昨夜からの雪が、まだ残っていた。隣の屋根も、我が家の玄関から門までの細い通路も、今朝は、白一色に覆われていた。
街中はこの程度でも、きっと山間部に行けば、車道にも雪が積もっているだろう。先週、冬タイヤに交換しておいたとはいえ、こんな日は、できれば運転はしたくない。でも、今日の目的地は、市北部の農村地域だ。日頃からお世話になっている人なので、電話の挨拶で済ませるわけにもいかいない。意を決して、エンジンをかけた。
一体僕は、そもそも運転には向いていない。注意力が散漫だ。飽きやすい。長距離の同じ道の往復だと、帰りに必ず眠くなる。
加えて、目の衰えが著しい。今年の運転免許更新時には、一度は視力ではねられた。「眼鏡を換えて濃い」と言われた。そのとおり、急遽、眼鏡を新調し、2週間後再チャレンジをした。何とか、合格することができた。
が、その時よりも、さらに視力は悪くなっている。書店の棚に並ぶ背表紙の文字が、眼鏡を外して10センチくらいまで顔を近づかなければ見えないほどだ。
だから、運転は、なるべく差し控えようと思う。
それに、11月15日のブログに書いた、W君のことが頭ヵら抜けない。実は先日の視察の合間、W君の実家を訪ねてきた。遅くなってしまったが、せめてお線香の一本でもあげて、お別れを言いたかったのだ。
お父様ともお母様とも、勿論初めてお会いした。彼は、弘前で暮らすと言って、車で出発し、その途中で事故に遭って亡くなった、ひょっとしたら、ご両親は、弘前のことを快く思っていないかもしれない。そんな不安も。お会いするまでは心の片隅にあった。
全くの杞憂だった。お父様には、わざわざ駅までお迎えに来ていただいた。彼の遺影の前で、事故の様子や、現在の家族の状況なども、お話をして下さった。淡々と語るお父様の姿には、深い悲しみが漂っていた。
「死」は、誰にとっても、すぐ間近にある。いつ突然に遭遇するとも限らない。益々、運転が怖くなった。
今日は、何事もなく、無事に帰ってきた。しかし、車を運転している以上、如何に交通ルールを守っていたところで、100%の安全なんて、だれも保証できるはずもない。
断言しよう。今は、仕事上、運転せざるをえない場合もあるが、議員という職を離れたら、すぐにでも免許を返納する。その前に、事故や違反で、免許取り消しにならないよう、気をつけなくてはならない。(9065)
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