待ちが死んでいる。
ほとんどの飲食店が休業している。中に、明かりが点いている店をみかけても、予約のみだとか、テイクアウトのみの貼紙がしてある。一杯ひっかけて応援してあげることができない。
色々な会議や会合も開かれなくなっている。弘前読書人倶楽部での集りも、もう3週間も行われていない。
今日は、「建国祭中止」の葉書が届いた。飲食を伴わない厳粛な式典なのに、やはり慎重にならざるを得ないのだろう。
そんな中、友人とのやりとりも、もっぱら電話やメール・LINEである。今朝から市長選の件での電話が相次いだ。
「某立候補予定者のチラシが、玄関の郵便受けに入れられていた。これって選挙違反じゃないのか?」と電話をくれたのはS君。
「政策や主義信条を書いたもので、”選挙で応援してくれ”とか”一票居入れてくれ”という文字がなければ大丈夫だと思うよ」と僕。
「それにしては、具体的な政策は1つも書いてなかった」
「いや、今の段階では具体的に書きようがないんだろう。それに、かつての民主党が政権を奪った時みたいに、マニフェストなど称してあまり具体的に公約を掲げたら、実現出来なかった場合の批判が大きくなってしまうから、敢えて細かく書かないことだってあるよ」
僕はそのチラシを見ていない。だから、この程度を答えるのが精一杯だった。
次に電話をくれたのは。現市政の後手後手に回っているコロナ対策に明らかに不満そうだった。今は、平時ではない。非常事態なのだから、決断力と実行力、そして市民に対する発信力と丁寧な説明力を持った人に、市長になってもらいたいと、熱く語っていた。
僕はそれにこう付け加えた。
「非常事態はコロナや豪雪だけではないよ。人口減少・超高齢化こそが、本当に備えるべき非常事態なんだと思う。そのことに対するしっかりとしたビジョン・プランを示すことができる人こそ、リーダーになるべきだと思うよ」
市長選挙は4月に行われる。その時までには、さすがにこの雪は消えているだろう。
さてコロナは? 収束してくれていることを願うばかりだ。(6245)