今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2024年02月

スマホと手帳


 今日は、議会を傍聴することができなかった。午前中はカダレ劇場の協賛金集め、午後からは保護猫の会が5月に予定している譲渡会の事務作業、太宰治まなびの家の消防訓練の計画書づくり等に追われていたからだ。
 昨日、ある議員から、「(傍聴するしないは、登壇する議員で判断しているんじゃないか?」と言われたが、決してそんなことはない。あくまで他の仕事や時間との兼ね合いだ。勿論、万難を排してでも聴きにいきたい議員や質問項目があることも確かだ。  
 そんな中、今日は、映画「じょっぱり」の件で取材も受けた。弘前経済新聞社というところからだ。インターネット上で弘前の様々なニュースを報道している。
 最近は、スマホのカレンダー機能を使ってスケジュール管理を始めた。でも、まだ心配なので、中ら得通りの手帳も併用している。スマホに打ち込んだことを手帳に書く。または手帳に先に書いてからスマホに打ち込むこともある。その時に手近にあった方が先だ。
 さて、今日の取材のスケジュール。スマホでは「13時、読書人倶楽部」となっていたので、僕は12時45分くらいからスタンバイをしていた。ところが13時をまわっても待ち人は来ない。  
 心配になって手帳を開いてみた。そうしたら13時30分と書かれている。スケジュール管理を一本化していないせいで、こういうミスは、しゅっちゅうではないが、時々起こる。
 今回の場合は、待っている立場なのでまだいいが、こちらから訪ねて行く場合は、注意が必要だ。
 結局、取材は13時半から始まった。どうやら手帳が正解だったようだ。 
 やってきたのは、まだ20代の可愛らしい女性記者。聞けば、かつてアイドルグループに所属していたとのこと。普段は寡黙な僕もついつい饒舌になった。映画のことばかりでなく、弘前読書人倶楽部のことも記事にしてもらえるようお願いしてしまった。
 最後は、映画のポスターを持った僕の写真を撮影して取材は終わった。いつアップされるかは未定なのだそうだが、楽しみに毎日パソコンを開いてみよう。 
 映画「じょっぱり」は3月17日、弘前文化センター大ホールで上映される。チケットは、弘前芸術鑑賞会、弘前市民会館、弘前文化センターで売っている。このブログの読者の皆様も、是非ご覧下さいませ。(8896)
 
花田

大鰐線論争  弘前市議会傍聴日記⑫


 弘前市議会令和6年第一回定例会の一般質問が始まった。今回登壇するのは23人。最近では滅多にないくらい多い方だ。
 今議会の一番の争点は、弘南鉄道も含む地域公共交通機関のあり方についてだろう。初日の今日から、3人の議員が、この問題を採り上げた。
 圧巻はトップバッターのKi議員の質問だった。Ki議員は、彼の一般質問デビュー時から、僕が高く評価している若手の一人だ。今回も、この5年間で2回もの脱線事故を起した、弘南鉄道大鰐線の安全管理について、綿密に調査した上で、鋭い質問を繰り出していた。
 内容は、僕がこれまでこのブログで書いてきたことと重複する部分も多い。要は、事故の原因が、本来機械で行なわなければならなかったレールの摩耗点検を目視で行なっていたこと、電車の揺れの点検を冬期間は行なってこなかったこと、点検の記録をつけていなかったこと等々、会社の安全点検に対する意識の低さにあったことについて、公共交通事業者としての資格にかけるのではないかという指摘だ。  
 更に、令和3年にも、東北運輸局から改善指示が出されていたことを市に報告をしていなかった。そういった隠蔽体質もあったのではないかと、Ki議員は糾弾した。
 しかも、そのとき指示された点については、改善策がとられていなかったことも今回判明した。
 その上で、Ki議員は弘南鉄道大鰐線は廃止した方がいいと、はっきりと自分の意見を述べた。これまでは「厳しい判断をせざるを得ないのではないか」といった婉曲な表現をしていたが、ここまで踏み込んだ発言は初めて聞いたような気がする。
 議会の傍聴席は、大声を出したり拍手をするのは禁止されている。僕は、心の中で思い切り手を叩き快哉を叫んでいた。
 午後に登壇したTa議員もNo議員もこの問題を採り上げた。No議員は、前回の議会までは、大鰐線は必要だと強く主張してきた議員の一人だ。その彼でさえ、今回明らかになった安全点検の手抜きに関しては、「裏切られた思い出一杯だ」と声を大にして言っていた。残念ながら、時間の関係で、彼の質問の途中で中座してしまった。一体最後はどういう着地をしたのかは、後日インターネットで確認してみよう。
 今議会では、一般質問最終日となる3月4日(月)にも、3人の議員が、公共交通について質問をする。それぞれどのような論調になるのかはわからない。  
 ただ、一つ言えることは、議員は選挙によって選ばれた、謂わば市民の声の代表である。市は、現在利用している一部の市民だけでなく、28人の議員が代弁しているより多くの市民の声に、素直に耳を傾けてもらいたいものだと、改めて思う次第だ。(5815)

靑森と弘前


 駅ビル今朝の地元紙、「青森駅ビル4月26日開業」という大きな見出しが躍っていた。それによると現在のJRの駅の他、1階から3階まではテナント20店舗がはいるショッピング施設、4階には県の行政施設である縄文遺跡群情報発信拠点「じょじょも」、記事だけではどのフロアに入るのかは読み取れないが、青森市が設置する美術展示館等が入るらしい。オープンは遅くなるが、上層階にはホテルも併設するという複合施設だ。
 昨日の記者会見には、知事・青森市長・青森商工会議所会頭・JR東日本支社長が揃って出席したと書いてあった。 
 かくひろ更に経済面(5面)には、新町の再開発ビルが竣工したという記事も、写真付きで載っていた。こちらはマンションの他、物販店や飲食店も店を構える。総事業費91億円のうち、35億円は国と市からの頬除菌を活用したとも書いてあった。
 このように、青森市では現在、国・県・市・民間事業者が一体となって、活発に中心市街地の再生に取り組んでいる。駅前から真っ直ぐに延びる新町商店街が、賑やかになっていく様子が目に見えるようだ。
 それに比べて我が弘前市は、そのような明るい前向きな話は無い。彼我の差はどんどん広がっていく。
 いや、無いことは無い。下土手町商店街では、再開発の準備組合まで設立して、市に計画を伝えてあるという。他にも再開発の動きがあるという情報も入ってきている。
 ところが、市が、それらに対してあまりに消極的だという嘆きの声が聞こえてくる。実際に、僕が議員時代にも、一般質問で採り上げたことがあったが、農業や観光施策に比して、商業政策にはあまり力が入っていなかったような印象を持っていた。
 そんな中、今日は、下土手町まちづくり検討委員会が行なわれた。下土手町の商店主だけではなく、有識者も交えた会議だ。昨年の8月から続けられている。裏に川が流れている。弘前公園に近い。夜の歓楽街が隣接している。等々の立地を最大限に活かして、賑わいのある街、観光で訪れた人も満足できる街、いつも何か新しい発見がある街等々。そうするにはどうすればいいのかを、熱く議論を重ねてきた。
 今は、予算の裏付けもないので、妄想や夢のような話に見えるようでも、出席者は全員真剣だ。どうすればこの街、・・・決して土手町のことだけではない・・・弘前市が魅力ある街に変っていけるかを討議してきたつもりだ。
 深刻な人口減少時代を迎えて、どうすれば人口流出を少しでも食い止められるのか、どうすれば移住してみようという人を増やすことが出来るのか・・・。寂れ廃れた中心市街地しか無いような都市に、住みたいと思う人は決して多くはないだろう。(7106)

様々な係数


 エンゲル係数という言葉を習ったのは、高校生の頃だったか、それとも中学生の頃だったか、今となってははっきりと思い出せない。でも、その意味だけは、しっかりと記憶に残っている。
 早い話が、家計の中に占める食費の割合のことだ。低ければ低いほど裕福な暮らし。反対に高ければ高いほど生活は厳しいと認識している。
 ネットで調べると、日本の平均は29%を超えて、過去43年で最高水準に達したとのこと。物価の上昇に賃金のアップが追いついていない、一つの証左であろう。
 さて我が家はというと、きちんと計算したことはないが、平均値を遙かに超えていると思う。もっとも僕の場合、食費と言っても、もっぱら飲み物の方の比率が高いことは容易に想像がつく。
 他にも我が家では、家計の圧迫度を示す係数がある。医療費だ。僕は勝手にドクトル係数と読んでいる。
 月に1回、糖尿病の定期検診に行く。血液と尿の検査をして、診察を受けて、薬を貰ってくれば、それだけで1万5千円を超える。さらに、腸の薬、よく寝るための漢方薬も加えれば 2万円の大台に乗てしまう。
 その上、最近は、もう一つ圧迫要因が増えた。二ヤンゲル係数が急上昇している(犬の場合はワンゲル係数という)。そう、以前にも書いたかと思うが、猫の飼育にかかる経費である。餌代・トイレの砂代、ペットシーツ代の他、爪研ぎ板も時々は替えてあげないといけない。これがなかなか馬鹿にならない。
 今日は、その二つの係数が同時に上がった。猫の医療費だ。
 6匹いる保護猫のうち、一番やんちゃで、一番懐いていた猫が、一昨日あたりから元気がない。いつもはご飯となると真っ先にくる猫が、その時間になっても、ホットカーペットの上から動かない。ぐったるしている。ようやく来たかと思えば、小さくくしゃみをする。本で調べると、猫にも鼻炎や肺炎があるらしい。
 そこで、心配になって、今日は仕事を少し早く上がらせてもらって、愛猫を動物病院に連れて行った。「風邪をひいたのかもしれませんね」と言われ、注射を1本打ってもらい、薬を1週間分いただいた。当然のことながら、猫には国保も社保もない。今日はそれほどでもなかったが、前に別の猫を連れて行ったときは、人間の治療費に比べると、ちょっぴり割高のような気がしたものだ。
 お陰で、家に連れ帰ってキャリーの蓋を開けると、元気よく飛びだした。良かった良かった。猫の尾元気は僕の元気の源でもある。
 でも、悲しいことに、僕が近づくと逃げるようになってしまった。朝部屋の前まで起こしにくるくらいに、最も仲良しだった猫だったのに (7986)

原稿地獄からの生還


 2月20日のブログに「地獄の1週間」と書いた。「原稿におおわらわ」とも書いた。そう、広尾先文学学校の生徒さんたちの作品19篇に目を遠し批評を加える仕事と、同人誌へ掲載する原稿執筆が、わずか1週間の間に集中してしまったのである。
 いや、全て、今まで後回しにしてきた僕が悪い。 それを自覚しているからこそ、今週はそれらの作業に時間のほとんどを割いた。
 原稿執筆の方。400字詰め原稿用紙に為て約8枚を、昨日の13時に始めて16時半前には書き終えた。「風景論」というテーマだったので「民主主義の風景」と題して、市議会議員時代に経験した奇妙なエピソードについて綴った。謂わばタブーへの挑戦だ。これが世に出れば、かつての議員仲間から総スカンを喰うかも知れない。
 僕の場合、内容が決まって、最終締め切りを指示されれば、書くこと自体はけっこう早い方だと自負している。が、相変わらず推敲もしないで提出する。誤字・脱字・誤変換については、校正の時にじっくりとチェックするしかない。
 おそらく僕の原稿が最後だと思う。これから校正を二度三度して、それから印刷製本となると、書店に出回るのは、6月頃になるのだろうか。読書人倶楽部や市立図書館にも置くことになるので、目に付いたら手にとってみてもらいたい。
 文学学校の原稿は、このブログでも報告したように、毎日のように図書館に籠もって読み続けた。最後は、今朝までかかった。そして今日、僕の担当の合評会に講師として出席してきた。
 以前にも書いたかと思うが、この合評会というのが面白い。生徒さんの作品を、他の生徒さんが思い思いに感想を述べる。時に手厳しい指摘もある。追い打ちをかけるように、講師も本音で批評を加える。作者が気の毒に思える時もあるが、それでもそれにめげず、合評会で表された点を修正しながら、作品の精度を上げて、最終的には年に一度出版される作品集に掲載されるまで仕上げていく。
 と、こう書いていくと、試練に耐えて自己研鑽に励むという一連の流れは、スポ根ドラマの世界に通ずるものがあるようにも思われる。
 僕は、この講師を、もう10年以上も続けさせてもらっている。作品のレベルも、生徒さんたちの批評のレベルも、随分と上がってきていることがわかる。特に今年は、作品の幅が広がった。実にバラエティーに富んだ作品が集った。その分、原稿を読んでいても、例年になく楽しかった。
 作品集は、おそらく夏前には完成する。市内の書店店頭にも並ぶ予定なので、こちらの方も、是非ご覧いただければと思う。
 ともかく、これで、原稿地獄の1週間は終わった・・・あっ、あと一つ残っていた。ロータリー関連の原稿だ。こいつは明日にでも片付けよう。(3547)
  
記事検索
月別アーカイブ
プロフィール

昌ちゃん

今泉昌一の本棚


QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ