くさくなってしまいそうだった。
    結局、日比谷のニュースポットでの一杯をぐっと我慢して、夜の浅草橋で一杯呑んで、今ホテルに着いた。同じ"一杯"でも量はだいぶ違う。日本語は面白い。(8603)
   

球春到来


 今日も何やら忙しい日であった。エピソードには事を欠かない。特に失敗談が多かった。
 でも、きょうは、一年の中で今日しか書けないことを書く。プロ野球のペナントレース予想だ。だって、明日開幕する。明日の夜では、スタートした後で馬券を買うようなものだ。
 と、去年も似たような書き出しで、予想を書いた。恥ずかしながら、両リーグの首位と、パリーグの最下位以外は当たらなかった。でも、首位が当たっていれば、取り敢えず単勝ゲットだ。気をよくして、今年も、独断と偏見で書いてみよう。

パリーグ
 ①ソフトバンク 
 ②バッファローズ
 ③ファイターズ
 ④ゴールデンイーグルス
 ⑤ライオンズ
 ⑥マーリンズ
 今年も、1位と6位は自信がある。
 特に6位のロッテだ。長距離打者が不足しているのはわかりきっているはずなのに、一向に補強しようとしていない。メリハリのない魅力の薄い打線が並んでいる。
 2位予想のオリックスは、ドラフトで、山岡・田島と、即戦力投手の指名を続けてきた成果が現れるだろう。打線も、吉田が怪我なく1年を通じて活躍できれば、相当に強力だ。

セリーグ
 ①カープ
 ②ジャイアンツ
 ③スワローズ
 ④ベイスターズ
 ⑤タイガース
 ⑥ドラゴンズ
 戦力を冷静に見れば、巨人が1位でもおかしくない。でも僕は、江川事件以来のアンチジャイアンツだ。意地でも1位には推したくない。
 ベイスターズとタイガースは、人気先行のような気もする。中でもタイガースは、新外国人がこければ、全く迫力の無い打線になりそうだ。
 期待の選手も挙げておこう。
 ファイターズ 横尾
 ゴールデンイーグルス 岩見
 タイガース 伊藤隼
 の3人だ。何のことはない。皆母校の後輩にあたる。ここ数年、K大卒で、プロで活躍する選手が少ないことが気にかかっていた。
 その他では、ライオンズの外崎だ。ご存じの通り、彼は弘前市の出身である。去年以上の活躍を望みたい。
 まぁ、要は、僕のプロ野球に対する基本姿勢は、母校愛と郷土愛でしかない。それは、オリンピックで、国民こぞって日本人選手を応援するようなもので、誰しもが持ち合わせている、ごく自然な心理だろうと思う。
 振り返れば、これは、青森県の英雄 太田幸司が、近鉄バッファローズに入団して以来の変わらない性癖だ。あれからもう50年が経過した。今は、どの選手に対しても、あの時ほど熱くなって応援できない自分の老いを、ただ実感するのみである。(7391)
 

hug work


 弘前市役所前川本館(という呼称の善し悪しは別として)と新館の中間にあたるロビーの一角に、幅一間ほどのカウンターが置かれている。正面玄関から入ってエレベーターに曲がる角の突き当たり、とでも言えばおわかりになえるだろうか。
 「hug  work」と名付けられたそのカウンターでは、毎週火曜日と木曜日、障がいを持つ方が働いている9つの事業所が、入れ替わりで店舗を開設している。昨年の10月24日にオープンした。扱っている商品は、事業所ごとに異なるが、パン・プリン・野菜・加工食品・木工品・雑貨等々多彩だ。
 僕も何度か購入したことがあるが、なかなか好評のようだ。職員の昼休みには、長蛇とまではいかなくても、カウンターの前に何人もの人が並んでいるのに出くわしたことがある。
 ある人から、その「hug  work」の件で相談を受けた。その方も、出店している事業所の人から尋ねられたそうだ。
 その相談というのは、現在、一事業所に出店の機会が回ってくるのは月に一度だけであり、障がい者の収入や勤労意欲を高めるためにも、その回数を増やせないものか、という内容であった。確かに、週2日の開設日で、9つの事業所で順繰りに回すとなると、月に1度しか出番はこない。2月などは、1度もチャンスのないところもあったはずだ。
 と、相談を受けたものの、考えてみたら僕は、一利用者として、毎日のようにカウンターの前を行き来しているだけだった。「あっ、やってるな」といった認識はあっても、詳細については、恥ずかしながら、誠に不勉強であった。そこで、今日は、制度そのものを確かめるために、今さらながらという感もあったが、担当課を訪ねた。
 そこで教えていただいたことを基に、自分でも調べてみた。そうしたら、この「市役所内でのアンテナショップ設置」という事業は、平成28年度から進行中の「弘前市障がい者計画」の中に、しっかりと記されていた。いやいや、繰り返すが、恥ずかしながら不勉強ながら・・・。
 それによると、市の附属機関である地域自立支援協議会の就労支援専門部会がこの事業設計をとりまとめた。更に、今日聞いた話では、実際の運営は「hug  work 実行委員会」が行なっているとのことだった。
 おそらく、人伝に回数を増やせないかと相談してきた人が所属する事業所も、その実行委員会の一員ではないかと思われる。となれば。先ずは、実行委員会内で、どのような協議がなされているのかも調べてみなければならない。
 また一つ、宿題が増えた。小学生の頃から、宿題を忘れて、しょっちゅう叱られていた記憶しかないのに・・・。(7472)

とんとんとんからりんと


 早いもので、平成29年度もあと少しで終わる。来週からは新しい年度が始まる。教員や市職員の人事異動も発表になった。ここ数日間は、送別会とやらで、夜の街は賑わうのだろう。新年度に向かって至る所が動き始めている。
 我が町会も、今日は、平成30年度の定時総会に付議する案件を決めるための役員会が行なわれた。事業報告案、収支決算案、事業計画案、収支予算案、役員改選案等だ。多少のペンディング事項もあったが、基本的にはほぼ原案通り承認いただいた。新役員案も、自主的に手を挙げてくれた人がいて、すんなりと決定した。
 そんな感じで、僕の町会長初年度が終わろうとしている。改めて収支決算案を見て、この一年を振り返ってみた。
 特記事項と言えるのは、空き缶回収運動で表彰され、その祝賀会を開催したこと。町内に2基ある掲示板を修繕したことくらいだ。あとは、総会・敬老会・リサイクル運動・婦人部活動等、例年並みの活動しかできなかった。言い訳するつもりはないが、僅か50数世帯の小さな町会では、なかなか思い切ったことが出来ない。(って、本当に言い訳だなぁ)
 その小さな町会が、来年度は、さらに世帯数が減る。世帯数が減るということは、町会費収入が減るということであり、市からの交付金も減るということだ。益々、事業予算が少なくなってしまう。
 今日の会議でも、将来を見据えた財政計画(実際は、そんなしち面倒くさい言い回しではなかったが)という課題も提起された。いろいろ議論されたが、取り敢えずは、未加入世帯に対する働きかけを強化しなければならないということになったようだ。
 しかしこれは、我が町会の問題ばかりではない。市議会でもたびたび採り上げられるが、市全体で、町会への加入率は下がり続けている。町会に加入すること、町会費を納めることに対する、反対給付は何か、メリットは何かということを、今一度考え直さなければならないようにも思う。
 ♬とんとんとんからり 隣組  格子を開ければ 顔馴染み 廻して 頂戴回覧板 知らせられたり  知らせたり♬ 「隣組」(作詞:岡本一平; 作曲:飯田信夫)という名曲の一番の歌詞である。これを聴くと、昔も今も、町内組織の要諦は、回覧板による情報の伝達であることに変わりはないはずだ。
 でも、何かが違う。当時は、♬何軒あろうと一所帯 心は一つの 屋根の月♬(同 四番の歌詞)とまで歌われた町内組織への期待と参加意欲が、今は希薄になっている。何が違うのだろう?
 もっとも戦前と現代を比べる方が間違っているのかもしれないが。(7274)
  
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