弘前市議会議員有志による指定管理者制度勉強会に乱入した。いやいや、乱入とは人聞きが悪い。ご案内を頂いたのでオブザーバー参加した次第だ。ただ、オブザーバーと言っても微妙な立場だ。現職の議員から案内はいただいたが、僕自身、議員OBであると同時に、弘前ペンクラブで太宰治まなびの家の指定管理にも直接携わっている。動物か鳥かではないが、蝙蝠のような立ち位置で、両者の境目に座った。
会議の要点は、今の制度では、指定管理者のモチベーションを維持できないのではないかということだった。例えば、貸し館業務を主として行なっている指定管理者がいる。様々な営業努力をして、貸しホール(貸し室)の稼働率を上げたとしても、今の制度だとそれは、指定管理者の収入にはならない。全て市に納めなければならない。
更には、市から指定された事業を行なったとしても、仮に入場料をとっても、それはやはり市の帰属となる。つまり、アイディアを絞り出し、苦労して事業を行なっても、事業者にとっては、少なくても金銭的には何のプラスにもならない。これではモチベーションが上がるはずはない。
指定管理者制度とは、本来は、市の施設の管理を民間事業者に委ねることで、その事業者の持つノウハウや多彩なネットワークを活かして、より効率的な、かつ市民ニーズに応えた運営を目的とすることであったはずだ。それが、現行のやりかたでは、事業者は、その能力を充分に発揮することは難しい。
もう一つ。この制度は、5年に一度、公募をし、管理者を選定する。5年ごとに継続できるかどうか審判を受ける。これでは人材の育成もおぼつかない。
そして5年間の協定を結ぶ。そこで定められた指定管理料が5年間の事業者の収入となる。
ところが昨今のこの情勢だ。物価は上がる、最低賃金も2年連続で大幅に引き上げられる。それでも、協定締結時に定めた金額は据え置きにされる。これでは、いきおい、事業費や市民サービスにかかわる支出を削減せざるをえない。
そういったことが、複数の指定管理事業者から説明があった。僕もちょっぴりだけ口を挟んだ。
K産党あたりは、根本的に指定管理者制度には反対のようにも感じられる。が、僕は、基本的には賛成だ。民間の自由な発想で、市の公共施設の多くが、より使いやすく、より面白いものになるのなら、大いに導入すべきだとも思う。
でも、今のままなら、K産党の言うように、単なる、市が直営で行なうよりも人件費を削減できるという目的でしかないように思わないわけでもない。今日の勉強会を契機に、指定管理者制度について、抜本的に考え直す、そういった流れが生まれることを願う次第だ。
さてさて、太宰治まなびの家。最賃アップ以前に、清掃等の再委託料、イベントの告知のためのポスター・チラシ等の印刷料が確実に値上がりしている。この上、人件費ともなると、一体どうなることになるのやら・・・。(9230)




総会後の記念講演(ブックトーク)は、