東京に来ている。大学時代の友人たちの集いに出てきた。学部も出身高校もまちまちだ。でも、卒業してもう45年も経つのに、こうして遠方に住む僕にまで声をかけてくれる。会えばすぐにあの頃に戻れる。友達というのは何とありがたいものと、つくづく思う。その安心感のせいか、今日はいつになく酔ってしまった。友達に介抱されながらホテルに戻ってきた。
ところで、今回の上京には、二つの”初”があった。
一つは、今年初めての東京だったこと。厳密に言えば、まだ議員だった1月に、会派の視察で取手市を訪ねた。その折りに、新幹線から常磐線への乗り換えのため東京駅で下車した。と言う程度だから、これはカウントしない。だから今回が初めての上京ということになる。
二つ目は、生まれて初めて「大人の休日倶楽部パス」なるものを使った。JR東日本4日間乗り放題で15270円。今の僕にとっては決して簡単な出費ではないが、通常の新幹線料金の半分以下だ。これは使わない手はない。
実は、かなり前から「大人の休日倶楽部」には入っていた。50歳から入れる”ミドル”というやつだ。普段でも5%割引で乗車できる。
でも、議員時代は、「大人の休日倶楽部パス」の利用期間と、自分のスケジュールが合うことはなかった。例えば今回でも、パスの利用期間は11月30日から12月12日までなのだが、ちょうど12月議会が開会中だ。まだ議員を続けていれば、今日だって上京できなかったのだ。
議員を辞めたのを契機に、「大人の休日倶楽部」のミドル会員からジパング会員にチェンジした。いつでも30%引きでJRに乗ることができる。まぁ、収入も乏しいことから、そう何度も使うこともないだろうが、せいぜい余裕のあるときには、旅でもして心をリフレッシュさせたいものだと思う。
さて、今日のタイトル「東京へはもう何度もいきましたね」は、マイペースの「東京」という歌の中の歌詞だ。東京で暮らす彼女のところへ何度も行った・・・てな意味なんだろうが、詞も曲も暗い。女々しい。東京へ憧れる田舎丸出しの若者の歌といった感じだ。
この歌がヒットした昭和49年はまさに、僕が東京で暮らし始めた年だ。今みたいに、新幹線で数時間もあれば着いてしまうような距離でもなく、インターネットで情報が即時に流れてくるような時代でもなく、当時は、東京への憧れは、今とは比べようもなく大きかったんだろうと思う。
昭和30年40年代の若者にとって、東京はまさに ♬ 楽し都 恋の都 夢のパラダイスよ 花の東京♬(「東京ラプソディー」より)だったのだ。(8403)