議員になって間もない頃、ある当時の与党会派のベテラン議員が、支持者らしきグループを引き連れて。市長室に入っていくのを目撃した。議員は満面得意そうな笑みを浮かべているように、その時の僕には見えた。「あー、議員というのは、こういうこともできるのか」と、素直に羨ましくも思った。
あれから11年が経過した。その間、与党になったことは一度もないが、お陰様で僕も、何度か、活動を共にしている仲間と、市長室を訪ねるという経験をすることができた。昨年は、昨日のブログにも書いた津軽厚志会の理事長と一緒に、前市長を訪問した。
今日はまた、一般社団法人弘前芸術鑑賞会の三役と、新市長を表敬訪問した。6月に行なわれる「リーディングライブ卍の城物語2」で主役を演じるK君も一緒だ。
この「卍の城物語2」は、弘前市、弘前市教育委員会と共催で開催する。だから今日は、主催者のトップ同士の顔合わせという意味合いもあった。(新教育長との顔合わせは先週既に終わっている)
限られた時間ではあったが、この公演の趣旨、今回の見どころ、そして併せて進行中のツアー企画のことも報告した。公演については文化スポーツ振興課、ツアーについては観光政策課はもとより、弘前藩資料館や文化財課にも、大変お世話になっている。まさに、市を挙げて協力をいただいていることに、感謝の念も申し添えた。招待券もお渡しした。とても熱心に聞いていただいた。和やかな雰囲気で訪問は終わった。
新市長は、こういった文化的な事業に理解が深い人だと、僕は思っている。文化催事に限らず、多方面での街づくり事業について、市民自らが考え進めていくというムーブメントに、ご自身も体験されてきたこともあって、敏感に共鳴して下さる方ではないかと期待をしている。(以前、つがるプロレスのチケットも購入していただいた・・・)
多額の費用をかけてイベント会社に丸投げした派手な催しを、全て悪いというつもりもないが、市民が自発的に取り組む事業が、もっともっと活発になれば、弘前はより面白い街になると思う。選挙時の公約にも掲げていた”市民力”の向上につながるような市政運営を強く望む次第である。
市長表敬と言えば、数年前に、プロレスラー数人を連れて旧市長室を訪問したことがある。今ほど広くはない部屋だったが、それにしても随分と狭く感じられたものだった。あん時は、顰蹙を買っていたんだろうなぁ、きっと。(7982)