今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2021年02月

活字メディア万歳!


 ブック今日の弘前読書人倶楽部ブックトークは、既報の通り、講話者に、タウン誌編集長のSaさんを迎えて開催した。そのタウン誌「月刊弘前」が、創刊以来、通巻500号を迎えたことを、皆で祝福した。
 この小さな地方都市で、大きなスポンサーも持たぬタウン誌が、40年以上の長きにわたり発行を続けているというのは快挙だ。偉業と言ってもいい。僕は、我がごとのように喜び、500号となった2021年3月号に原稿を書かせていただいた。
 僕以外にも、今日の参加者の中には、「月刊弘前」と縁の深い方が多い。例えば、今号だけでも、会員のKaさんとTa君が、特集に原稿を寄せている。同じく会員のSeさんの連載コラムは119回目を数えている。尊敬するTa先輩の川柳エッセイは217回とそれを上回る。
 その他にも、特集に寄稿した川柳作家のSiさんも、見開きで連載を執筆しているKa君も、読書人倶楽部の会員だ。そう考えると、「月刊弘前」と弘前読書人倶楽部は、切っても切れない仲なのだと、勝手に自慢したくなる。自分で相合傘を書いて、片方に好きな女のこの名前を書いているようなもので、先方には迷惑な話かもしれないが・・・。
 ともかく、「月刊弘前」は、弘前の活字文化のシンボルでもあり、弘前が文化都市を標榜し得る一つの証でもあると、僕は考えている。
 実は、弘前には、今から100年前にも”タウン誌”があった。正確には”タウン紙”というべきか。
 「茶太楼新聞」という。1920年から1940年まで発行された、地域の新聞である。
 内容や編集理念は、「月刊弘前」とは、大きく異なる。ゴシップや暴露記事も多かったようである。芸妓人気投票なんてのもあったらしい。
 でも一方で、権力に対する批判や、世相に対するアイロニーにも満ちていた。だからこそ、対象デモクラシーから大戦へと向かう不安定な時代に、読者から愛され、20年間も刊行を続けることができたのだろうと思う。
 今日は、読書人倶楽部に出勤(?)する前に、百石町展示館に寄った。「和徳町アーカイブ」というイベントが行われていて、その中に。この「茶太楼新聞」の一部を複製したものの展示もあった。やはり、その中には、当時の弘前が映し出されていた。
 弘前には、昔も今も、活字メディアが生まれ定着する文化的土壌があるのだ。そういう弘前が、僕は大好きなのである。(8120)
 
 

感覚の実験台


 文系か理系かと問われれば、僕は、紛う事なき文系である。中学まではそこそこ点数は とってはいたが、はっきり言って、理科には苦手意識を持っていた。
 特に、実験。あんな面倒くさいことをしなくても、結果がわかっているんであれば、それを教えればいいだろうと、子どもらしからぬ捻くれた考えを持っていた。
 そんな僕が、今日は自ら望んで”実験室”に足を運んだ。チョコレートに釣られてしまった。
 オランド訪れたのは、百石町にあるオランドで今日から始まった「ロマンスラボ展」。「感覚の実験室」とサブタイトルがついていた。いただいた案内状には、チョコレートを食べながら云々とある。何やらよくわからないまま、興味がそそられた。
 中に入ると、確かにそこは実験室だった。受付で渡されたチョコレートを、順番に口に含みながら、指定された彫刻を見たり、音楽を聴いたり、本を読んだりする。チョコは噛まない。舌先で上頤に押しつけるようにして溶かす。そうして嗅覚と味覚を刺激しながら、視覚や聴覚がどのように反応するかを実験するのである。僕らは言わばその実験台のような役割だ。
 でも、モルモットにも優秀なものとそうでないものがあるとすれば、僕は実験動物とすれば、極めて劣等生だった。チョコレートは十二分に堪能させていただいたのだが、味覚と色彩の違い、味覚と音の違いなどとなると、ほとんど満足な実験結果を示せなかったのではないかと思う。もともと芸術センスが無いのだ。
 最後に、味覚と言葉の感覚の実験があった。チョコレートを口に含みながら、情熱的な愛の詩の、最後の一言を想像するというものだ。僕は、極めて世俗的な、そして金妻的な言葉を思い浮かべてしまった。芸術センスに加えて、文学的センスも欠如しているようだ。これ以上書けば、ネタばらしになりかねない。実際に会場に行かれることをお薦めする。
 出口に置いてあったアンケート用紙に感想を記入してきた。「何となく、ぼんやりと、わかったようなわからないような・・・」。その自分でも曖昧な感覚がとても面白かった。
 この催しは、3月14日まで開催されている。皆様も是非、五感の融合という、不思議な体験をしてみていただきたい。(9644)

似非紳士


 僕の父は、弘前ロータリークラブのチャーターメンバーだった。当時、「ニューヒロ」という、弘前ではまだ珍しかったレストランが例会場だったと思う。クリスマスパーティーなどには、よく連れて行ってもらい、幼心にも、”ロータリー”というものに、親近感を抱いていた。
 数年前、敬愛する先輩が、 ロータリークラブのガバナーなるものになった。県連会長のようなポジションだと思っていたが、どうやらそれともちょっと違うらしい。どっちにしても、実際には、青森県内の各クラブを統括するという重大な役目だ。
 僕は、メンバーではないので、表だった協力は出来なかったが、裏方の裏方で、些かお手伝いをさせていただいた。その時に、歴史やら信条やらを、随分と勉強する機会を頂戴した。
 実は、僕も、ロータリアン(会員)だったことがある。もう20年以上も前の話だ。
 僅か2年間で、会社を倒産させてしまい退会した。ほろ苦い思い出である。でも、短かい在席期間だったが、充実したクラブライフを送らせていただいた。
 そんな僕にも、またメンバーになる道が開けそうだ。しかも新しいクラブである。”衛星クラブ”といって、最近出来た形態らしい。
 今日は、新クラブのメンバー予定者で、「ロータリークラブとは何か」「衛星クラブとは何か」といった講習を受けた。ロータリーについては、さっき書いたような事情で、けっこうわかったつもりになっていたが、初めて知ったこともたくさんあった。また、衛星クラブもそうだが、僕が在席していた頃にはなかった新しい試みもいくつかあるようだ。「一業種一会員」という原則も、だいぶ緩和されてきているようだ。
 衛星クラブは、8名の会員で設立することができるようだ。気心のしれた仲間でスタートして、少しずつ会員を増やしていければいい。しかも運営のしかた次第で、会費も安く抑えることができるという。大前提となるルールは守りつつ、でも前例にあまり拘らない活動もできそうだ。 
 まだ、正式に発足したわけではない。いつになるかもわからない。全世界に跨がる国際組織なので、色々と厳密な手続きもあるのだろう。何にせよ、今日が、最初の一歩であることは間違いがない。
 それにしても・・・、幼い頃、「ロータリーは紳士の集りだ」と父から聞かされていた。”紳士”という言葉からは、温厚で礼儀正しく上品な人間、というイメージが浮かんでくる。僕なんかが入会してもいいものなんだろうか?(7034)

アキストゼネコ 今日の議会報告会から


 第52回目の議会報告会を行った。40準備した椅子は、ほぼ埋まった。コロナの中、そして寒い中、ご来場下さった皆様には、心から御礼申し上げたい。
 今日は、いつもに増して、出たとこ勝負だった。いや、”出たとこ勝負”は、来て下さった方に失礼だ。準備時間が少なかったと訂正するべきか。
 何せ、午前中は大学病院の中にいた。糖尿の定期検診、眼科の注射後初めての検診と、病院の中を梯子しているうちに、正午を過ぎていた。
 昼食は、コンビニでおにぎりを一つ購入して、車の中で頬張った。その足で、市民会館で行われた「りんご産業イノベーションシンポジウム」に駆けつけた。そして休むまもなく報告会会場へ・・・。
 と、そんな感じで、報告会に臨んだ。澱みもつっかりも多かったと思う。でも、言いたいことは言えた様に、自分では思っている。言えたということと、伝わったというということは、勿論、胴着ではないことも、勿論承知はしている。
 終わったあと、何人かの仲間と、打ち上げにいった。そこでの会話にも、参考になることは多い。先月あたり某国会議員のほざいた戯言を肯定するわけではないが、酒席の会話には、耳を傾けるべものが混在することは、事実であることには間違いがない。まぁ、ためになるとかならないとかは別次元の意味で、単純に面白い。
 今日は、「アキストゼネコ」という言葉を初めて訊いた。ワクチンの製造メーカーではない。何やらおまじないの呪文らしい。
 ア 愛してる
 キ 嫌い
 ス 好き
 ト 友達
 ゼ 絶好 
 ネ 熱中
 カ 片思い
 なんて意味らしい。どうやって占うかはわからない。
 僕の一歳年下のTa君は知っていた。一歳年上のKoさんは知らなかった。僕も知らなかった。
 と、議会報告とも、市政とも関係のない話をして、大いに盛り上がることも、たまには必要なんだろうと思う。たまには、なら。(4263)

委員長のお仕事


 弘前市議会、令和3年第一回定例会は、2月19日に開会したが、次回本会議は3月3日。それまでは、議案熟考のためにの休会となっている。
 その期間中、何をやってるかと言えば、勿論、人それぞれである。自分の一般質問について、理事者側と情報交換をしている議員もいれば、壇上で読み上げる原稿作成に勤しんでいる議員もいる。提出された条例案等について綿密に調べている議員もいるだろう。いずれにしても、”休会”だからと言って、決して休んでいるわけではない。
 今議会に提出された議案の中で、経済文教常任委員会に付託されるであろうものは、全部で4件。僕は今日、それらの担当課の方に来て頂いて、議案の詳細をご説明いただいた。
 他の委員会はどうかは知らないが、僕にとっては、審査する議案がある場合に必ず行っている、一種のルーティーンワークだ。必ず副委員長にも同席をしてもらっている。
 目的は、委員会での審査を深めるため且つ円滑に進めるためである。
 委員長の仕事は、委員会においての振興係でもある。大体パターンは決まっていて、初期が進行原稿を用意してくれているのだが、いつ何事かで、紛糾したり、想定外のことが起こらないとも限らない。そういった場合に備え、先ずは議案の内容や、それに関連した事柄について、事前にしっかりと把握をしておく必要がある。というのが先ず一点。
 その上で、審査を深めるために、どういう説明をして欲しいか、どういう資料を準備して欲しいかといったことも、各課と打ち合わせをする。どんな質問が出そうかなんんてことも、こちらから示唆することもある。
 副委員長に同席をお願いしているのは、いいか悪いかは別として、こういう委員会の進め方もあるよということを体験してもらいからだ。まだ若い副委員長は、おそらく早い時期に委員長となるだろう。その時に、反面教師でもいいから、僕のやりかたを参考にしていただければと思う。
 今回の議案は、「弘前市星と森のロマントピア条例」の改正案、「弘前市伝統建造物群保存地区保存条例」の改正案、「弘前市附属機関設置条例」の改正案、不動産の無償譲渡について議会の議決を求める件である。
 と書けば、何やら厳めしい感じがしないでもないが、内容は、特に紛糾しそうなものではないようだ。とは言え、ぶっつけ本番では心許ない。一通り、内容を聞いたので、これで安心して委員会にのっぞむことができる。
 あっ、その前に一般質問だ。原稿は書かないものの、その分、頭の中をしっかりと整理しなければならない。そろそろ休肝日を設けて、議論を組み立てなくっちゃ。
 でも今日は、もう酩酊。おやすみなさい。(1743)
 
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