今日は、議員時代の会派仲間、Ta君、Toさんとのランチミーティング。昼食をともにしながら、姿勢の課題等について情報交換を行なった。若い彼らにしてみれば、独居老人への慰問のようなものかもしれないが、お付き合いをいただいてとても嬉しかった。
席上、僕は保護猫活動のことについて、理解と協力を求めた。充分に理解をしてもらったと思っている。
この問題の捉え方としては、野良猫が増え続けることで生じる、糞尿の放置や鳴き声による騒音問題等、市民生活環境といった視点だけでなく、高齢者が施設入所や長期入院等で飼えなくなった猫の引き取り先等、福祉分野での視点もある。また小さな命を大切にするという、教育的な視点だって内在していると僕は考えている。

彼は言う。こんな小さな子猫が、人恋しそうに近寄ってきた。朝夕めっきりと冷え込む中、外に出したままにしておくのは余りに可哀想だと思い、玄関の風除室にいれて一晩おいておいた。でも事情があって自宅で飼うわけにもいかず、県の愛護センターや警察、猫カフェ等に電話をしたが、どうもしっくりとこない。そこで、僕にも声をかけてくれたのだそうだ。
話しているうちに、彼の目から涙がこぼれ落ちた。飼ってあげたいけど飼うことができない。そういう場合、子猫が外で震えているのをみつけても、見て見ぬふりをするのが正しい行ないなのか? 猫にとって、たとえ過酷であろうとも、広々とした外で伸び伸びと暮らすことが幸せなのか、狭く閉ざされた暖かい室内で、天敵や自動車事故の心配も無く、餌付き昼寝つきで暮らす方が幸せなのか? そんなことを自問自答しているうちに、込み上げてくるものがあったのだろう。僕まで目頭が熱くなってしまった。
そういう話を聞けば、益々、保護猫活動の重要性を自覚せざるをえない。かといって、保護した猫の世話一切を個人負担で賄っている現状では、無制限・無条件に預かることも、勿論不可能だ。彼の苦悩は、イコール保護猫活動家にとっても大いなる悩みの源なのである。
とりあえず彼には、もうしばらく面倒をみてもらうことにして、引き取ってくれる人を探している。このブログの読者の皆さんの中で、我はと思う方がいたら、imaizumi_office@yahoo.co.jpまでご連絡をいただきたい。
あまり長く手元に置くと、情が移ってしまう。彼をさらに悩ませることになる。そうなる前に、引き取り手が現れることを期待したい。(8338)