今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2018年04月

桜の木の下で

 
 きょうは、「青春歌謡会」のお花見。桜の木の下にシートを敷いて弁当を広げるという、オーソドックスなスタイルの花見であった。
 青春歌謡会というのは、これまでも何度かこのブログでも紹介したが、歌好き歌自慢の集まりだ。決して自慢できるはずもない僕が、何故か会長を拝命している。まぁ、会長と言っても、こういう席上で、簡単に挨拶をして乾杯の音頭をとるのが主たる仕事だ。
 シートを広げた場所は、と書こうとして、はたと困った。一定年齢以上の方なら、昔、動物園があった辺りと書けば、わかってもらえるだろう。だけど、今の若い世代には、その記憶が薄いらしい。少なくとも、僕が小学生の頃までは、猿も、熊も、孔雀もいた。そんな話も、今日の花の宴の話題となった。
 遅咲きところで、今朝の地元紙には、「遅咲きが主役 桜まだまだ」といった、ピンク色の見出しが躍っていた。確かに、僕らのシートのそばには、ご覧のような、今が盛りの桜もあった。また、宴席の頭上の八重桜は、これから満開を迎えそうな感じだった。枝垂れも見頃なんだろう。
 しかし、僕らはもとより「花より団子」の口だからいいが、宴席の横を通り過ぎて行った大勢の観光客の目には、弘前の桜はどう映ったであろう? 地元紙が躍起となってPRするほどの感動を与えることができたのか、ちょっぴり心配な思いもした。
 いや、弘前公園の魅力は、桜だけではない。掘り割り、城門、土塁、石垣、櫓、天守、そして本丸からの岩木山の眺望。どれをとっても天下一品だ。二の丸・三の丸・内堀・外堀等、築城当時の姿が、そっくり残っている点でも貴重な城趾だと思う。
 そういったことを、しっかり伝えることができれば、今日来た観光客の皆様も、きっと満足してくださったのではないかと思う。中には、今度こそ満開のソメイヨシノを観ようと、来年、また来て下さる方もいらっしゃるだろう。是非来ていただきたい。
 チューリップ僕らの花見に話を戻す。まだまだ見頃の桜や、これからという桜の下で、それなりに花見の雰囲気を堪能したが、圧巻は、すぐ後方に咲いていたチューリップの花。こういった鮮やかな色を愛でながら飲むのも、一風変わった花見酒と言えそうだ。
 まぁ、結局、酒さえあれば、花なら何でもいいということか。(7739)
 

桜は散れども


 既報の通り、弘前市立郷土文学館では、現在、「名編集長 加藤謙一展」を開催している。
 弘前市生まれの加藤謙一は、戦前、「少年倶楽部」を国民的雑誌に育て上げ、戦後は「漫画少年」を創刊し、手塚治虫をはじめ、石ノ森章太郎、藤子不二雄等、数多くの漫画家を世に送り出した。その功績は、昭和児童文化の歴史の中で、燦然と輝いている。
 この展示会が好評なのだそうだ。地元紙にも何度か、記事として採りあげていただいた。また、県外からの来館者も増えているようだ。
 僕は、本屋に生まれたせいか、子供の頃から漫画に囲まれて育っていた。戦後改名した後の「少年クラブ」は読んだ記憶がある。「漫画少年」は僕の生まれた年に休刊になっている。だから直接読んだことはないが、そういう雑誌があったという知識だけはあった。。
 今回、この展示会に係ってから、二冊の本を読んだ。「少年倶楽部時代」と「漫画少年物語」である。
 「少年倶楽部時代」の裏表紙の見返しには、「今泉本店」のシールが貼ってあった。入荷日と返品期限を記したシールである。自分で言うのも変かもしれないが、懐かしい。
 さて、そのうちの一冊「漫画少年物語」を出版されている都市出版株式会社の高橋社長が、5月1日に、加藤丈夫先生(謙一の四男)と一緒に来館されるそうだ。その件で、郷土文学館のKu先生から電話をいただいて、今日、打ち合わせに行ってきた。
 Ku先生によると、社長は、今回の展示会に合わせて、市内でこの本を販売してくれる書店を紹介して欲しいとのことらしい。そういうことであれば、いささかなりとも力になれるかもしれない。取り敢えず、一日に会わせていただくことになった。
 IMG_6357 (1)帰り道、公園の堀端を歩いた。花筏が美しかった。
 桜の花びらは散っても、花筏となって人々の目を楽しませる。花筏は消えても、その残像は、人々の心に刻み込まれる。こうして弘前の桜は、永遠に語り継がれていく。
 「少年倶楽部」も「漫画少年」もそうだ。雑誌は消えても、その名前は、未来永劫、出版史における輝かしい足跡として生き続けるであろう。
 「今泉本店」の名も、図書館の蔵書のシールだけであっても、いつまでも生き長らえることができれば、それはそれは嬉しい話ではある。(9170)
 

哀愁のリサイクル


 きょうは、我が町会の今年度初めての行事、資源ゴミリサイクル運動の日であった。昨日までの出張の疲れもなんのその、朝早くから肉体労働(? 僕にしたら)に勤しんだ。
 徳田町町会では、基本的に2ケ月に1回、各家庭から出た資源ゴミを集めて、業者に回収してもらっている。そこで得られる、年数万円かの収入は、町会運営の貴重な財源となっている。
 回収するのは、空き缶、古紙、一升瓶、段ボール等なんどだ。それに、昨年から、ペットボトルも加わった。
 僅か50件強の小さいな町会ではあるが、それなりに集まるものだ。特に、空き缶が多い。この作業で、ビール飲料の新製品を知ったりもする。
 特に、例年4月の回収日には、どの種類のゴミも大量に集まる。というのも、先ほど2ケ月に1回とは書いたが、降雪期の2月はお休みしているからだ。だから冬の間たまったゴミが、一気に出てくることになる。
 加えて今日は、回収業者の事情で、いつもと違うドライバーさんが来た。4月のそういう事情も知らなかったのか、小さなトラックでやってきた。荷台の上で、相当苦労されていたようだが、とうとう全部を積みきれず、もう一台、別のトラックを呼ぶはめになった。
 その他にも、やっぱり勝手がいつもと違う。これまでだと前日に届けられていたコンバックが来ていない。回収のトラックが来るのは午前8時半から9時前後。その前に、各家庭から思い思いの袋に入れられて出された空き缶類を、アルミとスチールに分けて、コンバックに移し替えておくというのが、今までのルーティーンであった。 
 何せ、昨夜遅く弘前に帰ってきたので、コンバックが届けられていなかったなんて、全く知らなかった。お陰で僕は、朝一番で、そのことを業者に問い合わせるために、予定より早く起床せざるを得なくなった。
 もう一つお陰でという話がある。そういうこともあって、バタバタと外へ飛び出したために、入れ歯をつけないまま作業に参加してしまったのだ。町会のある役員がそれに気づいた。
 「えっ、今泉さんて入れ歯だったんですか? なんか急に老けましたね」
 「・・・」
 入れ歯のことはこのブログにも書いたし、隠すつもりもない。また、常々「もう若くないさ」と自ら広言している。でも、やっぱり、面と向かって人から指摘されるのは哀しい(17167)

神様お願い


 東京から帰ってきた。疲れた。とにかく疲れた。 
 一昨日も書いたように、東京にいると、弘前にいるよりも、格段に歩くことが多い。”最寄りの駅”と言っても、15分から20分も歩かなければならない場合もある。駅の中が長い。乗り換えや階段の上り下りで、結構な距離を歩くことになる。この3日間で、5万歩以上も歩いた。
 加えて、以前手術をした左膝が、2週間ほど前から、また痛み出した。思うように曲がらない。特に階段を降りるときは難渋した。地下鉄の階段の長いこと長いこと・・・。
 その傷みをこらえ、今日は時間が少しとれたので、久々に神保町界隈を散策した。三省堂や書泉の新刊書売り場を覗き、古書店街の歩道上に並べられたワゴンを素見しながら歩くのが、僕の数少ない趣味の一つなのである。
 岩波1そこで、嬉しいことに出会った。倒産した”岩波ブックセンター”の跡地が、ブックカフェとして再生していたのである。
 かつては、僕の神保町巡りの始点がここであった。地下鉄の駅から長い階段を登ってくると、先ずはここを訪ねていた。
 それが2016年11月に閉店した。その後あまり日をおかず上京した折に行ってみた。店の前には”閉店”の貼り紙がしてあり、中にはまだ本が並んでいたのが、ガラス越しに見えた。とても居たたまれない思いをした。
 その店が新しい新しい形態でオープンしていた。思わず中に入ってみた。書架に囲まれた中に、洒落た椅子テーブルが並べられていて、コーヒーなどを飲みながらくつろげるスペースになっている。書架に並んでいるのは飾りではない。岩波の本を中心に、新刊やロングセラーが、商品として陳列されている、今年発刊されたばかりの広辞苑第7版も、一番目立つところに置かれていた。
 平日の昼下がりというのに満席である。残念ながら、コーヒーの一杯も飲まずに店を出た。
 他にも、東京堂書店の前で、”ブックカフェ”という看板を見た。これが、最近のトレンドなのかもしれない。
 翻って、僕らの弘前読書人倶楽部である。本に囲まれた中で、お茶なりワインを飲みながら会話を楽しむ、あるいは物思いに耽るといった趣旨としては、それほど異なるものでもない。もう7年も前から開設している。ひょっとしたら、時代の先駆けだったのではないかと、勝手に喜んでしまった。
 神保町から有楽町に移動した。チャンスセンターで、今日が最終日の、ドリームジャンボ宝くじを買った。
 もし当たったら、読書人倶楽部を、東京のブックカフェに負けないくらいのお洒落な雰囲気に改装したい。自分のためではなく、弘前における読書推進の一助のために使いたい・・・。
 だから、本の神様、お願いします。どうか当たりますように・・・(14323)
 
 

東京Walker2

    昨日に引き続き、東京での仕事のことを書く。とにかく今日も歩いた。2日連続で、1万歩を越えた。
    昨日も書いたように、弘前の文化や歴史を巡るツアー企画を持って、大手旅行会社を訪問したのだ。ここで、もう少し詳しく、今回の行程を紹介しよう。
    一部重複するが、昨日は、羽田からまっすぐ新宿に移動して、クラブツーリズムと近畿日本ツーリストを訪ねた。この2社は同じビルの7階と10階にある。当初はそれぞれを訪ねる予定だった。それを、クラブツーリズムの方が気遣ってくれて、近畿日本ツーリストの方を呼んでくれた。お陰で、時間を短縮することが出来た。
    その後、地下鉄を乗り継いで、最後はタクシーを使って、隅田川沿いの日本旅行に行った。帰りは最寄りの地下鉄の駅まで歩いたが、結構な距離だった。
    今日はまず、JTB本社を訪問した。ここには、弘前市役所から出向しているTさんがいる。今、2年目なのだそうだ。こうして、故郷を離れ、一人で研鑽に励んでいる若手職員を、心から応援したいと思う。
   と、ここまでは、じつは市観光政策部の理事にアポイントをとってもらっていた。前もって訪問趣旨も伝えていただいていた。だから、とてもスムーズに話を進めることができた。改めて、感謝を申し上げたい。
   ところが、次からは、全くの飛び込みだ。どの部署の何という方に行けばいいのやらもわからないまま、地下鉄・JRを縦横無尽に駆使して訪ね歩いた。
   築地の読売旅行。錦糸町のびゅうトラベルサービス。そして池尻大橋の阪急交通だ。取り合ってもらえるだろうか?  話を聞いてもらえるだろうか?
    と、そんな心配は杞憂であった。どの社も、真剣に話を聞いてくれた。それなりに歯応えも感じることができた。
    今回の行脚で実感したことがある。今更当たり前のことかもしれないが、直接会って話をすることに勝るコミュニケーションは無いということである。
    ネット全盛で、顔も見たこともない人と簡単に"友達"になれてしまう世の中だが、それは一面では、危険なことでもある。どんな時代でも、対人関係の基本は、やはりFace  to  Faceだということを、肝に銘じたいと思う。特に異性間では。
    あっ、最後に書かなくてもいいことを書いたような気がする。やばいやばい。(10479)
     
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