相も変わらず、日曜日は、弘前読書人倶楽部で過ごした。毎週のルーティーンである。だからブログも、倶楽部のことを書くことが多い。
先ずは、嬉しいニュースから。新会員が加入した。しかも、その動機が、先日このブログでもご紹介した「月刊弘前6月号」を見てとのことだ。苦労をした甲斐があった。いやいや、僕は苦労をしていない。寄稿者と編集者にご苦労をかけただけだ。
それにしても、つくづく感じたことがある。それは紙媒体の底力だ。特に会員募集を呼び掛けたわけでもないのに、発行後わずか2~3日で、もうこのような結果が出はじめている。ネット万能のように言われる今の世の中においても、まだまだ捨てたもんじゃない。
そもそも僕は、何度も何度も言うように、本質的なアナログ人間である。活字文化の真っ只中で産まれ育ってきた。
確かにネット情報は早い。毎日毎日、何千・何万・何十万というものが、瞬時に世界を駆け巡っているのだろう。ストックされずに、流れ去って行ってしまうものの方が遙かに多い。
それに、先日の女子プロレスラーの自殺の際にも言われたことだが、匿名の陰に隠れた、無責任な誹謗・中傷・デマ・虚偽が、一部では大手を振ってまかり通っている。
それに対して、紙媒体は、特に雑誌や書籍などの出版物は、”物”としてストックされていく。何よりも、必ず最終ページや裏表紙には、発行者の名前が明記される。責任の所在がはっきりとしている、
だから、スピードではネットに負けても、信頼性では勝る、というのが僕の判断だ。いやぁ、ネットについていけないアナログ親父の願望なのかもしれないが。
読書人倶楽部の二つ目のニュースは、新着情報だ。”新着”と言っても読書人倶楽部には、新刊を買う予算はない。会員からの新たな寄贈を待っているだけだ。

基本的には、漫画の寄贈は受けないことになっている。が、物による。文学的香りのする物や、出版物として希少価値が高い物は、やはり残しておきたいし、残しておかなければならない作品もある。
時が経てば、捨てられてしまったり、古紙業者に売られ処分されてしまう、そんな本の命を長らえさせることも、読書人倶楽部を始めた理由の一つだったような気もする。(5817)