5月の臨時議会で可決承認した、「事業所・店舗等感染拡大防止対策事業費補助金」が、ようやく形となってスタートした。「事業所・店舗等感染拡大防止対策奨励金」 として、商工会議所から要項が発表された。これは、飛沫防止のためのアクリル板や消毒液自動噴霧器、換気設備等を購入する際に、最大20万円までを補助しようというものだ。補助対象は、今年の1月1日まで遡ることができる。積極的に営業を続けたという意欲のある事業所やお店にとっては、少なからず使い勝手のある制度だと思う。
昨日、行きつけの居酒屋から「商工会議所から制度の案内は来たけど、申請書類はホームページからダウンロードしろとなっている。そういうことはできないので、プリントアウトしたものを持ってきてくれないか」と連絡がきた。しかも1軒だけではない。
そうなのである。世の中には、まだまだ、ネットだホームページだダウンロードだと言われても、対応出来ない小規模事業者もある。高齢者が経営している店もある。かくいう僕も、パソコンのディスプレーで見るより、紙に印字されている書類の方が、数段扱いやすい。
でも、そういう人たちを、情報”弱者”と決めつけるのは間違いだ。アナログ情報しか持っていなくても、そこいらのネット小僧たちよりも、ずーっと地に足のついた知見を有している人は多い。
まぁ、それはともかく、僕は「紙ベースの資料が欲しい」という人の期待にも応えなくてはならない。そこで、今日、商工会議所の事務局へ行って、印刷されている要項と申請書一式を、数部頂戴してきた。早速、日がとっぷり暮れてから、その書類の配布に、夜の街に繰り出した。
しかし、不思議なものである。僕は頼まれて書類を持って行っている。でも、どっこらしょとカウンターに腰を下ろし、ビールの一杯でも注文すると、お勘定が発生する。一杯で済めばいいが、それに水割り数杯も加わる。挙げ句の果てにボトルを一本なんてはめになっては大変だ。そんなことを何件か続けていると、財布の状態も身体の状態も悪くなっていってしまう。
でもまぁ、そんなことは考えないようにしよう。これも、小規模事業者という市民のためなのだ。そして地域経済活性化のためなのだ。議員の責務なのだ・・・
などと大義名分をこじつけながら、明日の夜もまた数軒、飲食店を回ることになる。コロナ感染予防対策の書類を持って回って、コロナではなく肝臓病になってしまったら、洒落にもならない。いや、その前に心配すべきは、血糖値の上昇だ。(5080)