今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2020年11月

たもづかる男


 今日も、介護の話を書く。別に同情を買おうなんて腹はない。その日の出来事や考えたことを、日々記すのが、このブログの目的だからだ。
 「要介護3」の認定書が届いたのは、母が退院する10日ほど前だった。 それから、あわててケアマネージャーさんに相談して、病院の地域連携室の看護師さんとも、退院後の生活について打ち合わせをした。それに則って、ヘルパーさんや訪問看護師さんの手配もお願いした。
 また、介護用品の業者さんも紹介していただいた。ケアマネさんと一緒に家に来ていただき、手摺り等の必要な位置を見てもらった。
 10日前ほどといっても、土日も挟むので、準備期間は、実質1週間しかない。本格的な取り付け工事は、手続き等の事情もあって、退院までには間に合わないとのことだった。そこで、当面は、簡易型の物でしのぐことにしていた。
 簡易型とは言うものの、それはもう頑丈なものだった。退院から10日経って、母も僕も、それに慣れてきていた。
 今日、いよいよ、本格的な取り付け工事が行われた。今度の手摺りは、しっかりと壁に固定されている。
 風呂左の写真は、風呂場である。浴槽の左右の壁にも、L字型の物が固定された。昨日までは、浴槽の縁にはめこむタイプの物だった。僕が体重をかけてもぐらつかない頑丈な物だったが、湯から出たり入ったりする時に、多少気にかかるのが難点だった。
 それが解消された。毎日このブログの更新が終わったら、入浴タイムだ。果たして、新しい手摺りの使い心地は如何なものか、早速試してみよう。
 トイレも、段差の所に、垂直な手摺りが1本。便座の正面に床と水平な手摺りが1本加わった。玄関は、本格的な手摺りが付いたおかげで、むしろ広く使えるようになった。
 我が家は、何のかんの言って、築40年以上を経過した。これまで、こういった手摺りなど、ただの1本も必要としないで過ごしてこられたのは、幸せなことだったと言えるだろう。
 母の介護保険を使って取り付けた手摺りだが、僕がお世話になるのも、そう遠くはないのかもしれない。現に今日も、玄関で靴を脱ぎ敷台に上がる時、手摺りにたもづかりながらは、「よっこいしょ」と掛け声を出している次第だ。(4394)

 追伸
 県外でこのブログを読んでいて下さっている皆様へ。「たもづかる」は、青森県の方言。「掴まる」という意味です。

髙田保雄の蕪村


 トーク弘前読書人倶楽部のブックトークが再開した。コロナ禍の中にもかかわらず、17名の方にご参加をいただいた。
 先月は25日に開催する予定であった。ところが、その前の週に、弘前でクラスターが発生して、急遽、中止にした。講師の佐々木先生には、文字通りドタキャンをしてしまった。
 今月も、開催していいものかどうか、最後まで迷った。でも、弘前保健所管内の感染者がほぼ0みなったようだし、何度もいうように、コロナだからと言って全てを止めてしまうより、できるところから何かを進めたいという考えもあったので、11月20日過ぎになって、漸くやることに決めた。佐々木先生にはドタオファ(土壇場のオファー)になってしまったが、快くお引き受けいただいた。
 今日のテーマは、「髙田保雄の蕪村」。文藝春秋社から出版された同名の画集を、先生は持参して下さった。18世紀の蕪村の俳句の世界を、200年以上の時を経て、画家髙田保雄が絵で表した、句集であり画集だ。それを見ながら、俳句と絵のコラボレーションについてお話をいただいた。俳句の力、絵の力。俳句の奥深さ、絵の奥深さを、先生の解説で、存分に味わうことができた。
 僕は絵は全く駄目である。一生懸命忠実に写生をしようとしたのに、抽象画に見えてしまう。だから、俳句で頑張ろうという決意を新たにした。といっても、僕の俳句力なんて高が知れている。
 さて、先週のブログで、今日のブックトークの予告をしたところ、札幌に住む、中学時代の同級生からメールをいただいた。昔、高田保雄先生に肖像画を描いてもらったことがあるという。
 そんな話を聞いていたから、今日のトークも、より身近に感じることができた。札幌のK子さん、有難う。遙か遠方で、僕のブログを読んで下さっている、弘前読書人倶楽部のブックトークを気に掛けて下さっていることが、何よりも嬉しい。
 昨日のブログにも書いたように、家庭の事情で、懇親会には出ずに帰ってきた。きっと、僕の悪口で盛り上がったであろう。
 まぁいい。皆が楽しんでくれるのが一番だ。そしてまた、倶楽部に足を運んで貰えれば、願ったり叶ったりだ。
 というわけで、弘前におけるコロナ感染が、今のまま落ち着いていれば、来月もブックトークは開催する。年末恒例の「私の今年の一冊」だ。講話者は参加者全員。今年読んだ中で一番印象に残った本を紹介しあうという企画だ。近くなったら、改めて、このブログで紹介する。(7158)

Excuse


 言い訳は、先にした方がいいか、それとも後からした方がいいのか・・・?
 例えば、試験の前に、「いやぁ、今回はちょっと勉強不足でね」なんていうのは、男らしくないような気もする。でも、遅刻の場合、予め、「渋滞にまきこまれてるんで遅れます」と連絡しておくのと、遅刻してから「いやぁ、渋滞に巻き込まれちゃって」と言うのとでは、断然、前者が好ましいように思う。
 そこで、今日は、言い訳を書く。
 実は今、老老介護の日々を送っている。「やっぱり介護されるようになったか。まだ65歳なのに」と思う人は大勢いるとは思う。が、誓ってそうではない。僕は介護する方だ。
 先週、母が退院してきた。だけど、まだ、床に伏している時間の方が圧倒的に長いし、家事…炊事を一人でできる状態ではない。
 そこで、今、僕が三度の食事の支度をしている。小学生の時に、家庭科の成績が、5段階評価の2だった僕がだ。その他に、決められた時間に飲まなければならない薬の管理も、僕の仕事だ。
 このことによって、影響が出はじめていることがある。1日の歩行数だ。めっきりと歩かなくなった。
 とにかく時間に追われている。普段は歩いていく市役所も、今は車で往復することが多い。昨日は、定例議会初日を終えて、正午前に一旦家に戻った。それでまた、別の予定が入っていて、13時半に市役所に帰って来た。そういうタイトなスケジュールだと、5分でも10分でも、移動時間を短縮したくなり、つい車に頼ってしまう。
 年頭に、今年の歩行数を、1日平均8000歩、という目標を公言した。その進捗状況を示すため、毎日のブログ本文の末尾に、( )書きで、前日の歩行数を記載している。
 それが、ここ数日間続けて5000台が続いている。今日は、今のところ6915歩だが、あとは風呂に入って寝るだけだ。とうてい8000には及ばない。
 先月までの貯金があるので、元日からの1日平均は、かろうじて8000を保っているが、このままでいくと、大晦日までには、それを割り込むかもしれない。というのが最初の言い訳。
 もう一つ。活動が制約される。今までみたいに、会議だ。打ち合わせだ・主催イベントだといって、朝から晩まで外で動き回るわけにはいかなくなった。
 特に夜。食事や薬のこともあるので、ほとんど外出は難しそうだ。だから、誘われてもお断りすることが多くなるだろう、というのが2つめの言い訳だ。
 でも、”多くなるだろう”というのであって、”絶対にお断りする”というのではないので、たまには声をかけて欲しい。というのは未練だろうか。
 今日は1日、掃除・洗濯・炊事・買い物に勤しんだ。議員として、町会長として、いくつかの団体の一員として活動をすることの、数倍は疲れた。やっぱり家庭科に2を付けた先生の評価は正しかった。(5468)
 

真冬のあらし 今日の本会議から


 令和2年弘前市議会第4回定例会が開会した。今議会には、補正予算案や条例案、それに指定管理者の指定案等、25の議案が上程された。
 その内、給与・報酬に係わる補正予算案や条例案は、予算委員会での審査を行わす、初日の今日、本会議で先議に付された。早い話が、期末手当の減額が主な内容である。国の人事院勧告に準じたものだ。職員41歳平均で、約1万6千円ほどがカッとされるという。1万6千円といえば、忘年会3~4回分といったところか。
 特別職や議員はともかく、一般職員には気の毒な話だとは思う。が、このコロナ禍で、民間では、賞与0どころか、職を失っている人がたくさんいる。冬の嵐の中に立たされいる人がいる。それと比べれば、0.05ヶ月分というのは、家庭によって事情は様々であろうが、嵐というほどではあるまい。
 K産党は反対したが、組合とも妥結したとのことだし、弱い立場の会計年度任用職員には影響が及ばないということなので、やむを得ない措置として僕は賛成した。職員の皆さん、ごめんなさい。
 登壇さて、いつもの通り、本会議終了後、12月8日から行われる一般質問の順番の抽選が行われた。結果は写真の通りである。
 今回も、密集時間を短くするため、1人当りの持ち時間は50分と短縮される。また、最大会派が、やはりコロナ感染予防のためか、代表して1人が質問に立つことになった。よって、全部で14人と、通常に比べれば、登壇者の数は、約7割方だ。
 右の表を見ていただければ、随分と興味深い順番となっている。2日目にはK産党が全員登壇する。3日目は無所属の一期生が並んだ。
 そして11日には、最終日を飾るに相応しい先輩議員が登場する。朝一番のSa議員と、大トリのKu議員だ。舌鋒鋭く、ズバズバと切り込んでいく。
 その2人と比較されれば、僕は至って大人しい方なのでないかと、自分では思っている。えっ、誰もそうは思っていないって・・・? とにかく、3人の中では、僕が一番キャリアが浅い。真っ向勝負では適わない。
 そういった2人の大先輩に挟まれて、影が薄くならならないようにするためには、やはりプロレスだ。これまでの観戦と実戦で培ったテクニックとパフォーマンスで挑もうと思う。きっと、一般質問最終日は盛り上がるだろう。皆さん、お楽しみに。
 ただ、プロレスの場合、目立とうと思えば、流血と場外乱闘が手っ取り早い。どんな弱いレスラーでも、これをやれば、取り敢えずは観客をわかせることができる。僕自身、アマチュアプロレスラー時代に経験済みだ。
 が、さすがに議場では、これができない。さて、どうしよう?(6063)

 追伸
 タイトルは、西郷輝彦の晩年(?)のヒット曲、「真夏のあらし」からパクった。
 橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦の”御三家”と言ったって、今の若い人にはわからないんだろうなぁ。

 

弘前沈没!?


 弘前にお住まいの方は、おわかりになるだろう。イトーヨーカドーの向い側、駅から弘前公園に向かった歩けば右側に、まだ。家が建ち並んでいない一帯がある。駅前北地区と言われる所だ。
 以前、この一帯は、狭いくねくねした道路の脇に、古い住宅が密集していて、火事でもあったら、消防自動車の通行すらままならないような状況であった。それが、数年前、長い年月をかけた区画整理事業によって、新しい街に甦った。
 街路は、歩道が広くとられていて、更に、単なる車の通り抜けを避けるためか、クランクや袋小路が、不規則に散りばめられている。住む人、歩く人優先といった感じだ。これも、新しい街造りの手法なのだろう。
 もう一つ、この街区には、新しい試みがあった。北国特有の雪対策だ。一部幹線道路を除き、地下水を汲み上げて行う散水除雪と、同じく地下水を利用した熱交換による無散水除雪だ。冬でも雪が積もらない街、これがこの地区のセールスポイントだったはずだ。
 ところが、いざ実施してみると、地下水量が足りず、周辺の井戸への影響が出はじめているという。従って、今年度は、地下水汲み上げによる散水除雪は行わず、従来の他地区と同様、ブルドーザーによる機械除雪にすることにした、という説明が、今日、都市計画課からなされた。無散水除雪は、試験的に続けるのだそうだ。
 今日、一緒にレクチュアを受けたのは、同じ会派を組むTa議員と、無所属の3人の計5人。内、3人は一期生なので、過去の経緯は、ピンと来なかったかもしれない。が、僕と、同じく4期目のI岡議員は、今年亡くなられたI戸議員は、当初から、地下水利用に対して警鐘を鳴らしていたことを、すぐに思い出した。今思えば、設計事務所がもともとのお仕事であった。その慧眼に、改めて驚かされた市偉大だ。
 話を聞けば聞くほど、当初の計画はどうだったんだろうと不思議に思う。そういったシステムで消溶雪をしようと考えたのなら、先ず始めに、地下水量を、徹底して調査してからスタートするべきではなかったのではないか。
 もう消雪施設は出来上がってしまっている。このまま、それが使えないとなると、総工費5億円の内、国から補助を受けた約4億円を返還しなければならなくなるケースも、最悪の場合、考えられるという。実は由々しき一大事なのだ。
 来月1日から、地区住民説明会が開催される。まずは、そこで、きちんと現状を明確に示し、今後の方針について理解を得ることが大切であろう。僕も、こっそりと、後の席で、住民の反応を確かめたいのだが、時間が合わず参加が適わない。残念! そういったことも含めて、担当課には、これからも何度か説明を求めに行くことになるだろう。(5903)
 
 追伸
 今回の件で、地盤沈下等は確認されていないという。でも、純粋非理科系の僕の頭では、地下水枯渇=地盤沈下かと、勝手に想像を巡らしてしまった。そこで今日のタイトル。かの有名な「日本沈没」を思い出した。
 遠い昔、本も読んだし映画も観た。映画は草薙剛主演でリメークもされた。今度はテレビドラマにも鳴るらしい。
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