今、仙台から帰る途中だ。全国肢体不自由児者父母の会連合会(全肢連)全国大会に参加していたのだ。弘前に向うバスの中で、ポツリポツリと、スマホのキーを打っている。
 僕は、この春から、賛助会員として、弘前の全肢連に加えていただいた。入会した以上、一日で早く、会の活動や組織に馴染まなけれはならない。市民劇場の場合でもでもそうだが、名前だけの幽霊会員というのは、性分に合わないのだ。
 今日の全国大会は、面白かった。特に、全盲の落語家 桂福点さんの記念講演は、大笑いしながらも、しんみりと考えさせられる内容であった 福点さんは、先天性緑内障のため、幼少の頃から片方の目が見えなかったそうだ。視力を失ったのは、中学生の頃。目が悪いため、小学校の低学年では、いじめにあったことや、高学年から通い始めた盲学校で、自分より障がいの重い人達に会って、人の役に立ちたいと思ったこと、中学校で全盲になって、自暴自棄になりかけた自分を、導き支えてくれた先生や先輩•友人のことなどを、笑いに包んで話してくれた。
 大阪芸術大学で、音楽療法を専攻。自らも入院していた病院で、患者の前で歌を披露したところ、たくさんの人に喜んでもらうことの素晴らしさを実感したのだそうだ。
その後も、病院や施設を歌ってまわる活動をしていく中で、笑いが、人の心を癒すことに、改めて気がつき、落語家の道を目指したという。
 何せ、ご自身が、重い障がいを克服し、夢を実現させた方だ。説得力が違う。それに、言うまでもなく、落語家だから、話が上手い。飽きさせない。予定時間を20分ほどオーバーしたが、まだまだ聴き足りないくらいであった。
 記念講演の後に行われたパネルディスカッションも、示唆に富んでいた。珍しく議論が噛み合ったPDだった。6月に国会を通った「障がい者総合支援法」を中心に、これからの福祉の課題について、国会議員と父母の会代表、施設運営者の代表が、活発な意見を交わしあった。
 仙台まで、往復8時間、8000円。決して近くもないし安くもないが、時間とお金をかけてきた以上に、勉強になった大会であった。