今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2023年12月

僕の今年の五大ニュース


 今年も残すところあと数時間。僕にとっては、まさに”激動”と言ってもいい一年間であった。
 何と言っても、生活環境がガラッと変わってしまったのである。一日のリズムも変わった。 そんな一年間を、自分なりに振り返って、5つのトピックスを選んでみよう。

第5位 保護猫活動連絡協議会を設立
 市内には、様々な費用を自己負担しながら、保護猫活動を行なっている人がたくさんいる。それぞれが悩みを抱えながら、あるいは要望したいことを内に秘めながら、日夜奮闘している。そういう人たちの横の連絡組織をつくり、声を集め、大きな力にしていきたい。そんな思いで通称保護猫の会を起ち上げた。

第4位 初めての年金
 8月から年金を貰い始めた。とうの昔に受給年齢には達していたのだが、収入の壁があって停止になっていた。悲しいことに、額は思っていたよりも低い。会社の倒産で、厚生年金は44歳までしかかかっていなかったのも一因だろうと思う。
 これだけでは到底暮らしていけない。そう思って、シルバー人材センターに登録をしたことも、次点の次点くらいには入りそうだ。

第3位 チャレンジ失敗
 県議会議員選挙に立候補し落選した。SNSで匿名で他の議員を誹謗中傷する議員がいたり、議会中に居眠りをする議員がいたり、4年間で一度も発言をしない議員がいたりと、たるみきった県議会に風穴を空けたかったのだが、僕の思いは届かなかった。
 年の終わりにあたり、全くのボランティで応援してくれた皆さん、そして投票して下さった5500人の皆様に、改めて心から感謝を申し上げたい。

第2位 市議会議員を辞職
 県議会議員選挙に立候補するにあたり、16年間務めた弘前市議会議員の職を辞した。思えば、僕が書店の経営に携わっていたのが28歳から44歳までだったので、ほぼ同じ年数を議員として働かせていただいたことになる。
 悔いは無い、と言えば噓になる。でも、議員として発言してきたこと、行なってきたことは、決して誤りではなかったと、今でも秘かに自負をしている。

第1位 娘の結婚披露宴
 昨年の五大ニュースで、結婚のことは書いた。が、昨年は籍を入れただけであった。
 今年は、晴れて披露宴を行なった。場所は那須のリゾートホテル。友人や親戚に囲まれてとても幸せそうだった。
 僕は生まれて初めてモーニングとやらを着た。きっと太ったペンギンに見えただろう。あまりの緊張に、”花嫁の父”といった感慨に耽る余裕は全くなかった。

 というわけで、2023年も幕を閉じる。今年一年間のご愛読に感謝申し上げるとともに、来年も是非読んで下さるようお願いして、今年のブログ納めとしよう。
 皆様、よいお年を。(7245)
 

観光都市弘前?


 さてさて、今日は昨日の続きを書かざるを得まい。函館に行った話だ。
 去年は、五稜郭タワーに登り、戊辰戦争の終末に思いを寄せた。今年は元町地区の洋館を訪ね、ハイカラ気分を存分に味わった。その後は、函館山に登り、100万ドルの夜景を堪能した。だけど、大谷選手のドジャースとの契約額が70億ドルと言う。そんな時代にあって、100万ドルの夜景っていう価値観は、事実を歪曲かしてしまのではないかと、寂しさと不安を覚えたのは紛れもない事実である。
 まぁ、そんなことはいい。今回の目的は、日本一豪華な朝食と言われているホテルの、その朝食へのリベンジだった。
 昨年も同じホテルに泊った。何十種類もの料理がバイキング形式で食べ放題なのだ。それも北海道らしい海の幸や山の幸が盛り沢山。張り切って朝食会場に向かった。
 が、前の晩、函館ビヤホールに行って、たらふく食べて飲んでしまった。加えて、何の計画も立てずに、端から順番に料理を取って行った。その結果食い切れない料理がたくさん残った。腹一杯になった後になってから、あれも食べればよかった、これも食べたかったと、悔いばかりが残ったのだ。  
 そこで今年は、前の晩の食事を抑えた。腹に溜るような脂っこいものは避け、焼き魚と刺身程度にしておいた。  
 朝食会場でも、先ず全体を俯瞰した。どこにどんな料理があるかを把握した上で、優先順位をつけて3回に分けて取りに行った。その甲斐あって、今回は悔いを残さず、北海道の味覚を存分に味わうことができた。
 と、そんな下世話な話を書くことが今日の目的では無い。函館と弘前、観光都市としての彼我の差についてだ。
 例えば、函館市には夜景を一望できるスポットがある。魚介類・ソーセージ・じゃがいも等々、北海道を満喫できるような食がある。加えて、日本一と言われる朝食を提供してくれるホテルがある。つまり、函館市には、宿泊をせざるを得ない、宿泊をしてでも体験したいと思わせる要素がたくさんある。
 翻って我が弘前市。以前から弘前は、観光総入込み客数に対する宿泊率の低さが課題となっていた。僕も、確か一期目の時に質問をしたことがある。おそらくその時から、大幅に改善されることなく、今日に至っているのではないか。つまり、夜の観光スポット、弘前ならではの夕食メニューといった面では、これといった改善策はとられてこなかった。それが証拠に、ホテルの数、客室数も、函館との人口の差を考慮してでも、圧倒的に少ない。
 そんな中で、現在、弘前市では、”宿泊税”の導入に向けての準備が進められているという。観光畑出身の市長が旗振り役になっているらしい。  
 でも、その前にやることがあるはずだ。宿泊率をあげること。すなわち宿泊して貰えるような魅力を創造することが急務なのではないか。
 弘前は、確かに、観光都市としてのポテンシャルは決して小さくは無い。かといって、まだまだ改善しなければならない点も多い。資源は多いが充分に活かされているとは言えない面も多々ある。決して過大評価や自己満足のできる状況では無いことは、函館と比較しても明確だ。
 新たな税を取ることよりも。宿泊する人を増やすような施策を考える方が、よっぽど急務だろうと考えた次第だ。
 僕は、弘前が大好きである。弘前愛は誰にも負けない自信がある。でも、過大評価や自己満足はしてはいけないという冷静さも持ちあわせている。他都市に行くたびに、その思いを一層強くして帰ってくる。(15044)

大失敗

 

 失敗した。今年最大のチョンボだ。
 実は今、函館にいる。去年に続いて、年末の家族旅行だ。でも、去年と今年では、随分と内容も視点も違う。そんなことをブログに書こうと考えながら市内を散策していた。
 ところが、ホテルに帰って、いざブログに取り掛かろうとして気がついた。出張時のブログ用に買ったタブレット端末の、充電ケーブルを忘れて来てしまっていた。更に悪いことには、道中、タブレットの電源が入りっ放しだったみたいで、ほとんど電池が切れかかっている。今にもディスプレーが消えそうだ。
  これでは、とてもブログ更新どころではない。こうして、言い訳を書いている間にも、いつ電池が切れるか心配でならない。「消えるぞ消える、ほーら消えた」死神が耳元で囁く。
   そんな訳で、年末の忙しい最中に、このブログを開いて下さった方には申し訳ないが、今日はこれで失敬する。明日は、弘前に帰ってから、函館のことを詳しく書きたいと思う。
  ごめんなさい。そして乞うご期待。(4670)

今年読んだ本ベスト5


 年末のこの時期、2019年・2020年と。「今年読んだ本ベスト5」というブログをアップしていた。それ以前も、毎年ではないが、思い出したように同様の記事を載せた。謂わば定番メニューのようなものだ。

 それが、一昨年・昨年と、2年連続で休んでしまった。実際に、読書力が衰えを見せ、読む量が減っていたこともある。
 今年は違う。読書力はともかく、時間に余裕ができた。読書欲も湧いてきた。ここ数年にはないペーすっで本を読んだ。そこで、久々に、今年のベスト5を紹介しよう。

第一位 「アントニオ猪木全試合パーフェクトデータブック」  
 読みものではない。猪木の国内における対戦相手と結果が、デビューから引退まで全て羅列されている記録集だ。それを丹念に1ページから最終ページまで”読んだ”。僕自身の10代・20代・30代の、その時々の色々な思い出が、行間から浮かび上がってきた。

第二位 「格闘家 アントニオ猪木」
 最近のプロレスは、演ずる方も観る鵬も、完全にエンターテインメントと割り切っているようだ。僕にはそれが物足りない。少なくとも猪木のプロレスには”格闘技”の要素があった。確かな技術に裏付けられた強さを感じることができた。それを証明しているのがこの本だ。

第三位 「アントニオ猪木とは何だったのか」
 アントニオ猪木は摩訶不思議な存在だった。10人いれば10通りの100人いれば100通りの猪木像が思い浮かばれるに違いない。「猪木について考えることは喜びである」という帯の惹句が全てを言い表している。僕は毎日その喜びに浸っている。div class="booklog_html">
集英社
発売日 : 2023-09-15


 ん? 一位から三位まで、猪木の本が並んでしまった。このままでいくと、五位までも、いや十位までも、猪木本で占められてしまいそうだ。僕の知性が疑われてしまう。そこで、ここらで敢えて猪木から離れてみよう。

第四位 「橋の上の殺意」
 秋田県藤里町で実際にあった事件を、弘前出身の作家 鎌田慧さんが、丹念に調べ上げて書いた懇親のルポルタージュである。そこからは、マスコミで報道されたのとはまた別の犯人像が見えてくる。検察制度にも一石を投じた秀作だと思う。

第五位 「高校入試」
 どこにでもありそうな地方都市の公立進学高を舞台としたミステリー。舞台が弘前高校だと言われてもそんなに違和感はない。この本をみつけたのは、学校司書の話を聞きにいった第一中学校の図書館。今時の中学生は。この本を読んでどう思うのだろうか? ついでに、公立の進学高と言えば、こんな本もみつけた。
 我が母校のことも載るには載っているが、ほんのちょっぴりしか触れられていなかった。

 その他、「あの魔女を殺せ」「嫌われた監督」「町長選挙」「どうにもとまらない歌謡曲」「ロストケア」等々、猪木本・プロレス本以外でも、印象深かった本はたくさんある。やっぱり読書は面白い。
 かつて、角川文庫のキャッチコピーに「目がつぶれるほど本が読みたい」というものがあった。来年は、さすがにそこまでとは言わなくても、”目が疲れるほど”くらいは、たくさん本を読みたいものだと思う。(4916)
  

悲しきナポレオン


 師走は何かとお金がかかる。
 まず、灯油代が高くなった。一昨年、昨年、今年と、間違いなく年々値上がりしている。だけど、これは辛抱することもできない。寒い中で暮らして病気にでもなったあかつきには、更に高い治療費を払うはめになる。
 先日は、お歳暮代わりに送っている林檎代を支払ってきた。農家さんが「今年は収量が少なかったから、少し高くなるよ」と言っていたとおり、確かに例年よりも値が張っていた。
 そしてまた、忘年会のシーズンである。去年までよりは確実に少なくなったが、それでも何件かお呼びがかかった。根が好きなものだから、ホイホイと出かけていった。心なしか、飲食店の料金も、昨年よりも高くなったように思う。食材費・光熱費高騰のせいなのだろう。
 そんな訳で、今日は、背に腹は替えられず、買取り専門店とやらの門をくぐった。
 ナポレオン持っていったのは、父親の遺品のブランデー4本。父親が海外旅行に行って買い集めていたものだ。
「老後にゆっくりと味わう」と取っておいてあったのだが、栓を開ける前に脳梗塞になった飲めなくなってしまった。父親の死後、何本かは失敬したが、残っていた分を処分することにしたのだ。
 多分、父が買った頃は、ナポレオンと言えば高級ブランデーの代名詞だったような気がする。日本で買えば、さぞや高かったのではないか。だから、きっと、いい値で売れるに違いない。
 店内には、「開封前であれば、箱が無くても高価買取りいたします」というポスターが貼られてある。僕は、期待に胸を膨らませて、店のカウンターに箱に入ったナポレオンを並べた。
 ところが、返ってきた答えは、1本は単品で値段をつけられるが、せいぜい数百円程度。あとの3本はまとめて数百円くらいだというもの。どうやら、”高価買取り”ではなく”硬貨買取り”のようだ。
 「買った時はけっこう高かったんですがね」と、自分が買ったわけでのないのに、未練がましく呟いた。そしたら店員いわく、買取り価格は、購入時の値段ではなく、現在の需要で値が決まるのだそうだ。「今の若い人は、ブランデーを飲まなくなってますからねぇ」と念を押された。
 こうなったら仕方がない。僕が飲むしかない。
 と、その前に、このブログの読者の皆様で、どなたか”高価買取り”をしてくれる人はいないだろうか?安いスコッチとの物物交換でもいい。あるいはビールや缶酎ハイとでも。(5354)

 追伸
 今日の教訓。「お酒はとっておくものではない。買ったらすぐ飲むべし」  
 
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