今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2023年09月

同窓万歳


 恒例の、ソフトボール慶早戦が行なわれた。弘前及びその近郊在住の慶応・早稲田両校のOBによる対抗戦だ。結果は16対9で慶應の勝ち。でも、これまでの通算成績は、圧倒的に早稲田の方な部がある。
 実は、僕は今日の試合には参加していない。太宰治まなびの家の当番があったからだ。それで終了後の懇親会から出席した。さっきの結果も、その席で聞いた。
 何せ、もう68歳だ。出たところで戦力にはなるまい。実際に、数年前の試合では、外野の間を抜ける快心の一打を放ったのだが、一塁を回って二塁に向かったところで、足がもつれて転倒してしまった。もはや、一塁にまですらも走れないかもしれない。
 これでも、若い時は、そこそこ戦力になっていたつもりだ。勝利投手になった年もある。元来、ソフトボールは好きなのだ。(得意、とは言ってませんよ)
 そんな自慢話はさておき、試合には出て懇親会に出ないで帰ったことは、これまでも何度かある。でも、試合に出ないのに懇親会だけに出席する初めてだ。勝利の歓びや敗戦の悔しさを分かち合えることもできないし、あんまり格好のいいものではない。それには理由がある。選挙でお世話になったお礼をしたかったのだ。
 この春の選挙では、三田会の人にも随分と応援をしていただいた。本来であれば、6月の総会で、挨拶をしたかたっのだか、ちょうどその日、よんどころのない事情があって、欠席せざるをえなくなった。そこで、今日、のこのこと出かけていった次第だ。
 三田会の仲間は、選挙のことなど何もなかったように迎えてくれた。全く話題にもならず、それがかえって気持を楽にしてくれた。
 同じような記憶が蘇った。僕が会社を倒産させたのは、忘れもしない2000年の11月6日だ。その日以来、管財人の指示のもと、年末年始を挟んで、残務整理にあたっていた。
 そんな折りである。三田会から新年会の案内が届いた。とても人前に顔を出せる状況ではないので返事を躊躇していたら、みんな会いたがっているよと、強いお誘いもいただいた。そこで、恐る恐る出かけた。
 行ってみたら、そこはものすごく居心地のいい雰囲気であった。誰も同情するわけでもなく、慰めるわけでもなく、叱咤激励するわけでもなく、ごくごく当り前のように接してくれた心心休まる一時を過ごすことができた。
 爾来、それまで以上に三田会に係わるようになった。出来る限り出席しようと心掛けてきた。今は副会長までやらせていただいている。
 弘前三田会には、同じ学年、同じ学部の人は誰もいないはずだ。いたとしても、私立のマンモス大学だ。キャンパスで顔を合せたことがある人は一人もいない。それなのに強い親近感や連帯感で結ばれている。
 幼稚園、小学校、中学校、高校、大学・・・たくさんの先輩・同級生・後輩がいて、今の自分がある。同窓生というのは有難いものだ。(4287)
 





老いを感じる時


 10時から16時まで、太宰治まなびの家にいた。常駐解説員のKa君のピンチヒッターだ。彼は最近、本業の方が忙しくなっているようだ。
 8月に、同じく代打解説員を務めた時は、それはもう暑かった。35℃を超す猛暑日が続いていた頃だった。エアコンの無い大正時代の建物の中で、汗を拭きながら来館者の対応に追われた。
 それが今日は、開け放した雨戸や窓の外から、爽やかな風が吹き込んでくる。扇風機なんかも必要ではない。季節は一気に秋に変わったみたいだ。
 僕が、まなびの家の当番をするときに、必ず持ってくる”三種の神器”がある。①携帯用の椅子 ②クーラーボックス ③自分のパソコンの3つだ。
 ①の椅子については、8月9日のブログでも紹介した。膝の悪い僕は、正座はおろか胡座もかけない。横座りもできない。ある程度高さのある椅子は、絶対的な必需品なのだ。
 ②は、この仕事のために購入した。まなびの家には冷蔵庫も無い。それこそ、大正時代の家にあれば噴飯物だ。そこで、昼食用に買ってきたサンドイッチや飲み物を冷やして置くためにも、これもまた必要なのだ。
 ③は言うまでもなく、仕事用である。まなびの家にもパソコンはあるが、これはあくまで指定管理業務用である。来客の合間に自分の仕事をするために、わざわざ餅根できている。
 さて、8月から変わったのは、気候だけではない。来館する人の数も変わった。
 8月に務めたのは務めたのは、祭りやお盆休みのあたりだった。ひっきりなしにとまではいかないが、コンスタントにお客様はお見えになった。2組3組が同時にいらっしゃったこともあった。
 それが今日は、平日ということもあってか、十指で余るほどの均か来ない。そこで役に立ったのがマイパソコンだった。が、持ち込んだ仕事の量が少なかったため、それも午前中で終わった。
 さて、午後はどうしようか? いやいや、僕も解説員の端くれだ。お客様がいない時間を利用して、太宰について勉強しなければならない。幸いにして、ここには「太宰ライブラリー」がある。太宰に関する専門書・研究書が並んでいる。
 文豪などと殊勝なことを考えながら、僕が手にしたのは「文豪ストレイドッグス」だった。漫画である。”水は低きに流れる”を地でいったようなものだ。
 でも、一言弁解をさせてほしい。先月来、母子連れのお客様が何組かいらっしゃった。一様に「こどもが『文豪ストレイドックス』を読んで太宰ファンになった」と言う。子どもの興味を太宰に向かわせる何かが、きっとこの漫画にはあるのに違いない。そう考えると、読まざるを得なくなってしまったのだ。
 正直な感想を書こう。僕とはちょっとピンとこない。登場人物がみな同じに見える。結局、2巻まで読んだところでタイムアップになってしまった。
 子どもたちが喜んで読んでいる漫画を見ても、面白いとは思えない。体力的にはかなり前から自覚していたが、いつのまにか感性までもが、すっかり老いてしまったんだなぁと、ちょっぴり哀しくなった。(7507)


 

晴耕半雨読


 朝から、けっこう強い雨が降っていた。そんな天候の日は、根性の無い僕は、すぐにスケジュールを変更する。 
 今日は、青森県庁に行く予定だった。関連している政治団体の解散届けを提出するためだ。結成当時は、それこそ弥生スキー場跡地の現地視察に行ったりもしていたが、ここ数年は、会費も徴収していなく、従ってほとんど何も活動をしてこなかった。そこで、僕が議員でなくなったのを機会に、解散することにした。
 ところが今朝の雨である。わざわざそのためだけに、傘をさして弘前駅まで歩き、青森駅から県庁まで歩き、同じルートで帰ってくるというのも億劫だ。別に県庁の人と約束をしていたわけでもない。それで早い段階で勝手に延期を決め込んだ。
 となると、時間がぽっかりと空いた。よーし、晴耕雨読だ。憧れの生活だ。
 と言っても、僕の場合、晴れの日に何かを耕すといったことはない。晴れの日は行動する。どこかに行く。だから正確には”晴行雨読”と言った方がいいかもしれない。
 早速、猫の世話とゴミ出しを終えた後、布団に横になって、読みかけのミステリーのページをめくった。半分眠りかけをしながら、至福の時を過ごした。
 が、今の世の中、というよりも、僕の立場上、完全な晴耕雨読は難しい。太宰治まなびの家関連の月末の支払いで銀行に行かなければならないし、町会の会計担当役員から電話が入って、市役所にも行く用事ができた。 結局、昼を挟んで3時間ほど外出するはめになった。
 帰ってきてからまた読書。が、それも長くは続かない。夕方からは、友人のご母堂のお通夜がある。  
 昨日もある先輩から、「冠婚葬祭にまともにつきあっていたら、お金がいくらあっても足りないぞ」と忠告を受けた。が、今日の喪主は、小中高と同じ学校で、ある意味、僕の人格形成にも影響を与えてくれた友人でもあるのだ。特に、中学時代は同じクラスで、彼の読んだ本、彼の観た映画に刺激を受けて、負けじと読書に励んだり、映画館に足を運んだものだった。
 それにまた、今日の仏様ともご縁がある。故人は、亡くなった僕の女房の母親と、短歌の会で一緒だった。よくその名前が会話の中に出てきた記憶がある。
 そんな訳で、喪服に着替え、葬儀会場まで歩いた.。焼香を終えて外に出ると、もう夜の帳がおりかかっている。そうなると、読書タイムではなく飲酒タイムのはじまりだ。
 こうして、僕の憧れの”晴耕雨読”は、”晴行半雨読”に終わってしまった。今思うと、青森までの往復の電車の中の方が、読書は進んだのかもしれない。(4953)

値上げ・値上げ・値上げ


 値上げの嵐に治まる気配が ない。10月からは、ハム・ソーセージやカップ麺、清涼飲料水などの加え、命の水とも言える第3のビールも値上がりすると、ネットのニュースでは伝えられていた。
 先日、家庭の主婦が中心となって活動している市民団体の例会に出席した。話題はやはり物価のことでだった。ホタテが1㎏いくらしたとか、魚が軒並み高い、安いのはチリ産とかペルー産だとか、やはり主婦は物の値段に敏感である。
 ペットボトルの水の値段は変わらないと思ってよく見たら、ボトルの容量が減っていたと言った人もいた。それには僕も身に覚えがある。実は、僕が書店を経営していた頃、つまり今から20年以上前も、その手法は取られていた。大学ノートである。同じ値段でページ数が少なくなっていったのだ。予め弁解しておくが、それはメーカーのやったことであり、一介の小売店の仕業ではない。
 僕自身にも、ここ数日、ガソリン以外に値上げを感じる出来事がいくつかあった。
 土手町の裏通りにあるG食堂である。選挙以来、しばらく行っていなかった。カルチュアロードの日に久しぶりに入ったのだが、その時は、メニューも見ずに、美味いと何かで宣伝されたオムライスを頼んだので、何も気にならなかった。
 昨日、又、行った。今度はメニューをじっくりと眺めた。すると、確か選挙前までは500円だったチャーハンや味噌ラーメンが600円になっているではないか。550円だったものは650円に。どうやら、しばらくご無沙汰をしているうちに100円ずつ値上げをしたようだ。倹約生活を余儀なくされている僕は、軽い衝撃を受けた。
 今日は、某ホテルに、先日の敬老会の飲食代を支払いに行った。請求書を見ると、「会場費」という項目がある。これは前回までは無かった。これまでの数多い経験だと、ホテルのバンケットルームの場合、通常、飲食を伴わせれば、会場費は無料になっていたと記憶している。これも、形を変えた一種の値上げと言ってもいいだろう。
 チュール極めつけは今日、こいつである(右の写真)。猫のおやつだ。行きつけのスーパーで、ついこの間まで178円だったものが、いつの間にか198円になっていた。一瞬買うのをためらったが、かわいい猫のためだ。一つだけ買ってきた。
 でも、ペットフード関係まで値上がりしたとなると、益々人間の食費を削らなければならない。今まで以上に外食を減らし、出来るだけ自炊するように心がけよう。でも、第三のビールが値上がりすれば、その努力も水泡に帰すかもしれない。
 ことほど左様に、多くの市民が、値上げ・値上げに苦しんでいるのに、弘前市が打ち出した数少ない物価高騰対策の一つが、子どもたちへの公共交通チケット配布だというのは、くどいようだが、どうにも理解し難い。
 そんなことをするよりなら、全世帯に、第三のビールを配ればいいじゃないか!! 
 ・・・って、勿論冗談ですよ冗談。それじゃぁまるで、アップルパイの二の舞、いやそれ以下になってしまいますもんね。(7092)
 
 
 

二つの講演会


 弘前に「紫陽花の会 なとわ」という団体がある。エネルギー問題について勉強をしている会だ。
 僕は会員ではない。聞こえてくる話だと、原子力発電所の見学をしたりしているらしい。紹介してくれる人がいて、春の選挙の時には、当時の会長さんのところへ挨拶に行った。会ったのは後にも先にもその時だけだ。
 それが先々週だったか、突然電話をいただいた。勉強会を開くので是非出席して欲しいという。選挙の際のこともあったので、僕は、二つ返事で快諾した。それが今日。僕は会場の百石町展示館に足を運んだ。
 勉強会は、中岡章氏の講演会だった。調べてみると、氏は、電力中央研究所で研究開発本部原子力推進チームに在籍していた時期もあるようだ。基本的に原発推進の旗振り役の一人のようだ。今日の講演も、太陽光や風力発電のことにも触れてはいたが、話の比重は、原発におかれていたように僕には感じられた。ふと資料を見ると、この講演会は、日本原子力文化財団がバックについているらしい記載もあった。僕は場違いの所へ来てしまったような気もしたが、講演自体はわかりやすく面白かった。
 救いは、冒頭のH山会長の挨拶だった。「一人一人がエネルギー問題について真剣に考えなければなりません。この会は、考え方を一つにまとめようとするのではなく、考えるための勉強をすることを目的とした会なのです」といったような挨拶だったと捉えた。
 その趣旨には賛同できる。何につけても、狭い価値観に囚われるのではなく、様々な情報を得て、自分の中で結論を出していくことが必要だろうと思う。
 はっきり言って、僕はご承知の通り、脱原発映画際の実行委員会にも名を連ねているチャキチャキの反原発派だ。元々、貧乏人の横面を札束で張り倒すようにして、危ないものを過疎の集落に押しつけていくようなやりかたに、嫌悪感を憶えていた。そんなに安定した電力供給が可能で安全ならば、最も電力需要の大きい東京近郊に何十基と建てればいいだろうとも思っていた。  
 決定的になったのは、2012年に、福島第一原発事故でゴーストタウンとなった一帯を実際に視察に行った時だ。人間の命だけではない。街全体を殺してしまう。人々の平穏な暮らしも将来への希望も、一瞬にして奪われてしまったその現場を目の当たりにしてきた。こんな恐ろしい不条理なものは、無くさなければならないと思った。
 世の中には、原発反対というと「あいつは左翼だ」なんてことを言う人がいる。教養の低い人ほど、ステレオタイプとでも言おうか、人や人の考えを二つに分けて決めつけてしまいがちだ。  
 僕は決してそうは思わない。バリバリの保守の人間の中にだって、原発の恐ろしさを痛感している人もいるし、左派と言われている人でも、原発を容認している人がいてもおかしくない。要は、双方の実態について勉強し、その主張に耳を傾けた上で、自分でしっかりと結論を出すことが肝心なんだろうと思う。
 鎌田そういった観点では、先述のH山会長の発言は正しい。紫陽花の会の方々にも、今度は、反原発の考え方も勉強していただきたい。折しも、10月28日には、弘前市出身のジャーナリスト 鎌田慧さんの講演会が行なわれる。
 入場無料である。偏った知識だけで結論を導き出さないよう、是非、お越しいただければと思う。あっ、勿論、紫陽花の会の人だけでなく、このブログの読者の皆様全員のご来場をお待ちしております。(6662)
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