弘前市町会連合会の総会なるものに出席してきた。勿論、初めての体験である。
 会場は、弘前文化センター。弘前市には全部で300を超える町会がある。その町会長が集まるという会だ。ただでさえ手狭な文化センターの駐車場は、当然満車になっているだろうと予想した。だから、医者から控えろと言われていたにもかかわらず、自宅から歩いて行った。
 ところが、開会10分前に到着したのだが、車を停められる余地は充分以上にあった。皆さん、公共交通機関を利用してきたのだろうか?
 会場となる大ホールに入ったら、さらに驚いた。約550席の半分どころか三分の一も埋まっていない。
 僕が着席したあとでも、開会間際まで入場してきた人は結構いた。それでも、最終的には、出席数は202町会。内委任状出席が89人という発表だったので、実際に会場にいたのは120人足らずといったところだ。これは、いかにも寂しい。
 それでも、旧知の人が何人もいた。皆さん、僕が町会長になったというと、「よく引き受けたねぇ」といいながら、ご愁傷様といった表情を浮かべた。
 総会なので、予算や事業計画の発表があって、それについての質疑応答もある。いくつかの質問も出た。でも、同じ人が同じような内容の発言を繰り返すので、フロアの別の人からは「いい加減にしろ」という野次も飛んだ。これは、他の総会では滅多に見られない光景だった。
 その中で、ある人が発言をした。今、おそらく全ての町会で共通して課題となっているのは、町会長はじめ役員のなり手が少ない、世代交代がはかどらない、町会に入らない世帯が増えてきている、財政的に厳しい運営をせまられる・・・というようなことだろう。それらについて、町会連合会では、きちんと対策を考えているのか、という指摘だった。これはもっともな意見だ。
 さらにその人は、ただ対策を考えるだけでは駄目だ。市の予算編成時期に間に合わせて、具体的な要望を、市にしていかなくてはならないとも続けた。これも、もっともだ。
 考えてみれば、町会連合会というのは、すごい組織である。町会の無い地域や、あっても連合会に加入していない町会も中にはあるが、市内全域のほぼ98%はカバーしているはずだ。町会に入っていない世帯も増えてきているとはいえ、世帯数ベースで言っても、8割の住民の声を代表する組織ということができる。
 これはある意味、選挙で選ばれた議員で組織する議会にも負けないくらいの、影響力というか発言力があるのではないかとも思う。その力を活かして、例えば除雪にしても、ゴミの回収にしても、道路や側溝の整備にしても。各町会民の意見や要望を、堂々と市役所に対して強く申し入れをすれば、行政側だって無視することはできない筈だ。
 勿論、僕は町会長一年生も一年生。まだ一ヶ月足らずにしかならない。町会連合会では、そういった要望や建議は、もう既に行なっているのかもしれない。でも、そうだとすれば、雪・道路等の苦情や要望が、町会を通さず、あるいは各町会長さんから、直接議員に寄せられることが多いのは、やはりどこか、連合会に物足りなさを感じている人が多いからなのではないか。
 いやいや、繰り返す。僕はまだ、町会連合会の中身を全くわからない。実際に何をしているのかも、その意志決定の仕組みもわからない。それなのに、随分と言い過ぎてしまったような気がする。
 町会連合会のA会長は、古くからの知り合いだ。そのA会長から、「今泉、生意気だぞ!」と叱られそうだ。ごめんなさい。(8445)