今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2022年01月

4月になれば


 待ちが死んでいる。
 ほとんどの飲食店が休業している。中に、明かりが点いている店をみかけても、予約のみだとか、テイクアウトのみの貼紙がしてある。一杯ひっかけて応援してあげることができない。
 色々な会議や会合も開かれなくなっている。弘前読書人倶楽部での集りも、もう3週間も行われていない。
 今日は、「建国祭中止」の葉書が届いた。飲食を伴わない厳粛な式典なのに、やはり慎重にならざるを得ないのだろう。
 そんな中、友人とのやりとりも、もっぱら電話やメール・LINEである。今朝から市長選の件での電話が相次いだ。
 「某立候補予定者のチラシが、玄関の郵便受けに入れられていた。これって選挙違反じゃないのか?」と電話をくれたのはS君。
 「政策や主義信条を書いたもので、”選挙で応援してくれ”とか”一票居入れてくれ”という文字がなければ大丈夫だと思うよ」と僕。
 「それにしては、具体的な政策は1つも書いてなかった」
 「いや、今の段階では具体的に書きようがないんだろう。それに、かつての民主党が政権を奪った時みたいに、マニフェストなど称してあまり具体的に公約を掲げたら、実現出来なかった場合の批判が大きくなってしまうから、敢えて細かく書かないことだってあるよ」
 僕はそのチラシを見ていない。だから、この程度を答えるのが精一杯だった。
 次に電話をくれたのは。現市政の後手後手に回っているコロナ対策に明らかに不満そうだった。今は、平時ではない。非常事態なのだから、決断力と実行力、そして市民に対する発信力と丁寧な説明力を持った人に、市長になってもらいたいと、熱く語っていた。
 僕はそれにこう付け加えた。
 「非常事態はコロナや豪雪だけではないよ。人口減少・超高齢化こそが、本当に備えるべき非常事態なんだと思う。そのことに対するしっかりとしたビジョン・プランを示すことができる人こそ、リーダーになるべきだと思うよ」
 市長選挙は4月に行われる。その時までには、さすがにこの雪は消えているだろう。
 さてコロナは? 収束してくれていることを願うばかりだ。(6245)
 
 

明日があるさ


 先日のブログでもお伝えしたように、1月末日締め切りの原稿を2本抱えている。同人誌「北奥氣圏」のものと、ペンクラブが発行する書籍に掲載するものだ。
 このブログは程度の長さならいいが、どちらもその3~5倍もの原稿枚数を依頼されている。しかも、ブログはつまり日記なので、比較的気ままに書くことができるが、同人誌や出版物に載せるとなると、他者の評価の目に曝される。安直なことは書けない。
 いつものことながら、締め切り前日になって、ようやく尻に火が点いた。と気づいた時には、既に背中から首筋まで、火の手は回っていた。
 そこで、今日は、万難を排して原稿執筆に取り組むことにした。全ての先約を断り、流行作家よろしく部屋に缶詰めになろうと決意した。
 が、独り暮らしだと、それなりにやらなければならないことがある。朝食の支度をして、食べ終わった食器を洗って、簡単に掃除をして・・・などとしているうちに時はみるみる過ぎていき、原稿用紙(パソコン)に向い始めたのは、10時半を回っていた。
 それですぐに取りかかればいいのだろうが、何せ執筆のための資料探しから始まる。インターネットで色々と検索しているうちに、何か興味深いワードがひっかかり、それを追いかけていけば、原稿の趣旨からは段々とかけ離れたものへ進んでいく。
 そんなこんなで、あっと言うまに昼食時間だ。午前中は1文字も書けなかった。実際に文章を打ち始めたのは13時近くになってからだった。
 一旦書き始めれば、キーボードを打つ指使いは別にして、作文自体は早い方だ。集中力さえ途切れなければ、2つの内1つは今日中に完成できるだろう。
 ところが、現実はそう簡単にはいかない。こういう時に限って予期せぬ来客が来る。腹も減ってくる。喉も渇く。
 結局今日は、同人誌の三分の二までしか終われなかった。でもゴールは見えた。それに、月末締め切りということは、まだ一日猶予がある。♬明日がある 明日がある 明日があーるーさー♬ なんて歌を想い出して、缶酎ハイを空けた。
 その一方で、明後日、どうやって言い訳しようか考えている、いつもながらの狡くて弱い自分もいる。(3479)
 

祝儀袋の謎


 実は、1月28日は義父の一周忌だった。亡き妻の弟からご案内をいただいていた。
 ところが、昨日のブログにも書いたように、急遽臨時議会が開催された。おまけに午後は、大学病院の眼科に4時間も缶詰めになり、大変失礼をしてしまった。それで今日、ご自宅に伺うことにした。
 今日はもう一つ、前弘前商工会議所会頭のSさんの一周忌法要も執り行われた。青年会議所時代からの先輩だ。ご丁寧にご案内をいただいたので、そちらにも参列した。
 で、今朝、香典を準備しようと思って、引き出しを開けた。通夜用の「御霊前」の袋はたくさんあったが、一周忌に使えるような袋は見あたらない。白黒の水引が印刷されているだけで、何も書かれていない袋はあったが、まさか僕が字を書くわけにはいかない。だって、僕の字くらい、相手に対し無礼なものはないからだ。何せ、書道(?)7級だ。
 その一方で、紅白の水引の袋は、たくさんあった。見ると、経営していた書店で”粗品”としてお客様に進呈していたものも、かなりの数が余っている
 何故、祝儀袋ばかりがたくさんあるのか? この謎を解くのは簡単だ。使わなくなったからである。
 若い頃は、友人や従業員の結婚式に呼ばれれば、祝儀を包んでいった。会社の付き合いでも、それなりに使う機会はあった。
 歳とともに、まず結婚式に呼ばれることが少なくなった。60歳を過ぎてからこっそり再婚する友人もいるらしいが、仰々しく披露宴をする人は稀である。たまにお招きをいただいても、今はほとんどが会費制だ。
 反対に、議員になってから、お陰様で来賓として呼んでいただくことが増えた。例えば何かの団体の慶事や忘年会等である。普通、来賓は祝儀を持っていくものだ。会社経営時代はそうしていた。
 ところが、議員にはそれが出来ない。”寄附”と同じように”祝儀”も公職選挙法で禁止されている。だから僕は持って行っていない。議員の中には感心に持参している人もいるらしいが、本来それは違反行為なのだ。などと四角四面のことを言っていては、選挙にはマイナスかもしれないとはわかっている。
 まぁ、そういう会合だって、最近は会費制が増えている。そんな訳で、祝儀袋だけが減っていかない。引き出しから溢れそうにある。
 しかし、世の中の流れをみれば、この先、冠婚葬祭は益々簡略化されていくことが予想される。形式より実利に重きがおかれる風潮が感じられる。それはそれで、淋しい気もするが、悪いことばかりではないよいうにも思う。
 どっとにしろ、皆が健康で長生きをして、不祝儀袋を使わないに越したことはない。(7603)
 

FIRSTとFAST 今日の臨時議会から


 弘前市議会令和4年第一回臨時議会が開かれた。議案は、除排雪費・福祉灯油助金金・まん延防止措置により時短や休業を要請した飲食店に対する協力金についての補正予算案ddあ。
 除排雪経費は、当初予算で10億円を計上していた。それが昨年来の豪雪で、1月上旬に4億円の追加を専決処分した。そして今議会では、さらに3億円を追加補正するという。質疑の中では、あと1億円くらいは必要になるだろうという見込みも示された。
 不思議だったのは、K産党議員の質問である。今冬は、例年に比べ除排雪への対応が早いと市民から評価されているという話だ。俄には信じがたい。僕らの耳に聞こえてくるのは、「遅い」という不満の方が多い。
 実際に、一昨日、市内のお世話になっている人のお宅を回ったが、街中の車通りの多い住宅街でも、道路の両脇に高々と雪が積み上げられたままのところが、複数箇所あった。ひょっとして、K産党議員に配慮した政策的優先順位・・・? ってまさかそんなことはないだろう。
 飲食店に対する協力金については、あまりの危機感の無さに見かねて、僕も質問提案をした。とにかく悠長に構えすぎている。
 2月20日までがまん延防止措置の適用期間で、飲食店からの協力金申請は翌21日から受け付けるという。その後、提出された書類を審査して、申請が認められたとしても、そこから振込までは2週間程度かかるという最初の答弁だった。
 それでは遅い。2000店強ある飲食店の大半は、小規模な個人事業である。日銭商売だ。50日間も休業や時間短縮を余儀なくされ、その間は収入が途絶える。なのに、頼みの綱の協力金が入ってくるが月をまたいでしまっては、月末の支払いに窮する店だって出てくるだろう。そういう零細事業者の経営事情を、市はわかっていない。
 僕は、せっかく今日補正予算が承認されたのであれば、早めに要綱を作成して、出来次第申請を受け付け、21日には一斉には振り込めるようにできないか質問をした。県と協議してみるという答弁だった。
 さらに、付け加えた。仮に建前論で、あくまで21日意向でなければ申請を受け付けないとなったら、それまでの間に、提出書類の事前審査を行い不備のないように指導をし、事業者は21日は、ただ届けるだけにする。そして届けられた分から、すぐに振り込みの手続きにはいる。そうすれば、少なくとも役所で書類の精査をする期間は短縮できるはずだ。
 結局、今日の答弁からは、まん防が適用になれば国から交付金が入る。だからやってるみたいで、字事業者の窮状への配慮は見えてこなかった。
 豪雪といいコロナといい、この非常事態に求められているのは、事業者も含めた”市民ファースト”であり、各種対策の”実行ファスト”だと思う。それを改めて強く求めたい。(9378)

あの鐘を鳴らすのは?


 新鍛冶まん延防止等重点措置が適用された初日、夜の飲食店街を歩いて来た。ご覧の通り、人通りは少なく、お店の前には「休業」の貼り紙が、そここで見られた。
 しかし、今回の弘前の感染増は、そもそもが成人式に端を発したことではなかったのか。陽性反応者は10代20代が多く、最近では小学校にも広がっているという。少なくとも、鍛治町の飲食店でクラスター発生のニュースは聞こえて来ていない。

 貼り紙  それななのに、飲食店にだけ営業の制限をかけることで、果たして効果は如何ほどのものなんだろう? 先行してまん延防止措置がとられていた沖縄や山口県だって、感染者の激減にはつながらず、期間が延長されたではないか。
 まん防措置のもう一つの問題点として、協力金に対する批判がある。「普通に営業するより、休業して協力金を貰えるのなら、そっちの方が遙かに儲かるんではないか」という市井の声も聞こえてくる。やっかみもあるだろうが、中には不正受給を指摘する人もいる。
 まぁ、お上からは感染源のように言われ、下からは「儲かり過ぎだ」と茶々をいれられる。真面目に経営をしている飲食業者は、気の毒のようにも思える。
 と、そんなことを考えながら、かくみ小路から新鍛治町あたりを1周して帰ってきた。たまにすれ違う車のライトが、やけに眩しかった。
 あっ、誤解の無いように言っておく。決して飲むのが目的だったのではない。実情調査もあるが、健康のためなのだ。
 実は、午前中の大学病院での血糖値検査で、結果があまり芳しくなかった。医師から「原因に思い当たるか?」と問われ、「運動不足でしょう」と答えた。実際にこの1週間の平均歩数は、目標を大きく下回る6500弱だ。
 今日も、夕方、一旦家に帰った時点では4000歩にも届いていなかった。そこで、J堂に本を買いに行くついでに、ちょっと遠回りしてみようと思い立った次第だ。お陰で、今、万歩計を見てみたら、9300歩を超えていた。実数は、明日のブログの末尾に記す。
 話を、夜の散策に戻す。歩きながらふと、こんな歌が頭に浮かんだ。♬町は今 砂漠の中 あの鐘をならすのはあなた♬ 和田アキ子の「あの鐘をならすのはあなた」である。紅白歌合戦でも何度も歌われたから、若い人でもあるいは聞いたことがあるかもしれない。(若い人は紅白歌合戦を視てないか?)
 さて、暗く沈んだ町に希望の鐘が鳴り渡るのはいつなんだろう? そして、その鐘を鳴らすのはどなた・・・って、随分無理のあるサゲになってしまった。反省。(5476)
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