30年来の友人が、カダレ横丁の中で、飲食店を開業することになった。名づけて「ホッピー道場」。ホッピーを本格的に飲ませる店が弘前には少ないということで、その隙間を狙ったコンセプトのようだ。
正式には7月7日(金)のスタートなのだが、今日は1週間前のプレオープンイベントが行なわれた。彼に開業を薦めた、あるいはカダレ横丁を紹介した手前もあって、お祝いの一升瓶を携えて訪ねて行ってきた。
ホッピーを飲んだのは、もう45年振りだろうか。大学を卒業して、浦和にある書店で、修業をしていた当時以来だ。その書店は、全国の書店の二世三世を集めて、本屋の仕事のABCや簿記会計等を、2年かけてたたき込んでくれるという、言わば書店学校のようなところであった。「研修生」と僕らは呼ばれていた。全員、北浦和にある寮で、寝食を共にした。書店の大小の違いはあっても、同じような境遇で育った者同士、短い間ではあったが、深いおつきあいをさせていただいたように思う。
その寮の近くに、ホッピーを飲ませてくれる店があった。マスターと奥様だけで切り盛りしているような小さい店であった。一日の仕事のあと、門限までの間、研修生仲間とよく呑みに行っていた。
同じ青森県出身の研修生と行った解きだったと思う。僕らの津軽弁を聞きつけてか、マスターだったか奥様の方から話しかけてきた。実は自分たちも青森県生まれなのだと。へー、どちらですか? と尋ねたら、弘前だという。そこで意気投合した。「今泉だ」というと、本を買いにいったことがあるというので、益々嬉しくなった。
その日はしこたま呑んだ。ホッピーというのは、焼酎を、ビールのような炭酸水で割って呑むというしろものだ。口当たりはいい。喉越しもいい。だから、アルコールの度数は強いのにもかかわらず、ついつい飲み過ぎてしまう。翌日の仕事に差し障りが出たことは言うまでもない。でも、そういうことは、当時はしょっちゅうあった。
そんなことを懐かしく思い出しながら、カダレ横丁のカウンターでグラスを重ねた。あの時のように、酔い過ぎてしまいそうになったので、2本目のホッピーの瓶を開けたところで帰ってきた。
お通しで出ただし巻き卵は絶品だった。メインディッシュのちゃんこ鍋も美味かった。味は僕が保証する。7月7日、正式にオープンをしたら、このブログの読者の皆様も、是非一度呑みに行っていただきたい。安い! 美味い! ホッピーでハッピーに・・・って、ベタなコピーだなぁ。(6972)