弘前大学のM先生が来るからとTa議員に誘われて、のこのこと議員控室に出向いた。ゼミの授業の一環で、2年生のフィールドワークなのだそうだ。
僕が議員だった頃も行なわれていた。議会事務局や議員に直接話を聞いて、議会がどのようなところかを、文献からではなく、現実のものとして捉えて欲しいという意図ではないかと、勝手に推察している。
てっきり、Ta議員が率いる会派の議員が全員参加するものと思っていた。が、控室に入ると、議員はTa議員だけ。あとは、色々事情があってこられないという。せっかく、若い有権者と直接会話を交し、議会の実際を説明できるチャンスなのに、なんと勿体ないことだろう。結局、大学生3人と対峙したのは、僕とTa議員だけだった。
最初は、議員の仕事はどういうものかという質問だった。僕はもう議員でもないので、主にTa議員が喋った後に、遠慮がちに自分の考えを言った。
定例議会は年に4回、約60日だけ開会される。それを以て、議員は楽そうだなぁという人も決して少なくない。
そうではない。定例議会から次の定例議会までの間にやるべきことがたくさんある。例えば、市民から要望のあったことへの対応、施策・政策についての勉強、次の一般質問で採り上げる事項の調査・研究等々だ。あるいは、議会で何が話し合われているかや、市政の課題を、有権者に伝えるという重要な使命もある。・・・なんてことを話した。
3人の学生は3人とも政治にとても関心を持っているようだ。でも、何か訴えたいことがあっても、議員に直に話すことには、敷居の高さを感じているという。そう感じさせてしまっているとしたら、それは専ら議員側の問題だ。
Ta議員は、だったら若手議員の会というのがあるから、そのメンバーとざっくばらんに話し合う会合を持たないかと盛んに薦めていた。どうやら年寄りは外されてしまうみたいだ。まぁ、もっとも僕はもう議員ではないので、そもそも仲間に加わることができない。寂しいなぁ。
もっと多くの若い人に、議会に興味を持ってもらうにはどうしたらいいと思うか? という質問もあった。これは難しい。そのために僕は現職時代に毎定例会のたびに議会報告会を行なってきたし、Ta議員との会派でも同様に行なった。またTa議員とは会派レポートを作成し、年4回、新聞に折込んで配布した。最初の3年間は2人だけの会派だったので、使えるお金も少なかったが、それでも数千部は毎回配布していた。それは現在のTa議員の会派でも継承されている。
でも、それでどれだけの人が議会に関心を抱いてくれたかは、はなはだ心許ない。やはり、今日来てくれた学生さんが、友達一人一人に口コミで伝えていくのが、効率は悪いかもしれないが、確実な方法なのではないか。そのためにも、今日のような学生と直に話す機会はとても重要だと思うのである。
と、ここで、名案を思いついた。今、日本中から注目を集めている市議会が2つある。静岡県伊東市議会と群馬県前橋市議会だ。何か不祥事があれば、たくさんの人が議会に関心を寄せてくれる。そこでTa議員に何かスキャンダルを起こさないかいと振ってみたが、きっぱりと断られた。当り前か・・・。(5462)