今泉昌一の 私事時事

前弘前市議会議員 今泉昌一の  私的なはなし、市的(?)なはなし

2025年07月

野良猫にも所有権!?

「民家から異臭がすると周辺から苦情があった。
 住人と連絡をとり、家の中を確認すると、少なくとも20匹の猫がいた。 
 猫は屋内で飼育している。
 猫の健康状態には、現時点では問題はなさそう。
 屋内は、猫の糞尿やゴミの放置により異臭が充満。
 飼い主は、70代の一人暮らし。
 生活保護は受給していないが、経済面で困窮している模様。
 精神状態には異常はないが、判断能力の低下が認められる。
 飼い主は、猫20匹を飼い続けたいという思いがある。」

 というのが、僕らに与えられた課題である。どのように解決するかを話し合うというものだ。
 今日は、青森県動物愛護センター主催の「多頭飼育問題を考える勉強会」。参加したのは、包括支援センター、市役所の環境課、県福祉事務所、県保健衛生課等の職員の他、弘前と黒石の保護猫活動団体の会員等16人。2組に分かれて、上記の課題について、色々と意見を合った。
 が、もとより、この問題については”正解”はない。ケースバイケースで、色んな対処法がある。また、最近流行の言葉を使えば、人間ファーストにするか、猫ファーストにするかで、様々な解決法が考えられる。
 僕自身、実際に、同じような問題で、某市の職員から相談を受けたことがある。その時は、具体的な猫の数や、家の中の状態がわからなかったので、回答を保留した。大体にして、隣まちのことで、市役所の担当職員が、一民間人の僕に相談をしてくるくらい、この問題は、専門家にとっても難しいものであるらしい。
 だから、今日僕は、出来るだけ口を挟まないようにして、参加者の意見に耳を傾けていた。その中で、初めてわかったことがある。野良猫にも所有権があるということだ。
 野良猫を家の中に保護していれば、そりゃぁ、その人に所有権があるのはわかる。ところが、野良猫の場合でも、餌を与えている人に所有権があるというのだ。
 でも、猫の場合、餌を貰っているのが一箇所とは限らない。ローテーションを組んで数軒の家をまわっている猫もいるやに聞いている。そしたら、所有権者は複数いることになる。
 いずれにしても、所有権が発生している以上、周辺に迷惑をかけているからといって、勝手に捕獲して持ち去ることができない。あくまで所有権者の同意が必要なのだそうだ。
 課題にあるような多頭飼育の場合でも、現実に本人の能力(経済面、身体面)を遙かに超えた沢山の猫を飼っていても、手放すかどうか、何匹は残してあとは引き取ってもらうかは、やっぱり本人の判断によるしかない。ところが、当の本人が高齢で認知能力が衰えていたりすると、話はややっこしいことになる。そういったケースは、ままあるのだということも、今日は勉強になった。
 保護猫活動を初めて、あと数ヶ月で四年目を迎える。なのに、まだまだ知らないことが多すぎる。新聞やテレビで採り上げてもらったお陰で、いっぱしの専門家のように誤解をされている向きもあるが、本当のところは、5匹の我が家の保護猫すら手に余している素人同然なのだ。
 だから、今日のような勉強会は、とてもためになった。今度は9月1日、青森でまた同じ問題を取り扱ったシンポジウムがあるらしい。さっそくスマホのスケジュール表に、その日を打ち込んでおいた。(5707)

  

夏のせいかしら


 暑い! 今日も暑かった。兵庫県丹波市では、41.2℃という観測史上最高気温を記録したらしい。41℃と言えば、僕がコロナに罹った時の熱より遙かに高い。その前にも39℃超えの高熱を発したことがあるが、その時は、頭が割れるように痛かった。一体、丹波市の人たちはどのようにして暑さを凌いだのであろうか。
 弘前でもここのところ毎日35℃前後の暑さが続いている。外に出るのも億劫だ。まして仕事をするなんて・・・。
 ところが、悪いことに今日は、午後から、太宰治まなびの家の臨時解説員だった。以前にも書いたように、ここは市指定文化財なので、勝手にエアコンを設置するわけにはいかない。座っているだけで汗が流れてくる。
 そこで今日から、扇風機を一台増やした。昨年、読書人倶楽部のエアコンが故障した際に、何人かの人から掻き集めた物一つだ。M先生のご厚意で新しいエアコンを付けていただいてから、隣の部屋にしまいこまれていた物を引っ張り出してきたのだ。
 こいつと、前からある扇風機とを、ステレオのスピーカーのように左右に離して置いて、両方から風を受ける。前よりは幾分楽になった気もしないでもないが、エアコンの効いた読書人倶楽部にいるのとでは雲泥の差だ。 
 夜は、町会の三役会。これから予定している敬老会とバーベキュー大会の打ち合わせだ。近所の居酒屋の一角を借りて、副会長2人と会計担当者、それと婦人部長ら6人が集った。
 これまでも、この居酒屋では何回か会議をしている。今までだと、最初に案件について話し合い、決めるべきことを決めてから乾杯に入る。とこれが通例だった。  
 が、さすがに今日は我慢ができなかった。まずビールで喉を潤してから話し合う。話し合っている最中も水分(勿論ビール)補給を怠らない。呑んでは喋り、喋っては呑んで、会議は進んだ。
 お陰様で、いつもより活発な意見が出た。スパスパと物事が決められていった。  
 が、気をつけなければならないのは、明日以降だ。酒を飲みながらの話というものは、往往にして翌朝になると忘れ去られていることが多い。何度も何度も経験した。  
 ちゃんとメモをとればいいだろうって? 当り前だ。ちゃんと決まったことは紙に記録してある。でも、あまりに達筆(?)過ぎて、何て書いてあるのか読めなくなってしまうことがあるのだ。
 もし明日の朝、忘れてしまっていたり、字が読めなかったりしたら、この夏の暑さのせいにしよう。(4720)

 追伸
 今日のタイトル「夏のせいかしら」は、夏木マリのヒット曲から。夏木マリと言えば「絹の靴下」が有名だが、僕はむしろ、こちらの方が好みなのだ。

あこがれ


 統計学というのは、どうやら理数系の学問らしい。僕が高校の頃も、数Ⅲには「確立・統計」という単元があったやに記憶している。勿論、文系の僕は履修はしていない。 
 でも、子どもの頃から、”統計”が好きだった。数学的手法で分析したり、何か結論を見出したりするのではない。並んだ数字をランキングを創ったり、あれこれ想像するのが好きだったのだ。
 小学生の頃は、親にねだって、「少年朝日年鑑」を毎年買ってもらっていた。別冊付録で、さまざまな統計の数字が掲載されていたからだ。特に関心があったのは、人口だ。弘前と他都市を比較しては、優越感に浸ったり、劣等感に苛まれたりしていた。
 それで、国勢調査というものを知った。5年に一度行なわれる、人口統計調査だ。いわば、人口データの棚卸しのようなものだ。その結果を楽しみにしていた時期もある。
 7月20日の参議院議員選挙、既報の通り、僕は投票立会人を務めた。立会人は2人となっていて、もう一人は中土手町のHさんだった。
 これまた20日のブログに書いたように、立会人というのは、投票に不正がないように、じっと投票所を見ているくらいしかやることがない。いきおい、Hさんと会話に花が咲く。
 その中で、Hさんから、国勢調査の調査員を募集しているんだという話を聞いた。僕も、今年が調査年だということは知っていたが、もう調査員は定員に達したものとばかり思っていた。
 そうか、それじゃぁ、やってみようかな。 実は、前々から興味があった。憧れていたのだ。以前は、このブログのコメント欄の常連だったKa君が、前回調査員をやったというのを羨ましくも思っていた。ただ、5年前はまだ議員だった。議員が、調査のためとは言え戸別訪問をするのは、なにかと誤解を生みかねないので自重した。第一、時間が無かった。
 でも、今なら出来る。そう決断し、Hさんから勧められてから随分と時間が経ったが、もし空きがあればと思い、今日、市役所の担当課を訪ねた。
 まだ、間に合った。さすがに、希望した自宅の近辺は既に決まってしまっていたが、駅裏の住宅密集地域は空いていた。もうその場で正式に申し込んできた。
 実際の業務は9月下旬からだ。何のかんのといって、約1ヶ月はかかるらしい。
 はてさてどうなることやら。やってみて面白ければ、そしてもし元気に生きていれば、5年後もやりますと風呂敷を広げて帰ってきた。(9205)
 
 

すわ! ネット詐欺!?


 みしらぬ電話番号から着信があった。そういう場合は基本的に出ないようにしているのだが、今日はたまたま受けてしまった。
 NTTファイナンスからであった。機械音である。僕はこれが大嫌いだ。料金の未納があって、法的措置に入ると言っている。
 全く、何のことかはわからない。自宅の固定電話は昨年から解約しているし、スマホに関しては,通話料から回線使用料から、ホームWi-Fi使用料まで、全て口座引き落としになっているはずだ。
 機械音は淡々と続ける.オペレーターへの問い合わせはテンキーの1を押せという。
 言われるがままに1を押した。なかなか出ない。何回か掛け直したあとで、ようやく繋がった。
 すると、びっくりするような話だった。昨年の7月15日に。プライム何たらというのに申し込んでいて 、その料金が一年間未納だというのだ。
 いや、そのプライム何たらというのは何なんだ。申し込んだ憶えもないし、使ったこともない。第一、今まで一度も請求がなく、いきなり未納だから法的措置と言われても困る。と僕はまず抗弁した。
 そしたら、携帯端末には、IP何たらという個別のコードがあって、いわば人間の指紋のようなもので、確かに僕の携帯から申込みを受けたという。そういわれても、身に覚えのないものは、無いとしかいいようがない。
 月々の請求でもあれば、もっと早く、そんなのに申し込んだことはないと言えたのだが、督促錠はおろか請求書だって見たことはない。それで、いきなり未納だから法的措置というのはあまりにも乱暴ではないか、と僕が言ったら、ネット上の何たらというところへ、請求書は毎月送っているはずだと言う。
 正式に契約をしたときに、請求書はその何たらに送りますとでも説明を受けていれば、毎月気にはするのだろうが、何せ申し込んだり、ましてや契約を交したりした記憶は全くない。だから、そのネット上の請求書のありかも、わかるはずがない。当然、見ることもできない。
 試しに、どんな契約で、法的措置って、請求額はいくらですか?と訊いてみた。そしたら何と、月額950円の一年分、に、違約金と遅延利息を含めて、29万円だという。はっ、月額950円の一年の未納に、何をどうつけ加えれば30万円近くにもなるのだ? これはもう明らかに、ネットとかデジタルとかアプリなんて言う言葉に弱い、アナログ高齢者を狙ったに詐欺だ。
 僕は、だったら、契約した時の、月額使用料や解約金等を書いた書面を送ってくれと言った。そしたら、電子商取引法がどうのこうので、ネット上の契約では、文書を取り交わさないことになっているという。そんな馬鹿な。金銭の負担が発生し、しかも高額の違約金までが請求される取引に、書面が無いだなんて考えられるはずもない。
 電話の向こうでは、それがネットの世界では当り前だとさんざん言っていたが、それだったら僕は、益々ネット社会を信用できなくなる。頑なにアナログの世界に閉じこもっていきそうだ。
 売り言葉に買い言葉で、僕も弁護士を立てて応戦しますと、つい言ってしまった。実際に疚しいことは一つもない。でも、もし訴状が届いたらどうしよう。30万円なんてとても払えるわけもないし、実は今とても不安で一杯なのである。(2942)

戯曲「home」

 
 ブックトーク今日は、弘前読書人倶楽部の例会・ブックトークの日。先月は行えなかったので、2ヶ月振りの開催ということになる。
 講師は世良啓さん。肩書は、本人は”文筆家”と名乗っているようだが、とてもとてもそれでは表しきれないくらい活動範囲は広い。新聞やミニコミ誌等に多数の原稿を寄せているし、太宰治や寺山修司にも造詣が深く、あちらこちらで開かれているシンポジウムに講師として出演したりもしている。最近では、自らイベントや演劇公演のプロデュースも手掛けられている。あっ、そうそう。栄えある第一回東奥文学賞受賞者でもある。
 5月の末に、弘前読書人倶楽部で、休刊となった月刊弘前のS編集長を慰労するささやかな会が開催された。参加者は、世良さんはじめ、月刊弘前に長くエッセイを連載していた面々。僕は連載こそしていなかったが、いくつかの特集のお手伝いをしたこともあるので、その末席を汚させていただいていた。
 その中にKa君もいた。シャンソンコンクールで優勝する音楽家でもあり、時には役者として舞台にも上がる。M新報社の文化コラムも担当する他、俳句や短歌にも通じていて、”嗜む”以上の腕前の持ち主という、いわば弘前を代表するマルチ文化人だ。
 そのKa君が、酔いも回って、皆の声が大きくなったあたりに、本人には聞こえたかどうかわからないが、「これからは世良啓の時代だ」と言ったのを僕は聞き逃さなかった。「そうだ、その通りだ」と僕も声にこそ出さなかったが大きく頷いていた。
 さて、今日のブックトークである。世良さんが書いた戯曲「home」について、その創作のきっかけや苦労話などを、ご自身の体験なども交えてお話していただいた。
 ホーム太宰や寺山、あるいは棟方志功などを生んだ青森県は本来文化的土壌の豊かなところのはずだ。にもかかわらず、文化を生業とすることは難しい。また、いろいろな規制や慣習・・・例えば、学校の教員が小説を書くのを注意されたということもあったようだ・・・のため、文化活動が必ずしも活発とは言い難い面もある。  
 そういった中で、青森県の文化界に新風を吹き込みたい。弘前ならではの劇を創りたいという世良さん熱い思いが伝わってきた。
 実は、この「home」は、ドラマリーディングとして、既に昨年の11月に弘前で上演されている。僕もご案内をいただいていた。が、スケジュールが合わず、残念ながら観に行けなかった。
 それが、この秋、青森県立美術館のシアターでの舞台化が決定した。ドラマリーディングではなく本格的な演劇としてでだ。
 これは、万難を排してでも観に行かなければならない。僕は早速スマホのスケジュール管理のアプリを開き、11月24日に「home」と打ち込んだ。(3902)

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