今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2021年08月

”髭ダン”って何?


 昨日のブログでもお知らせした通り、弘前市でも、9月1日から、公共施設の利用を休止することが、地元紙の朝刊で報道された。隅っこの方に小さくである。
 これが、せめて黑石市や平川市のように、土曜日に対策会議を開催して方針を発表していたのであれば、もう少し大きく取り扱われたであろう。「弘前市も対応が素早いな」と、市民の評価も変わっていたかもしれない。かえすがえす残念である。
 さて、一口に公共施設を休止するといっても、そうは簡単にはいかない。例えば市民会館。弘前では最大の収容人数を持つホールがある。僕は、そのことで気になることがあったので、担当課に足を運び現状を尋ねた。
 実際に、弘前市民会館大ホールでは、9月中に、10を超える予約が入っていたのだそうだ。が、県民文化祭オープニングセレモニーや、弘前実業高校の芸術鑑賞行事等、多くの物の中止が決まっているという。
 そういう公的な催事と違い、歌手や芸人を呼んで、入場券を販売するようなイベントはどうなんだろう。いきなり中止・延期といっても、前売り券の払い戻しや、タレントへのキャンセル料などが発生すれば、対抗できな主催者だっているだろう。
 そのことを質問したら、無下には断らないとのことだ。渡された資料の中にも、「既に予約済のもので、利用者側において中止・延期の見直しが困難な場合には、市(施設管理者)及び利用者において万全の感染防止対策を講じたうえで実施するものとする」とある。まずは一安心した。
 市民会館では、9月16日に、福田こうへいのコンサートが予定されている。そのことも話題に出たのだが、僕はあまり演歌には興味がある方ではないので、その内容はしっかりと覚えていない。ファンの方には申し訳ない。
 ただ、心配なのは、青森市である。リンクステーションでの、9月12日の郷ひろみコンサートはどうなるんだろう? まさに、僕と同年代のアイドルである。もっと早くわかっていれば、僕だって行きたかったくらいだ。
 その翌週の19日には、青森県営スケート場で、「髭ダン」(Official髭ダンディズム)なるグループのコンサートもあるらしい。これも凄い人気とのことだ。決行するのか中止になるのか、気をもんでいるファンも多いだろう。
 演歌でも、元アイドルでも、現アイドルでも、やるorやらないについて、一刻も早く公表することが、余計な混乱を招かないことに繋がると思う。
 しかし、ここで僕は告白をしなければならない。正直言って、その「髭ダン」なるものをよく知らないのだ。僕の頭には、「髭ダン」と言えば、ルネッサンスといってワイングラスを掲げる、男爵と執事のコンビしか思い浮かばない。あーあ、時代遅れ・・・。(8168)
 
 
 

時制の問題


 青森県が、新規感染者の急増するコロナ対策として、9月1日からの、県公共施設の休止を発表したのは、27日(金)である。翌28日(土)の地元紙の一面で大きく採り上げられていた。市町村にも同様の対応を求めるとも書かれていた。
 それを受けて、隣接する黑石市や平川市では、早速土曜日に対策会議を開いて、対応を決めた。それは次の日の日曜日の新聞で、大きくはないが報じられていた。
 ところが、弘前市では、県の発表から3日後、黑石・平川からも2日遅れて、今日の夕方に、対策会議を行なった。その結果、県に倣って、9月1日からの公共施設の休止が決まったようだ。
 が、それが多くの市民の目に触れるのは、明日の朝刊だ。新聞で読んだ人にとっては、「今日知って、明日から」「今日の明日」という話になる。これは如何にも性急だ。
 僕も、一部、市の施設のお手伝いをしているせいか、朝一番で、担当課から、休止の方針について連絡があった。早速、その施設に走って、イベントや来館予定者があれば、すぐにお断りの連絡を入れるよう指示を出してきた。これが、小さな施設だからまだいい。もっともっと利用予定者の多い施設であれば、その連絡だけで、相当大変だったことであろう。
 施設管理者だけの問題ではない。利用する市民の側だって、混乱をきたす人が大勢いるかもしれない。特に、毎日のように図書館や美術館のライブラリーを利用している人の中には、いきなり明日から休みますと言われたら、行き場を失って難民化する人だって、少なからずいそうだ。
 「何故、弘前市は遅いんだ?」「土日しっかり休んでいたんだろう」「市民ファーストといいながら職員ファーストではないか」・・・、ネットではそういった意見が飛び交っている。実際、僕の耳にも同様の聞こえてくる。黑石市や平川市とは、2日の違いなのだが、この48時間は、想像以上に大きいのではないかと思う。
 市も、それを気にしているのかもしれない。今日の弘前市ホームページに載った”お知らせ”を読んでみよう。「・・・不特定あるいは多数の市民等が利用する市有施設を、原則として休止しております」と書いてある。
 おかしいであろう。今日の夕方決まったことを告知するなら、”休止しております”ではなく”休止することにしました”でなければならない。”しております”という表現には、対応の遅さをごまかし、さもさも、以前から対策を講じてたという誤解を、故意に与えようとしているような技巧も感じる。
 まぁしかし、文末表現、特に”時制”でミスリードするというのは、よく使う手だ。僕のブログの中にも時折あるかもしれない。このブログの読者の皆さんは、あまりそういうことを気にせず、読み流して欲しい。(6636)
 
 
  

彼方からの手紙


 Facebook(FB)というものは、便利なものである。いや、便利すぎるというか・・・。
 FB上で”友達”になっている人の誕生日となると、「今日は誰誰さんの誕生日です」と通知が来る。よっぽど心を寄せている女性でもなければ、誕生日を覚えているなんて滅多にないので、このサービスは便利だ。
 中には、まめに、ほぼ全員に「おめでとうございます」とメッセージを送っている人もいるらしい。特に、選挙に出ようなんて人は、そういうことに気を配らないといけないんだろうが、僕は全く駄目である。生来の怠けものなのである。
 今朝も、スマホを開けたら、「今日はKaさんの誕生日です」という文字が飛び込んできた。いや、しかし、Ka君は、もう数年も前に亡くなっている。これは不思議だ。
 もしも、仮に、FBでお祝いのメッセージを送ったらどうなるのだろう? Ka君に届くのだろうか? Ka君から「ありがとう」なんて返ってきたら、背筋も凍るようなはなしではないか。
 実は、もっと怖い話があった。今度はLINEでの出来事である。
 LINEのトーク画面には、時々、「新しい友達とトークしよう」と、それまでLINEでつながっていなかった人のアイコンが送られてくることがある。しばらく連絡が途絶えていた人なんかからくると、懐かしくてうれしくて、つい「よろしく」だなんてスタンプを返してしまう。
 ところが、つい先日、今年の1月に亡くなった義父(女房の父親)の名前が、そこに登場したのだ。ちょうどお盆の頃だ。これは恐ろしかった。義父のスマホは、とっくに解約しているはずなのにだ。まるで怪談である。怖くて怖くて、まだ開いてみてもいない。
 Ka君にしろ義父にしろ、なんでこんなことが起こるのだろうか? コメントやメッセージを返せば、僕の個人情報が筒抜けになるような新手の詐欺なのであろうか?
 そんなこともあるので、僕は、SNSを妄信はしていない。やはり、友達でも仲間でも、直接顔を合わせるのが一番だ。直に話をすれば、時には議論が嵩じて諍いがおこることもあるが、それもまた人間なればこそである。そこにはバーチャル空間にはない、人と人との信頼関係が、常に横たわっているものと思う。
 などと一端の口をきいているが、実のところ、僕は、FBでもLINEでも、その仕組みを全く知らないまま使っている。いや、使うというのはおこがましい。齧っている。(しまった。”齧る”は、最近では禁句だ)
 どっちにしろ、生兵法は怪我のもとを地でいっているようなものだ。だから、FBやlineを使って騙そうと思ったら、僕は簡単に引っかかる。特に若い女性からの色仕掛けであれば、飛んで火にいる鴨になれる自信はある。(7185)

 追伸
 今日のタイトル「彼方からの手紙」は、もうお分かりとは思うが、「カナダからの手紙」をもじったものである。カラオケで、これを上手にハモれるカップルを、いつも羨望の眼差しで見ている。

子どもの前で 選挙と金の話?


 母子会弘前市母子寡婦福祉会主催の、サタデークラブ「親子で学ぶ社会のしくみ」という催しに参加させていただいた。同じ会派を組むTa議員と、無所属のNa議員と一緒だ。僕とTa議員は、昨年に引き続き2度目となる。
 といって、僕らが偉そうに講義をするわけではない。タイトル通り、議会や市政の仕組みについて、会場にいる保護者や子どもたちからの質問に、僕らが答えるという形で会は進められた。
 が、そこで出てくる質問は、例えば会派合同報告会で出されるそれよりも、単刀直入というか、外連味が内というか、もろにストレートだった。その分、たじろいだし、答え甲斐もあった。例えば・・・

 Q、議員を志した理由は?
 これは、先日、弘前大学生のフィールドワークの時にも出された質問だ。僕は、その時と、同じ答えをした。誰に対しても、何に対しても、信念を持って”是々非々”で臨める議員が必要だと思ったからだ。
 Q、選挙には金がかかるのではないか?
 巷間、市議会選挙でも、200万円やら300万円かかると言われている。事実、僕が初めて立候補を決意して、何人かの先輩議員のところを訪ねた時も、そう言われた。
 が、はっきりそれには”NO"だと答えた。供託金制度や、公費負担制度についても説明をした。ルール通りやっていれば、そんなにかかるはずがない。お金が無くても選挙は出来る。要は、どんな選挙をするかだ。
 Q、議員に昇給はあるのか?
 これは無い。1期目のTa議員やNa議員も、4期目の僕も同じだ。条例で決まっている。もし、昇給制度があったら、僕が彼らに奢らなければならなくなる。
 議員報酬については、いくつかの議論がある。高いと言えば安いという人もいる。ただ、まっとうに活動する議員ほど、これでは足りないと感じているのも事実だ。
 話の中で、国会議員秘書の経験があるNa議員が、公設秘書の給与の方が、市議会議員の報酬よりも高かったと言っていた。そうだったのか。今度からはNa議員から奢ってもらわなくてはならない。

 最後に、中学生から、学校の施設・設備が老朽化していて危ない、という意見がだされた。これには、会が終わったあと、すぐにNa議員が教育委員会に電話をして対処を求めた。
 さて、今日の話を聞いた子どもたちのうち、何人が、議会や議員の仕事に興味を持ってくれただろう? 少なくとも、自分たちの代表を選ぶ”選挙”というものに関心を持って、18歳になったら必ず投票に行ってくれるようになったら、嬉しい限りである。
 もっとも、その頃には僕はもう、おそらくきっと、引退しているんだろうけれど・・・。(8088)
 

戦場に締めるタイ 今日の本会議から


 行政組織というのは、どうして、横並びが好きなのだろう? 「他市町村と歩調を合わせながら」「他市町村の事例を参考にしながら」という発言が、 ことさらに多い。
 弘前市が、市町村別のコロナ感染者数を発表しないのも、保健所管内市町村との連携やら協議というのが理由の一つらしい。これほど、それを望んでいる市民が多いのに。
 横並びと言えば、”クールビズ”もその一つだ。弘前でも、6月1日から9月30日までを、クールビズとしている。
 でも、実際には、本当にうだるような暑さというのは、7月下旬から8月のお盆前後の、せいぜい1ヶ月程度だ。自然現象のことなので、一律には言えないが、何も4ヶ月も設ける必要性は薄いようにも思う。
 今日から、弘前市議会令和3年定例議会が始まった。8月5日の臨時議会以来、久々に議場に全議員が集まった。
 実は、市議会も、役所の方針に従って、6月~9月はクールビズ奨励となっていて、もろに、定例議会が2回、この期間に含まれる。理事者側も議員も、上着は着用しているが、ネクタイを外して議場に入る人がほとんどだ。
 そんな中、僕は、頑なにスーツ・ネクタイ着用を続けている。これは、一種の信念のようなものだ。今日も、外を歩けば汗が滲み出てくるような蒸し暑さの中、そんな格好をして議会に出た。
 というのも、議場は僕らにとっての”戦場”のようなものだと考えているからだ。戦場という言葉が不穏当ならば、競技場と言い換えてもいい。特に、本会議は、僕らにとっての公式戦なのだ。
 誰も、私服で戦場に出る兵士はいない。私服で公式試合に臨む、野球選手もサッカー選手もいない。自己を律する心構え、相手に対するリスペクト等を表わすためにも、然るべき服装というものがあろうかと考えている次第だ。
 まぁ、古い。硬い。頑迷だ。融通がきかない。へそ曲がりだ・・・言われなくてもわかっている。だから、誰にも強要するつもりもない。もっとも、もう一人だけ、必ずネクタイを締めてくる議員もいる。
 そんな服装なんかより、もっと大切な信念がある。必ず一般質問に立つということだ。本会議の壇上から市政を質すことができるのは、皆様から与えていただいた権利であり、皆様に対する責任だからに他ならない。
 登壇今日は、9月7日から始まる一般質問の登壇順が決まった。僕は、10日(金)の午前10時50分頃からの出番である。相変わらず、一切原稿無しで自分の思いをぶつける(これも信念)ので、何が起こるか、その日にならなければわからない。是非、傍聴にお越しいただければと思う。(8097)
 
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