今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2021年11月

歪んだ世界


 大学病院の眼科を受診した。この一年間、通い続けている。
 受付でいきなり、「ここ2週間の間、県外にでかけたりしませんでしたか?」と聞かれた。 きっと、毎回尋ねられていたんだろう。が、さして気にも留めていなかったので、いつものように「ありませ・・・」と言いかけたのだが、考えてみれば(考えなくとも)、ちょうど1週間前、東京から帰ってきたばかりだ。勿論、正直に(あたりまえか)そう答えた。
 そうしたら、受付嬢は、困ったような顔をして、「ちょっとお待ち下さい」と言って奥に消えていった。
 そっか、コロナかぁ。ひょっとしたら、今日は診てもらえないのかもしれないなぁ。  
 これが、糖尿の定期検診だったら、「そうですか。では出直します」と、喜んで踵を返すところだ。でも、こと”眼”に関しては、僕は一刻も早く、どうにかして欲しかった。
 というのも、視力がガタガタなのである。いや、視力というよりも、左右のバランスだ。
 ブログにも書いたように、5月に右目の白内障の手術をした。おかげで、右の視力は大幅に回復した。が、左目は元のまんまだ。今日の視力検査でも、右眼の0.9(勘も冴えていた)に対し左は0.3だ。以前計った時よりも、左右の差はさらに広がっていた。
 だから、焦点が合わない。世界が歪んで見える。ぼやけて見える。
 おまけに、先日のブログにも書いたが、昨年作った眼鏡を壊してしまった。今は応急措置として、古い眼鏡を引っ張り出してきて代用している。そのせいか、歩くのすら覚束ない。
 で、医師とも相談して、左目の手術の日が決まった。2月15日入院、16日手術、17日退院という日程だ。定例議会の開会に、ぎりぎり間に合いそうだ。
 最初は、2月上旬も空いていると言われた。身の安全を考えれば、出来るだけ早い方がいいので、それで決めようとした。
 ところが、一旦決まりかけた後で、「手術前の2週間は、旅行や宴会は避けて下さい」と言われた。それは困る。1月中旬には、既に視察の予定も入っている。東京から学生時代の友人が訪ねてくることにもなっている。新年会のお声もいくつかかかるだろう・・・などと酒飲みの煩悩が、つい表に出てしまった。
 全国的に、感染者数は激減しているが、特に病院では、まだまだコロナに対する警戒は強いのだということを実感した。
 だったら、いっそのこと、明後日の糖尿検診こそ、延期にならないかなぁ。「東京へ行ってきました。銀座で(と言っても一丁目の安い居酒屋だが)飲みました」って、思い切り強調してみようかしら。(5654)
 

カレンダー2022


 11月も、あと明日1日を残すのみ。師走にはちょっと早いが、なにかと慌ただしくなってきたような感じがする。
 この季節になると、カレンダーが集まってくる。出入りの洗濯屋さん、ヤクルトさん、ダスキンさん、その他、普段おつきあいしている業者さんが持ってきて下さる物を、全て有難く頂戴している。大きさも写真も形状も、それぞれに違うので、どれを見ても楽しい。
 だけど、部屋数が9つも10もあるわけではない。あったところで、全部の部屋にカレンダーは不要だ。いきおい、主として使うものは、毎年限られてくる。
 犬猫我が家では、居間には長年、近所の米屋さんからいただく「犬猫カレンダー」をかけている。毎月、種類の違う犬や猫の可愛い姿が、目を楽しませてくれる。大きさもちょうどいい。来年の物は、厚かましくも、こちらから貰いに行ってきた。
 さて、カレンダーと言えば、先週の上京の折のことである。逗子市のSさんに、友人のN君が作成した「岩木山カレンダー2022」をお土産代わりに持っていった、今年の分も使っていただいていると伺ったからだ。
 そうしたら、弘前の桜のカレンダーも、お気に召して使っているとのことだった。来年のもあればというお話だったので、帰ったら送りますと約束をしてきた。
 ところが、火曜日の夜遅く弘前に帰り着いて、翌日は議案説明会、木曜日は議会報告会、そして金曜日は定例議会開会と、なにかにとバタバタしていた。ようやく今日、観光館に赴き、発送の手配を済ませることができた。
 さくらカレンダー観光館には、見本が一部、展示されている。パラパラと捲ってみる。綺麗だ。改めて、弘前の桜の素晴らしさを再確認することができる。
 臆面も衒いもなく言うが、弘前の桜は日本一だと思う。全国の桜の名所と呼ばれる街に出かけていって桜の話題になると、そこ土地の人は、お世辞交じりにでも「弘前さんには叶いませんよ」という。そんな時僕は、決して謙遜はしない。「はい、そうですね」と答えているくらいだ。
 その日本一の桜を、カレンダーという形で、遠方の知人や友人に届けることができる。遙か離れた街の家の壁に、一年中、弘前の桜が咲き誇っている。これは、素晴らしいヒット商品だと思う。
 今議会の一般質問で僕は、「関係人口」について採り上げる。小難しい話をするつもりではない。遠く離れた場所で、」このカレンダーを飾っていてくれる家の方は、皆、弘前の”関係人口”ではないかと考える次第だ。(4930)


 

乗りかかった船


 10数年間抱え込んでいる相談事がある。隣地との境界での諍いだ。
 そもそもは、当時の某国会議員の秘書から持ち込まれた。僕も、議員になって間もない頃だったので、市民のためになれればと思い引き受けた。今思えば、先方は、体よく手を離したいと思っていたのかもしれない。
 最初は、隣地との境界付近に、本来市が管理すべき水路が通っていたのを、臨家が勝手に埋め立てて、そこに擁壁を造ったといった内容だった。そこから流れ落ちる排水で、被害を被っているとも聞いた。
 それならば、市も当事者の一人である。そこで、所管する部課長とも会い、担当者にも何度も現地に足を運んでもらい、解決方法を探った。市の管理不十分が原因で、こういうトラブルが起こったのではないかと、内容証明付きの手紙を出させ、監査請求も行わせた。
 ところが最近は、様子が少し変わった。水路は、境界付近ではなく、臨家の住宅の下付近にあったのではないか。また、土地そのものが官地であって、臨家がその土地を占有していることが自体が違法ではないかといった主張が強くなってきたように思う。
 そうなってくれば、市役所や市議会議員云々の話ではなくなる。司法の場で真偽を争わなければならない。隣地との境界問題と、不法占有の話は分けて考えなければ、一向に解決はできないと、今日も、相談者のご自宅をお伺いして、話をさせていただいた。
 以前聞いた話では、相談者は、僕に話が来る前に、某県議会議員にも相談をしていたらしい。その県議は、「金の問題だ」と捨て台詞を残して手を引いたという。
 ことの始めの国会議員といい、その県議会議員といい、引き際が上手い。いや、この”上手い”というのは、決して褒め言葉だけではない。
 僕には真似ができない。少なくとも、乗りかかった船から一方的に降りることができない性分なのである。出来うる限り、市と相談者の間に入って、解決を図りたいと思う。もし、司法の場に持ち込まれたとしても、相談者の立場になって、支援をしたいと考えている。
 まぁ、現実には、乗っている船が沈没しそうになったら、周りの人を押しのけても、真っ先に救命ボートに乗り込みたいという性格でもある。多分。(4205)

手は禍の元?


 今日は、11月の第4土曜日。桜華衛星ロータリークラブの例会の日だ。
 この倶楽部は、今年の7月に認証されたばかりだ。その直後に、コロナの第5波とやらに遭遇して、正式にスタートしたのが10月末。今日が、第3回目の例会だった。
 ロータリークラブへは、かつて書店経営時代に、一時期入会していた。先日は、スポンサークラブの例会にも出席させていただいた。どちらも、ホテルの一室を借りて、昼食を挟んで例会を行っている。  
 一方、桜華クラブの例会場は、弘前読書人倶楽部だ。当然(?)、食事は出ない。コーヒーもつかない。そればかりでない。全般に簡素をもっとうに進めている。  
 ロータリー例えば、ロータリーの例会では、最初にロータリーソングを斉唱し、「4つのテスト」を唱和する。普通のクラブであれば、歌の歌詞や4つのテストの文言を、看板屋さんに頼んだようなきちんとしたボードにして掲示している
 が、僕らのクラブは、会員の書道家が書いたものを、コルク板に貼って使っている。何から何まで手作りなのだ。
 卓話も、記念すべき1回目は、スポンサークラブの会長にお願いしたが、2回目以降は、外部から講師を招くのではなく、会員にお願いしている。決して手を抜いているのではない。出来たばかりで、まだ顔も経歴もお互いに知らない人が多い。だから、自己紹介を兼ねて、自身の仕事や、それに関するエピソードを話してもらおうという趣旨だ。
 今日の卓話は、S会員。Sさんは、ながらく公立病院の検査技師を務めておられた。その観点から、コロナと感染症というテーマでお話をいただいた。こういった話だと、手馴れたものだ。
 あれほど猛威をふるったコロナ第5波が、何故これほど急激に引いたのかは、はっきいりとした原因はわからない。ただ、日本人の衛生観念、潔癖性も、間違いなくその一因だろうとSさんは言う。徹底した手洗い、マスク、うがいが、被害を食い止めているのではとのことだった。
 手の洗い方では、固形石鹸ではなく、プッシュ式のシャボン状の物がいいのだそうだ。また、外出先では特に、手洗いした後に、水道の栓も洗ってから閉めろとも言っていた。確かに、一理ある。とにかく手で触ることがもっとも危険なのだと強調していた。
 でも、それを言い始めたら、トイレのドアノブも、自動販売機のボタンも、銀行のATMのタッチパネルも、外出すれば、至る所に”接触”の危険が待ち構えている。そのうち、全員が、スプレー式の消毒液を腰に下げてあるく時代がくるという話も、冗談には聞こえなかった。
 何より、そんな話をしていた本人が、マスクをつけていなかったことがおかしかった。「上手の手から水」とでも言うのだろうか。
 それに目くじらを立てないことも、手作り例会ならではのいいところだ。と言ったら、手前味噌だろうか?(5692)

 追伸
 クイズ 今日のブログに「手」という字は、いくつ出てきたでしょうか?
 、

 

一般質問通告完了 今日の本会議から


 このブログは、「ライブドアブログ」の中で、「議員」というジャンルに分類されている。糖尿のこととか、本のこととか、酔っ払った話とか、あまり関係のなさそうな内容の日も多いが、”議員”のブログである以上、せめて公務があった日くらいは、”議会”のことを書こう。
 弘前市議会令和3年第4回定例会が開会した。会期は12月21日までとなっている。
 初日の今日は、議員・特別職・職員の期末手当を0.05ヶ月分引き下げる条例案と、米価下落で収入源となる農家に対する支援策等を盛り込んだ補正予算案が審議され、いずれも可決承認された。
 期末手当の削減は、県の人事委員会の勧告に従ったものだ。”勧告”だから”強制”ではないのだが、ほとんどの市町村は、なかば慣例として、それに準拠しているようだ。
 むつ市では、議員と特別職は引き下げるが、一般職員は据え置くという記事を、新聞で読んだ。県の勧告に従わないという、若い市長の決断には敬意を表するが、民間事業者、特に小規模零細企業では、コロナの影響で売上が減り、引き下げどころか、全額カットというところも少なくはないようなので、市民感情からすれば如何なものだろうかとも思う。
 登壇会議終了後、12月7日から始まる一般質問の登壇順を決めるくじ引きが行われた。僕は14番目。12月9日の午後1時50頃頃の予定だ。
 今回は、①中心市街地活性化について ②関係人口について ③学校司書についての3点を通告した。①と③は、何度も採り上げてきた、ライフワークのようなテーマだ。②は、先日のブログで紹介したように、大学生からインタビューを受けたことに触発された。
 僕の場合、何度か書いてきているように、原稿は書かない。自分で書いた原稿に縛られたくないという思いもあるからだ。
 その代わり、頭の中で、何度も何度も構成を練り直す。資料を読んだり人に会って話を聞いて、自分の考えを整理していく。その作業が明日から始まる。
 ん? 手帳をみたら、明日から火曜日までは、毎日夜の会合が入っていた。一体、いつ、頭の整理をするつもりなんだろう?(6618)
 
  
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