きょうは、「青春歌謡会」のお花見。桜の木の下にシートを敷いて弁当を広げるという、オーソドックスなスタイルの花見であった。
青春歌謡会というのは、これまでも何度かこのブログでも紹介したが、歌好き歌自慢の集まりだ。決して自慢できるはずもない僕が、何故か会長を拝命している。まぁ、会長と言っても、こういう席上で、簡単に挨拶をして乾杯の音頭をとるのが主たる仕事だ。
シートを広げた場所は、と書こうとして、はたと困った。一定年齢以上の方なら、昔、動物園があった辺りと書けば、わかってもらえるだろう。だけど、今の若い世代には、その記憶が薄いらしい。少なくとも、僕が小学生の頃までは、猿も、熊も、孔雀もいた。そんな話も、今日の花の宴の話題となった。

しかし、僕らはもとより「花より団子」の口だからいいが、宴席の横を通り過ぎて行った大勢の観光客の目には、弘前の桜はどう映ったであろう? 地元紙が躍起となってPRするほどの感動を与えることができたのか、ちょっぴり心配な思いもした。
いや、弘前公園の魅力は、桜だけではない。掘り割り、城門、土塁、石垣、櫓、天守、そして本丸からの岩木山の眺望。どれをとっても天下一品だ。二の丸・三の丸・内堀・外堀等、築城当時の姿が、そっくり残っている点でも貴重な城趾だと思う。
そういったことを、しっかり伝えることができれば、今日来た観光客の皆様も、きっと満足してくださったのではないかと思う。中には、今度こそ満開のソメイヨシノを観ようと、来年、また来て下さる方もいらっしゃるだろう。是非来ていただきたい。

まぁ、結局、酒さえあれば、花なら何でもいいということか。(7739)