秋田幸宏さんという方がいる。正確にはいらっしゃった。巨木の森コンサートや、枯木平地区での「都はるみ再復帰コンサート」など、岩木山の観光振興に尽力された方だった。
 僕も、お会いしたことはある。前回の選挙前には、紹介してくれる人がいて、秋田さんの経営されているロッジまで、挨拶に伺った。
 その秋田さんが、今年の2月に亡くなられていたという。自分の不明を晒すようだが、僕はそのことを、つい最近まで知らずにいた。
 青年会議所時代の友人Aさんから、秋田さんの功績や、岩木山麓に込めた思いを、広く大勢の人に知って貰いたいという提案をいただいた。几帳面なAさんらしく、きちっとした企画書を作成して持ってきてくれた。
 Aさんは、秋田さんが撮影し、地元紙に掲載された、岩木山の写真のパネル展や、秋田さんの生い立ちや功績をまとめた本の出版を考えているとのこと。時期は、今年の秋を予定しているようだった。
 コーヒーを飲みながら話し合っていても、Aさんの秋田さんに対する尊敬の念が、ひしひしと伝わってくる。先ずは、その熱意に打たれた。
 だけど、イベント開催には、”熱意”や”思い”は絶対に必要不可欠だが、それだけでは充分ではない。明確な目的と、その目的を達成するための組織と、同じく目的を達成するための具体的な事業案と、さらにはその事業を実施するための財政的な裏付けが必要だ。使い古された言葉のようだが、いわゆる”5W1H"というやつだ。
 今日、これまた青年会議所時代からの友人T君と三人で、そういったことについて打ち合わせをした。僕ら以外に誰が賛同してくれそうなのか? 出版となるとそれなりに費用が嵩むがその財源をどうするか? 目的達成のためにイベントの場所はどこがいいのか? 時期は・・・?
 考えてみfれば、青年会議所時代は、年がら年中、そんな話し合いをしていた。カルチャアロード、アップルフェア、城下町シンポジウム、青年経済人会議etc 夜を徹して議論をしたことも、何度となくあった。事業実施に際しては、全てボランティアで、総力を挙げて取り組んだ。
 ある大先輩が、「青年会議所に入ると、イベントと宴会の運営だけは上手くなる」と言っていたが、半分は当たってなくもない。確かに、卒業してもう20年以上も経つが、その時学んだノウハウは、今でも充分役に立っていると、自分では自惚れている。
 でも、あとの半分は、間違いなく当たっていない。その、当たっていない半分こそが重要なのだ。それは、そうやって議論をし、実際にイベントを実施していく過程で生まれた友情や信頼感だ。その結果編み込まれていったヒューマンネットワークこそが、青年会議所で得られた最高の宝物だと、今でも思っている。
 先にも書いたように、企画を提案したAさんも、一緒に話を聞いたT君も、同じ時代に青年会議所で活動をした仲間だ。そういった関係で、真っ先に、相談を持ちかけてくれたのだろうと思う。となれば、その期待には出来るだけ応えたいと思う。
 もう少し具体的なものが見えてくれば、このブログでも、改めて紹介する。読者の皆様にもご協力を呼び帰ることになるかもしれないので、その時はよろしく。
 ところで、AさんとT君の呼称の違いである。おわかりだとは思うが、Aさんは僕より年上、T君は年下、というだけである。僕は、案外と、そういうところにはうるさいのだ。
 僕もたまに、年下の男性から、ちゃん付け呼ばれることがある。正直、ムッとする。もっとも、スナックに行けば、20も30も年下の女性から、「昌ちゃん」と呼ばれて、鼻の下を伸して笑顔を振りまいている。まぁ、これもまた、ヒューマンネットワークづくりだ。(7544)