いきなり暖かくなった。我が家の猫たちも、電気カーペットから離れ、日当たりのいい縁側で、思い思いに寛いでいた。
さて、今日も、選挙の挨拶廻り。「市議を16年間務めさせていただきましたが、今度、県議会議員選挙に挑戦することにしました」と、知人のお宅を訪ねる。古くからの商店街やその近隣の住宅街を、コートも着ずに歩いて廻った。
ある家に入った。と、先方から「今泉さん、猫をお好きなんですよね」と話しかけられた。えっ、どうして知っているんだろう?
「実は、ウチでも20年間猫を飼ってたんですけど、先日亡くなりまして・・・」
「それはお気の毒でしたね」
「具合が悪くなって獣医に連れて行ったら、あと一週間は、自宅で猫と一緒にいてあげてくださいと言われ・・・」
「それは優しい先生ですね」
「保護猫だったんです。20年も生きるって珍しいですねと獣医から言われました。今、写真を持って来ますね」
写真を見せてもらった。きりっとした顔立ちの可愛らしい猫だった。いい飼い主さんと獣医さんに恵まれて、幸せな人生、いや猫生を送ったのであろう。しばらく玄関先で猫談義をして、その家を後にした。
その何軒か後に訪れた家では、玄関に猫トイレが置いてあった。
「おっ、猫を飼ってるんですか?」と僕。
「ええ、2匹。保護猫なの」
と、そこでまた話が合った。ここでもしばらく猫について語り合った。この界隈には、まだまだ野良猫がたくさんいるとも教えられた。
思わず、「実は今、保護猫の会を起ち上げたんで、これから色々と活動を始めるんですよ」と伝えた。そしたらその会に是非参加したいという。
選挙なのか、保護猫の会の勧誘なのかわからないような挨拶廻りだったが、猫のお陰で、それなりに手応えがあったような気がしている。
一段落したあと、ふと思いついて、ペットショップに猫のおやつを買いに行った。今日は、猫に感謝をしなくっちゃ。(6174)