先日来、野良猫の相談を受けていた。親猫が仔猫3匹を連れて、近所の小屋に居着くようになったという。あまり可哀想なので餌を与えていたようだ。
僕は、例によって、こちらの事情を説明した。僕らの会は、猫を捕獲して保護する団体ではないこと。会員の中に預かってもいいという人がいればいいが、基本的にはお断りをしていること。預かる場合は、避妊・去勢の手術代や、当面の餌代として5万円ほどちょうだいしたいこと等々だ。
急いで会員のMさんに聞いてみたら、1~2匹くらいだったら預かる余裕はあるとのこと。でも仔猫3匹となると難しいという。その旨をまた、電話で折り返し連絡した。
電話の向こうで相談者は悩んでいた。貰ってくれそうな心当たりはある。けど、それが確実かどうかわからない。そうこうしているうちに、どんどん寒くなってきた。取り敢えず捕まえて暖かい場所へ移したいという。
そこで今日、捕獲箱を持って、その人の家を訪ねた。確かに3匹いた。だいたい生後6ヶ月くらいだろうか。
どれも我が家の猫たちよりも大きく見えた。よっぽど良い物を喰わせていたのだろう。それとも我が家の食事が粗末だったのか。
捕獲箱をセットしている間にも、一匹二匹と近づいてくる。これまた我が家の猫より人懐こい。まだ小さい時から餌を与えていたのだろう。
右の写真は、捕獲箱を興味深そうに見つめる猫である。こういう姿や態度を見せられると、つい餌をやりたくなる気持ちはわからないでもない。僕だって最初は、裏の家の庭にいた猫の親子に餌をあげていた。ある雪の夜、あんまり可哀想に思い、縁側のガラス戸をちょっぴり開けておいたら、そこから皆、中に入ってきた。それが保護猫活動の始まりである。
でも、その時に、先輩から言われた。本当に可哀想だと思ったら、手術をして、外に出さないようにして、最後まで責任を持って飼いなさいと。そうして現在に至っている。
今日僕は、その先輩から言われた言葉を、そっくりそのまま相談者に伝えてきた。「可哀想だからと言って野良猫に餌を与え続けると、同じように可哀想な猫がどんどん増えていってしまうんですよ。自分で飼えないのであれば、可哀想な猫の連鎖を断ち切るためにも、薄情けは禁物ですよ」と付け加えるのも忘れなかった。
今日の相談者は、貰い手を捜してみるという。どうしても見つからなければ、また連絡をいただけることになった。一応、捕獲箱と、捕まえた猫を入れておくためのケージは置いてきた。
上手く捕まればいいが。そして貰い手が見つかればいいが・・・。(2679)
弘南鉄道大鰐線が休止となることが決まった。今朝の地元紙は2紙とも、一面で大きくこのニュースを報じていた。
駅前の変貌も著しい。駅改札フロアから、雨にも濡れず、信号を渡ることもなく、真っ直ぐ商店街に降りていけるつまり、通称大屋根通りがあって、それを挟むように商業施設が向かい合っている。ここもやはり再開発事業として整備されたと聞いた。